新たなドラゴンさんを召喚しました
「山の上にもモンスターいっぱいだね」
『…おかしい』
レイが倒した魔物を見ながらつぶやいた
何か変なところでもあったんだろうか?
「何がおかしいの?」
『こいつらはこの山にいるはずのないモンスターなのだ。それもそこいらの奴らよりレベルが高い』
ほうほう
…つまりどういうことだってばよ?
『さっきから異様に高い魔力を感じると思ったけどやっぱりそうなんだね』
『あぁ、魔王の仕業であろうな』
魔王!?
あれか?何人もいるパターン?
奴は我らの中でも最弱…
魔王の面汚しが!
とかなパターン?
レイとラグに聞いてみると全部で8人の魔王がいるらしい
それも大罪シリーズ
怠惰・憤怒・色欲・暴食・強欲・傲慢・嫉妬・憂鬱の8人の魔王がいるそうだ
憂鬱ってたしか無くなった大罪だったっけ?
それなら前に倒したあいつは傲慢の魔王な可能性が高いな
まさに傲慢な態度だったし
「もしこの山にいるんだったら倒した方がいいんじゃない?」
『そうだな。だが前回と同じ過ちは犯さぬ。タツトには吾輩の邪魔法の1つ≪黒衣≫を付けておく。≪黒球≫が布の形になっていると思っていればいい』
『僕はいつもの通り≪遮絶≫をかけるね!あと何かあったらだめだからタツトの近くにいるから、相手はレイがやってね』
レイが≪黒布≫を渡してくれる
≪黒球≫の布バージョンって触っても大丈夫なの?
僕の体消し飛んだりしない?
『ないから安心してくる待っていろ。吾輩とタツト、ラグにしか触れんようにしてある』
わぁ、ご都合主義ですね
ありがたいんですけどね
『それで、どっちだ?』
『あっちなんだけど…こっちにどんどん近づいてる』
え…
ばれた?
「あら、強い魔力を感じたから来てみたらドラゴンの子供2匹に可愛い人間の坊やが1人しかいないじゃない。坊やからは魔力を全然感じないし…こんな小さな子供ドラゴンがあの魔力を…?」
現れたのはすごい際どい恰好をした女性
その見た目はさながらサキュバスそのものだ
「…色欲?」
「あら、よくわかったわね。人間の坊やにしてわ賢いわ。それに顔も可愛くて結構好み!あたしのペットにしてあげる!」
結構です!
『タツトに近寄るな、痴女が』
『そーだそーだ!タツトは僕たちの何だからね!おばさんなんかにはあげないからね!』
ちょ、ラグその言葉は…
「…誰が、だれがおばさんよ!あたしはまだぴっちぴちの365歳よ!ていうか、喋った!?」
『貴様の年齢など興味ない。早々に消えろ』
レイが元の姿に戻り手を前に出した
いつものように≪黒球≫か≪闇球≫かと思ったらちょっと違うようだ
色欲の魔王の足元に黒い靄が集まりどんどん体を包み込んでいく
「な!?これは邪魔法の…!?まさか、邪龍!?なんでそんなものが人間に!?それになんであたしの魅了が効かないのよ!」
『答える義理はない。消えろ』≪黒灰≫
レイが魔法名を唱えると靄が魔王を全て包み込みぺしゃんこに圧縮して消えてしまった
な、なんちゅう魔法だよ
てか魅了なんかされてたのか
気づかなかったな
『…もう少し足掻くと思ったがやはりこの程度か。つまらん』
ワンパンだとそりゃつまらんでしょうね
なんか、もうレイが勇者でいいんじゃないかな…?
『何を呆けている?このあたりのモンスターでレベルを上げるぞ。もうすぐ新たな龍皇が召喚できるのだろう?』
「うん。あと5レベだったかな?次で星龍を召喚しようと思ってるよ」
『やっとタツトの呪いが解呪されるんだね』
呪われてからまだ1か月も経ってないけどとても長く感じた
やっと少しは強くなれるのか…
『お、ちょうどいいところにカイザーオーガがきたぞ。吾輩が弱らせる。辰人は止めを指せ』
「了解!」
【レベルアップしました】
「キタ―!」
『それは重畳』
『おめでとうタツト!』
「ありがとう!レイとラグのおかげだよ!それでは早速…」
『あ、待って待って!何かあったらだめだから』≪別次元≫
別次元に連れてこられた
ここなら安心してウィンドウを操作できるね
「ありがとう。それでは…」
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召喚(龍)を発動しますか?
YES/NO
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Yesです!
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召喚する属性をお選びください
・火
・水
・風
・土
・電
・炎
・氷
・嵐
・岩
・雷
・焔
・雪
・天
・地
・磁
・光
・闇
・聖
・邪 ×
・陽
・影
・時空 ×
・精霊
・死霊
・星
・忍
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あ、やっぱり1匹までなんだ
まあコンプリートする予定で入るから気にしなくてもいいか
とりあえず今回は星属性を選択
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スキルを一つお選びください
・剣術
・刀術
・槍術
・杖術
・拳術
・柔術
・銃術
・棒術
・暗殺術
・錬金術
・投擲
・水泳
・料理
・裁縫
・鍛冶
・薬師
・解体 New
・大工 New
・会計 New
・執事
・メイド
EXスキル
・全知全能 条件を満たしていないため選択できません
・天下無双 条件を満たしていないため選択できません
・家事全般 条件を満たしていないため選択できません
・魔法創造 条件を満たしていないため選択できません New
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…なんか増えてる
あれか?レベルが上がったからか?
どんどん増えていく系か?
嬉しいけど選択肢多くて選ぶのめんどくさい…
さて、どうするか
薬師か裁縫か…
よし、薬師にしよう
服とかは替えがまだまだあるし、金もたくさんあるから買い替えることもできるから裁縫は今のところまだいらない
薬師ってことは薬を作れるってことだよな?
てことは俺の回復薬を作れるということで
俺が死ぬ確率がさらに減る
これは薬師安定ですわ
薬師で!
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星属性 スキル:薬師
これでよろしいですか?
YES/NO
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YES!
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召喚準備に入ります
両腕を前に伸ばしてください
その後召喚に入ります
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はいはい
両手を前に突き出して目を瞑り呼びかける
どうか、俺のところに来てください…
――――――――――――――おいらでよければ!
「≪召喚≫!」
例のごとく目の前が強く輝く
光が止み目を開けると
『ちわっす!おいらを召喚したのあんたっすよね!これからもよろしくっす!』
水色の鱗(それもところどころ緑色に光ってる)をした黄色の瞳をしたドラゴンが軽いノリであいさつしてきた
チャラい!
でも嫌いじゃない!
「俺の名前はタツト!こっちはレイとラグ。よろしくね!」
『はいっす!それじゃあちゃっちゃとやっちゃうっす!』
そう言って俺の右手をとってきた
せっかちだなぁ…
嫌いではないけどな!
目を閉じて目を開けるといつもの何もない場所
今回はレイのほかにラグもいる
…これって最後の方ぎゅうぎゅうになってるんではないだろうか?
『ではさっそくいくっすよ?おいらの名前は星龍皇ルルエライラっす!さぁ、ご主人。おいらに新しい名を!』
ルルエライラ…
「じゃあ、君の名前は「ルエ」で!」
『もう突っ込まんぞ…』
ごめんね、ネーミングセンスがなくって
やっぱり覚えやすいのが一番だって
『ルエ…かっこいい名前っす!ありがとうっす!』
そう言ったルエの体が光りだした
契約は無事完了したらしい
「では確認確認」
どれどれ…
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名前:息吹 辰人
年齢:15
レベル:20
HP:95/95
MP:115/115
攻撃:35
防御:30
魔攻:36
魔防:29
俊敏:44
スキル:異世界語翻訳 闇魔法lv:4 空間魔法lv:2 星魔法lv:1
EXスキル:召喚(龍)
称号:異世界人 勇者 邪龍皇の寵愛 時空龍皇の寵愛 星龍皇の加護 未成熟の呪い
従者:レイ(邪龍皇レイダム) ラグ(時空龍皇アストラグフ) ルエ(星龍皇ルルエライラ)
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よし、星魔法を覚えられた!
解呪とか絶対高レベルだろうけど
さて、ルエは…
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名前:ルエ (星龍皇ルルエライラ)
年齢:1942
レベル:16280
HP:17,8319,225/17,8319,225
MP:42,5928,690/42,5928,690
攻撃:10,226
防御:17,834
魔攻:42,881
魔防:36,918
俊敏:28,141
スキル:星魔法lv:MAX 威圧 薬師
EXスキル:龍魔法 龍眼称号:星龍皇
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やっぱり強いな…
う、羨ましくなんかないんだからね!
『え、辰人…お、おいらも頑張るっす!』
安定の憐れまれるって言うね
もう慣れたよ…
いや、今はそれはいい
「ルエ!」
『はいっす!?』
「俺の「未成熟の呪い」を解呪してください!」
そう頼むとルエは気まずそうに下を向いた
…ま、まさか?
ようやく新たな魔王とドラゴンさんが登場です!
魔王さんは速攻やられてしまったんですけどね…w
あ、あとの魔王はもっと強いですから…!多分…おそらく…きっと