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強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
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ご指名入りました

1万PVありがとうございます!

めっちゃ嬉しいです!

これからもよろしくお願いします!

「あ”あ”~…さいこ~…」

『オッサンか貴様は』


湯屋に来た僕たちは従魔と一緒に入れる個室(中サイズの個室で金貨5枚)の風呂に入っている

中くらいだけどかなり広い

レイとラグがお湯に浮いてリラックスしている

プニプニのお腹が湯船から出ているところはとても龍皇とは思えないほどかわいい


『だが確かにこれはいいな』

『うん、ずっと入っていたいね』


そうだろうそうだろう

2人もお風呂を気に入ってくれたようだ

やはりお風呂は最強だ

龍皇をも虜にしてしまう

恐ろしい奴だぜ




「…知らない天井だ」


異世界行ったら言ってみたい言葉ランキングの上位に位置するこの言葉をを言える日が来るとはな

まあ定番ですよね

隣を見るとレイもラグもまだ寝ている

普段ならラグが一番に起きるところだけど今回は食堂でご飯が食べられるからラグには早起きしなくてもいいと言ってある


『う…ん、辰人?』

「あ、ごめん。起こしちゃったね」

『気にしないで、いつもよりゆっくり寝られてすっきりしてるから』


それならよかった

ラグいつも早起きしてくれてるからね

たまにはゆっくりさせてあげないとね


『zZZ…』


こっちは寝すぎですよ

放っておくとお昼ごろまで起きないからね


「レイ、起きて!ご飯食べに行くよ!」

『…わかった。くぁ~・・・はふ…、おはよう辰人』

「おはよう寝坊助さん」


いっつも思うけどレイの欠伸してる姿ってかわいいよね

大きく口を開けてする姿はもうやばい

見えてる牙でさえも怖さよりもかわいさを引き立たせている


『?どうした?行くんじゃなかったのか?』

「あ、ごめん。今行く!」


部屋を出て1階に降り食堂に入った



「お待ちどうさまです。卵とハムのサンドイッチ、それと今朝取り立ての野菜を使ったサラダに玉ねぎのスープです」


野菜ばかりだ

僕はこれでもいいけどレイとラグは2皿でも足りないんじゃないかな…?

確か昨日出店が出てるのを見たな

もし足りないようだったら何か買ってあげよう


「それじゃぁ、いただきます!」

『いただく』

『いただきます!』




え?味の感想?

おいしかったけどおばちゃんの料理にはかなわないよね

それにこの世界からしが無いらしくサンドイッチがいまいち物足りない感があってちょっとショックだったんだよね

マヨネーズがあってからしがないのはなんでなんだ!

今は朝食が終わったのでギルドで手ごろなクエストがないか探し中

ランクがCに上がったことで受けられるクエストが増えた

主に討伐系が増えたかな


「ホブゴブリン、オーク、フォレストファング…フォレストファングって?」

『フォレストウルフの上位種だな。フォレストウルフが力をつけレベルが上がるとフォレストファングになる』

「なるほどね。じゃあホブゴブリンはゴブリンの進化形?」

『そうだ。ゴブリンやウルフなどの最下位種のモンスターは幾重にも進化先が存在する。ホブゴブリンやフォレストウルフはその一つだ』


はぁ~、なるほどね

ゲームみたいに進化先が枝分かれしているのか


「レイたちも進化するの?」

『いや、吾輩たちは進化しない。吾輩たちが最上位種だからな。ほれ、クエストを探すのだろう?』


それもそうだね

う~ん、どうしようかな…

僕のレベル上げも兼ねてるしとりあえずホブゴブリン討伐にしよっかな

クエストボードから依頼書をとり受付に向かった


「これお願いします」

「かしこまりました。ギルドカードの提出をお願いします」

「えっと、はい」

「はい、では少々お待ちくだ…!?あ、あの、少々お待ちください!」


カードの裏面を見た受付のお姉さんは大慌てでどこかに行ってしまった

あ、そういえばカードの裏面確認してないや

なんて書いてあるんだろう



「失礼いたしました。ギルドマスターがお待ちです。こちらへどうぞ」

「へ?」


ギルドマスター?

何でギルドの最高責任者が?

・・・ほんと何書いてあるんだ?

とりあえず行かないとだよなぁ…

お姉さんについていくといかにもな部屋に案内された


「マスター、お連れ致しました」

『入っていいぞ』

「失礼します」

「し、失礼します」


部屋に入ると校長室みたいな部屋だった

すげぇ壁にハルバードが飾られてる!

ギルドっぽい!


「君が異世界から来た勇者君ですね。初めまして、僕はマーシー。このギルドのギルドマスターをしています」


黄緑色の髪とサファイアのような青い目をした美男子

うん、イケメンだ

さすが異世界


「初めまして、僕は辰人と言います。こっちはレイとラグ。僕の従魔です」

「国王から話は聞いてるよ。勇者なのにステータスが農民より低いだとか、龍を召喚できるスキルを持っているだとか、お二人の事だとか。他にもいろいろと」


あの王様何言ったんだろう

まあ特に言われて損することはないから別にいいけど


『それで、吾輩たちを呼んだ理由は何だ?世間話をするためだけに呼んだのではないだろう?』

「実はですね、最近霊虎の森でオークが大量発生していると報告があったんですよ。それで辰人様達にこれを倒してきてほしいんです」

「どうして僕たちに?」


他にも冒険者はいるのになんで僕たちに頼むんだろう?

それもギルドマスターが直接なんて


「理由としましてはいろいろとあるのですが一番の理由はレイ様とラグ様ですね。お二人は龍皇と聞いています。お二人の力ならば迅速に討伐が可能だからです。あとは辰人様のレベル上げを一緒にできて一石二鳥なのでですかね」


確かにレイとラグならすぐに倒せる

オークの強さは知らないけどスピリットタイガーより弱いだろうし

僕は受けてもいいんだよね

オークって確か人間の女性を種床にして繁殖するんだったよね

僕たちがやらなくてもいつかは対処はできるだろうけど被害が出るかもしれないしね


『吾輩とラグだけで行くのはだめなのか?』

「もしほかの町から森を抜けようとしている冒険者や行商人と遭遇した場合辰人様がいないと揉め事等が起こる可能性があります。特に冒険者の場合レイ様たちを倒してランクや名誉等を得ようとするバカがいるかもしれません。辰人様が行くのは確かに危険ではありますが今言ったような場合に対処ができます」


あーやっぱいるんだ

自分の力と相手の力の差が理解できずに挑んでいくバカ

でもそれって僕が言っても対処できないと思うんですが


『ふむ、辰人は受けたいか?』

「受けたいかな。僕たちがやらなかったら被害が出ちゃうからね。それにレイとラグと一緒にいる方が安全だしね」

『そうか。なら吾輩は異論はない』


レイは腕を組んでマーシーさんにそう言った

それを聞いたマーシーさんはほっと息を吐いた


『質問、森は破壊しちゃってもいいの?いいならどれくらい破壊していいの?』

「あまり破壊しないようにお願いします。新人冒険者のいい経験値稼ぎの場でもありますので」


それは確かに破壊しちゃだめだね

森での戦い方って平原とはまた違うしね


『わかった。それともう一つ。倒したオークは全部僕たちがもらっていいの?』

「それはもちろん。もしいらない素材等があれば多少色を付けて買い取らせていただきます」

『聞きたいことはこれで全部。僕も異論はないよ』


ラグもいいみたいだ

なら受けちゃおう

そしてすぐに終わらせよう


「その依頼受けます。あの、レイたちに乗っていきたいんですけどいいですか?」

「あ~・・・わかりました。町の外でならいいですよ。待っててください、今門番あてに書きますので」


マーシーさんは大慌てで羽ペンを走らせる

書き終わると大きなハンコを押して僕に渡した


「このハンコはギルドマスターが描いたという証です。これを門番に渡してください」

「わかりました。では行ってきます」


ギルドを出て門を目指す

はぁ…いやな予感がするなぁ

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