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強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
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グルークナに着きました

あけましておめでとうございます!(いまさらかよって感じですが)

今年も「強いのは僕ではなく僕の龍たちです」をよろしくお願いします!


町の入り口に着いた途端


「おう兄ちゃん、見ねぇ顔だな。ここは初めてかい?」


と門番のおじさんに話しかけられた

この世界の門番さんってみんなこんな感じなのかな?

最初のところもフレンドリーだったんだよね


「はい、リヒテンバッグから来ました」

「てことは霊虎の森を抜けてきたのか?あの森はさっきドラゴンが飛んでいるって報告があったんだが…」


おじさんはレイとラグに視線をやった


「…たぶんレイとラグですね」

「…町の中では大きくならないよう頼む。何はともあれ、ようこそグルークナヘ!俺はガウ、これでもこの町の自警団副団長だ。よろしくな!」

「僕は辰人です。こっちはレイとラグです。短い間ですけどよろしくお願いします!」


ガウさんって副団長なんだ…

僕はガウさんに冒険者カードを渡した


「冒険者だったのか。ランクはCか。そこそこ腕は立つんだな。…召喚士サモナー?また妙な職業だな。従魔登録も良し…悪いがこっちの部屋に来てくれるか?」


カードを裏返したガウさんがさっきとは違い真剣な顔で手招きしてきた

な、何か問題あった!?

何もした覚えないよ?


「な、何かあったんですか?」

「ちょっとした確認だ。とっ捕まえたりしねぇから安心しろ」


な、なんだ…良かった

ガウさんに連れられて奥に進み会議室らしき部屋に通された

ガウさんと机を挟んで座る


「さて、確認することが2つある。まず1つ目、お前は王族、もしくは王族の関係者か?何か証明するものがあるはずだから出してくれ」


王族の関係者を証明するもの?

…あぁ、あのバッジか!

バッジを取り出してガウさんに渡した


「この家紋…なるほど、本当にお前は勇者なんだな…ありがとう。では2つ目、スピリットタイガーを倒したというのは本当か?」


カードの裏に何か書いてあったのかな?いきなり勇者ってばれたぞ

後で確認しておかないと…

バッジを返してもらい収納していると新たな名前が出てきた

名前からして大体予想はできる


「もしかして森にいる喋る大きな虎ですか?」

「あぁ、それだ。あいつは霊虎の森の中で一番強い。名前の由来になるほどにな。何人もの冒険者が倒そうとして返り討ちに会い今では危険度6のモンスターに登録されている」

「危険度6?」


また初めて聞くものだ

まあこれも何となく予想はつく


「あぁ、この世界の知識がないんだったな。モンスターには危険度があるんだ。例外を除いて1~10まである。ゴブリンやスライムなどの雑魚は危険度1だ。これは一般人が1対1で何とか倒せるレベルを指す。危険度6はランクAのパーティ3~5つでやるような相手だな。まぁ相手によって変わるが目安としてはそんなところだ。詳しく知りたかったらギルドで聞きな。でだ、お前はどうやって倒したんだ?いくらお前が勇者でしかもドラゴンを2体連れているからと言って倒せるとは思えないんだが?」

「あ~…僕は何もしてません。レイたちが倒したんですよ。倒すところは見てなかったんでどうやってかは知りませんが」

「こんな小さなドラゴンが?…大きくなれるんだったな」

『吾輩たちは龍皇だぞ。あのような奴に負けるわけがない』


その言葉を聞きガウさんは固まった

やっぱり龍皇って言うのは言わない方がいいみたいだね

後でレイとラグに言っておかないと


「龍皇…そうか、龍皇か…流石勇者だな…ちなみに何の龍皇なんですか?」


やっぱりみんな敬語になるんだね

そこまでしなくても何もしないのに


『吾輩は邪龍皇だ』

『僕は時空龍皇だよ』

「…は、ははは。最も危険と言われている邪龍皇と伝説の時空龍皇をこんな身近に見れるとは。誰も信じてくれねぇな。おっと、話が逸れちまった。スピリットタイガーはお二人が倒したということですね?」

『そうだ。それと貴様、元の話し方でいい。気になって仕方がない』


レイに指摘されてガウさんは元の喋り方に戻った

・・・ん?なんで僕らが倒したことを知ってるんだ?


「ん?あぁ、それはカードに記録されてるんだよ。タツトやレイ様たちがモンスターを倒すと一日何をどれだけ倒したかとこれまでにどれだけ倒したのかが記録されていく。設備なしだと一日の記録のみだな。ギルドだと全ての記録が見れる。倒した数によっちゃ報酬が出るって話だが…聞いてねぇのか?」


何それ初耳なんですけど

あの受付嬢さん何で言ってくれなかったんだろう?

わからん


「初めて聞きましたね。でもそれで僕らがスピリットタイガーを倒したって言うのがわかったんですね」

「そういうこった。このことは一応国王に報告するが構わないか?」

「別にいいですよ。困ることもないですし」


ないよね?

ないと信じてるよ?

フラグじゃないよ?


「わかった。それじゃあ話はこれで終了だ。手続するからちょっと待っててくれ」


入口に帰って来るとガウさんは書類に記入し始めた

・・・仕事している姿は不覚にもかっこいいと思ってしまった

喋らなきゃイケメンなんだよな、この人


「よし、手続きも完了したから入っていいぞ。何日いる予定だ?」

「決めてないですね。でも別のところにも行くんで長居はしない予定です。あ、おすすめの宿やとギルドの場所教えてください!」

「ギルドはこの道まっすぐ行ったところにある。俺のおすすめの宿屋は【銀の円月亭】だ!飯はうまいし何より安い!あそこに見えるオレンジの屋根の建物だ。従魔も一緒に泊まれるところだぜ!」


従魔も一緒に?

他のところは無理なの?

曰く、宿によっては獣舎に預けないとだめなところもあるらしい

これからはちゃんと一緒に泊まれる宿を探すようにしよう

一人で寝るとか無理!

町の中と言えど安心できない


「ありがとうございました!」

「おう!何か困ったことがあれば俺んところに来な!手を貸すぜ!」


ガウさんに手を振り【銀の円月亭】を目指した

自警団副団長のコネゲット!

まぁ、極力使わないようにするけどね



「いらっしゃい。何泊のご予定でしょうか?」


宿に入ると無精ひげの生えたおじさんがお出迎えしてくれた


「とりあえず2泊で。従魔も一緒に泊まれるって聞いたんですけど」

「えぇ、大丈夫ですよ。他のお客様の迷惑になるようなことをしないようお願いします。お部屋はシングルにしますか?ダブルにしますか?」

「シングルで、ベッドはダブルのがいいんですけど」

「ちょうど1部屋開いてますね。ご飯はつけますか?ありですと銀貨3枚、なしですと銀貨2枚になります」

「ありでお願いします。あ、お風呂って…」

「申し訳ありません。うちにはないんです。前の道をギルドの方に少し行くと湯屋があるのでお風呂はそちらへ。少々値は張りますが従魔と一緒に入れる個室もございますので。お部屋は301です」


お金はたくさんあるし個室にしよう

多少高くてもいい

一緒に入りたい

早く入りたい

頭洗いたい

お湯につかってリラックスしたい!

部屋のカギを受け取り部屋に着くとすぐにレイとラグを連れて湯屋に行った

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