表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
29/101

新装備を買いました


宿に着き部屋を4人部屋にしてもらった

さすがに1人部屋に4人と3匹は狭いっす

部屋に入り俺はベッドに腰かけレイたちがその隣や膝の上に座る

ウサギ君たちは床に…


「ちょい待ち。何故床に座ろうとしている?」


そう声をかけると肩をビクッと震わせ


「も、申し訳ありません!ご主人様の許可もなしに座ろうなどと!お許しください!」


土下座をして謝って来た

えぇ…

なんか違う方向にとられちゃったよ


「あ―違う違う。なんでベッドに座らずに床に座ろうとしてるの?って聞いたんだよ。怒ってないから頭をあげて?」

「ご主人様とその従魔様が寝る寝台に座るだなんてできません!」


おっとぉ…

これまた勘違いしてらっ しゃる


「レイたちは俺と一緒に寝るからベッドはこれ1個でいいんだ。残りは君たちが使うんだよ」

「え…ど、奴隷の僕たちが使ってもいいんですか…?」

「もちろん!そのために大きな部屋に移ったんだからね。さ、座って。自己紹介をしよう。俺の名前はタツト。んでこっちの黒いドラゴンがレイ、薄灰色のがラグ、水色だか緑だかわからないやつがルエね」

『ちょ!その説明はひどいっすよ!』


ルエがポカポカと叩いてくる

だってなんて言えばいいかわからないんだもん

もっとわかりやすい色してから出直してくるんだな

HPも減ってないからルエはとりあえず無視してウサギ君たちのことを聞かないとね


「僕はポポロって言います。御者は数回しかしたことがありません が基礎は叩き込まれています!あとその…初めてなので優しくしてください…」


・・・

やんちゃ君かと思ったら純情ショタっ子じゃないですかヤダー

めっちゃかわいいですよ奥さん

これはそっち系じゃなくても吊れますわ


「今のところそっちをやるつもりはないから安心して。御者の方はよろしくね。じゃあ次は双子のお兄ちゃんよろしく」

「はい!俺…僕の名前はケオです!御者は前のご主人様にみっちり叩き込まれたのでばっちりです!あと、俺も初めてですがご主人様が望むなら頑張ります!」


いやだからね?

やるつもりはないからね?

俺はノーマルですからね?

多分…


「う、うん。さっきも言ったけど今のところやるつもりはないから。それと俺の前では 普段の言葉使いでいいからね。それじゃ弟君よろしく」

「はい。僕の名前はテオ…です。兄と同じで御者はみっちり仕込まれました。その…頑張ります」


前2人のせいで最後の頑張りますがどっちの意味か分からなくなってしまったよ!

御者だよね?

御者だと信じてる


「あ、そうだ。君たちお腹空いてる?」


お昼ご飯まだだったんだよね


「だ、大丈夫です!」


ぐううううううううぅぅぅ……


ポポロ君がそう言った瞬間ポポロ君のお腹の虫が悲鳴を上げた

顔を真っ赤にしてお腹を押さえて俯いてしまった


「ぷっ…アハハ!体は正直だね。ラグ、お願い」

『了解!とびっきりおいしいの作るから待っててね!』

「ご、ごめんなさい…」

「もともと ご飯にしようとしていたから気にしなくていいよ。次からは正直にね?別に悪いことじゃなかったら怒らないから」


そう言ってポポロ君の頭を撫でた

ポポロ君は顔をさらに赤くして「はい」と言ってくれた

よしよし、素直なのはいいことだ






『できたよー!オークとカイザーオーガのお肉を使ったカツにしてみたよー!』


で、でかい

さらにデンッ!と置かれたカツはとても大きく分厚い

5センチくらいの厚みあるけど噛めるの?これ?


「い、いただきます」

『いただく』

『いただきますっす!』


1切れフォークで刺してみるとすんなりと刺さり刺したところから肉汁が溢れ出てくる

断面を見てみると2種類の肉を重ねて揚げたものだった

1口齧っ てみるとフォーク同様すんなりとかみ切れた

そして口の中に肉の味が広がる

噛んでいくとまた違う味になり食べていて飽きない

これは


「うまい!」

『うむ!うまい!』

『おいしいっす!』

『それならよかった!…あれ?食べないの?君たちもお腹空いてるでしょ?』


ラグがポポロ君たちに声をかける

見るとポポロ君たちは椅子に座らずじっと立っていた


「奴隷がご主人様と同じ食卓を囲むなんてできません」


異世界…ていうより奴隷の規則ってやつか

目の当りにしたら堪えるものがあるな


「みんなで食べたほうがおいしいからさ、一緒に食べよ!」

「け、けど…」

「なら、これは命令だ。これから食事をするときは一緒にすること」

「は、はい !」


そう言うとポポロ君たちも椅子に座り食べ始める

口いっぱいに頬張って食べるさまは年相応でとても愛らしい


「おいしい?」

「はい!おいしいです!」

「こんなおいしいもの食べたことない!」

「ありがとうございますご主人様!」


うんうん

いい食べっぷりだ!

もう皿の3分の1しか残ってない…

食べるの早くない?





「さて、出かけるよ」

『どこに行くのだ?』

「ポポロたちの武器と服を買いに行くの」


いつまでもボロボロな服でいさせるわけにもいかないしね

買えの服もいるし…、1人3着…いや5着は欲しいかな

服の相場がどれくらいかわかんないけど

武器はおっちゃんの所に行けばいい

あ、呼び方は君つけるなって言われた ので呼び捨てにしてます





「いらっしゃ~い!あら、かわいい坊やたち、どんなごようかしら?」


お店に入るとムチィッとしたオネェ系の人が出迎えてくれた

おぉ、さすが異世界

本当にこんなお店があるんだな


「この子たちの服を見に来ました」


かちんこちんに緊張している3人を前にやる

おいおい、ここそんな緊張するような店じゃないぞ?


「あらあらまあまあ、かわいい子たち!そんなに緊張しなくていいわよ~!それで?ご予算のほどは?」

「3人で金貨10枚、1人5着ほど見繕ってください」

「あら、太っ腹ね!OK、任せなさい!一緒にあなたのも見繕ってあげるわ!」


あら、ありがたい

俺服選ぶセンス無いからとてもありがたい

日本で はTシャツにジャージでいることが常だったからな






「お待たせ~!こんな感じでどうかしら?」

「おぉ!すごくいい!」


みんながオーバーオールで登場してきた

かわいいです!

でもこれって戦うのに向いてなくない?


「そりゃそうよ。これは町を歩く用。これの他にもう1着町用を選んでおいたわ。そしてこれが戦闘用の服ね」


そう言って出されたのがTシャツと紐で縛るタイプの長ズボン

動きやすそうだがすぐに破れそう


「見た目は防御力なんてないように見えるけどスレイブスパイダーの糸を使っているからかなり丈夫よ!金貨10枚もあったからいいのを選んでおいたわ!と言ってもこれだけじゃ心許ないから防具はちゃんと着けてね?代金は金貨7枚と銀貨30 枚になりま~す!」


おや、てっきりぴったりと使ってくると思ったんだけどそうでもなかったみたい

空間収納からお金を取り出して支払った


さて、ゲーベのおっちゃんのお店に行きますか





「いらっしゃい!あ、タツトさん!ちょいと待っててください、親方―!」


いつものネズミさんが店の奥に声をかけるとドスドスと足音を鳴らしておっちゃんが出てきた


「うるせぇな。おぅ、タツトか。どうした?」

「この子達用の武器と防具を見に来たんだ」

「あいつらは…奴隷か。それも3人も買ったのか。お前さん、金使い荒くねぇか?」


自分でもそう思います

でも後悔はありません!


「その顔を見るに後悔はなさそうだからいい。さてと、装備 だったな。防具をちょっくら漁ってくるからよ、そこら辺にある武器を見てな」


そう言うとおっちゃんはまた店の奥に行ってしまった

おっちゃんが帰って来るまでに武器を決めますか


「どんな武器がいい?」

「自分で決めていいんですか?」

「いいよ。好きなの選びな」


そう言うと3人はばらばらの場所に向かった

ポポロが杖

ケオが剣

テオが弓の場所を見ている

ポポロから声をかけていくか


「杖がいいの?」

「は、はい!僕力はないけど魔力とMPが高いので!」


なるほど

ポポロは魔法が得意と

見ていたのはトレントロッド

お値段なんと金貨5枚

これくらいならいいだろう

防具と一緒に買ってあげよう


「ケオは剣?」

「はい!」


ケオはまあ予想通りに剣を見ていた

何見てたんだろ


黒曜のショートソード

お値段金貨6枚+銀貨35枚


黒曜石でできたショートソードか

ケオが使ったら真っ黒だな

お値段はちょい高め

防具と要相談だな


「テオは弓?」

「はい。お兄ちゃんが剣だから僕はサポートしないとなので」


最後にテオの様子を見に来た

見ていたのは黒弓


…双子だなぁ

お値段はポポロのと同じだしこれも買いでいいだろう

試すことって可能だろうか?

もしできるなら試させてもらってもいい


「おう、待たせたな。タツトが来たらやろうと思っていたもんがあったんだよ。んで?いい武器はあったか?」

「一応3人ともこれがいいって言うのは見つけたみたいです」

「ほう、試しに使ってみるか?裏に行けば使えるぜ?」


おぉ!正に聞こうとしていたことを言ってくれた!

ありがたくやらせてもらおう


「ありがとうおっちゃん!お言葉に甘えるよ!」

「どれを選んだんだ?」


ポポロたちは自分が選んだものを取りに行った


「ほほう。いい感じにバランスが取れてるな。うっし、着いて来い」


おっちゃんについていくとお店の裏手の広場に出た


「とりあえずウサギのお前さん。名前は?」

「ぽ、ポポロです」

「じゃあポポロ。その杖を使って何でもいいから魔法をあの木に向かって使ってみてくれ」


おっちゃんが指差したのはこの広場に一本だけ生えている大きな木だ


「は、はい!」≪水球≫!


ポポロが魔法名を唱えると杖の先に10センチくらいの水の球が生成され木に向かって放たれた

ポポロは水タイプか

タイプって言い方は違うか


「ふむ、これなら問題ないだろう。次、お前さん」

「俺はケオ!」

「ではケオ、その剣を振ってくれ」


ケオはそう言われると少し離れ素振りを始めた

5分くらいしておっちゃんがやめるよう言った


「まだまだ未熟じゃな。その剣はお前さんにはまだ早い」


俺よりいいと思うんですが


「俺も振ってみて俺にはまだ合わないなって思ったんだ。もっと強くなってからにするよ」

「そうしろ。それまで残しておいてやるよ」


おや、太っ腹

さすがおっちゃん


「最後にお前さん」

「テオ…です」

「そうか。ではテオ、弓を引いてみてくれ」


テオは言われるがままに弓を引いた

矢を番えてないけどいいの?


「ふむ、問題なさそうだな。ケオはその剣の隣にあった奴がいいだろう。んじゃ防具の事話すから中に戻るぞ」


中に戻るとおっちゃんが台の上にそれを乗せた

…胸当て?


「クリスタルアントっつうアリからとれる硬い殻を加工したもんだ。とても軽くとても頑丈でお前さんにいいと思ってな。ちょうど人数分あるからこれをやるよ。あとはこのローブだな。冷暖房自動で調節してさらに消臭・常に清潔って言う便利なもんだ。運良く手に入ったんでな」


え、なんかどんどん出されるんだけど

これいくらになるんだろう?

お金あるって言ってもちょっと心配


「あ?全部合わせて金貨30枚でいいぜ」

「絶対そんなに安くないよね!?」

「気にすんな。代わりに鉱石だぁ素材だぁをこっちに回してくれりゃそれでいい」


マジっすか…

マジ太っ腹っすね

太っ腹すぎて破裂しなけりゃいいけど


「ラグ、何でもいいから鉱石拾ってきて!」

『了解!行ってきます!』

「おいおい、別に今欲しいって言ったんzy『ただいま!はいこれ!』うお!?」


ラグが転移で拾ってきたのはこないだと同じような岩石

うん、見てもわからん


「こりゃまた質のいい鉄だな…。ありがたく受け取るよ。これで気にせず買ってくれるか?」

「はい!ラグ、お願い」


ラグがお金を払いポポロたちにも装備を渡した

着てみると本当に軽かった

こんなに軽いのに頑丈とかすごいな


「気に入ってもらえたようでよかったぜ。他には何か必要なもんはないか?」

「今のところはないよ!ありがとうおっちゃん!」

「おう!また何かあったら来な!」


そう言うとおっちゃんは奥に引っ込んでしまった

いい人だよなぁ

また鉱石とか持ってきてあげよっと


さて、武器と防具がそろったことだし狩りに行くか!

今日は時間もあんまりないし町の近くでね

2週間ぶりです!

投稿遅くなって申し訳ないです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ