車好きの友人とお話し
「なんかさぁ、今のラノベって転生ものとか主人公弱いとか異世界とかゲームの中に行っちゃったぜ、とかいう設定多くね?あと無駄にタイトル長くね?」
ここは居酒屋、運ばれてきたぶつ(食べ物です)にかぶりつきながら
俺は愚痴った。
向かいの席に座っているのは、本田という男。こっち側の変態だ。
彼曰く、「ロープで縛ったり、縛られたりするの好き」だそうだ。因みにお姉さん限定。
そして九州男児なので会話は若干訛ってます(てへぺろ
「あー、なんとなくわかる。ラノベのスペースいってもそういう文字よく見るわ」
本田は頼んだコーラを飲みながら答えた。
「せやろ?俺思うねん。俺の偏見やけど、普通の高校生とかがゲームの中でならそらぁ強い存在でいれるわな。転生とかでもそうやん?突然事故とかで死んで気が付いたら生前の記憶持ったまま異世界に転生してましたーなんて、もうそういう設定飽きたわ。昔の王道はどうした!?ぼかぁ昔が恋しいよ!」
焼酎を飲みながら愚痴る。
「お兄さんだいぶ溜め込んでるねwほらwもっと吐き出していいのよ?w俺ラノベは読めど、小山ほど読まんし。どっちかというと車のほうが好きやし」
この変態俺の扱い方を知っておるな。高校3年の付き合いだけど、そんなに話さないんだよなぁ。
あっ、どうも、ここにいる男二人(年齢=彼女いない歴)は卒業をまじかにしたどこにでもいる高校3年生です。
高校生が居酒屋で何やってんだって?
俺もホンダも私服着てりゃ20っていってもばれないからいいんだよ。
「せやな、君、整備士なるんやもんなw でもそんなこと言われると話しにくいんやけどなぁw」
「ねぇのかよw」
「あるよ(キリッ」
「はい(真顔」
俺のキリッとした顔に真顔になって答えてくれる本田。
ちなみに焼酎を飲んでいる俺だが彼はビールだ。
「んーそうやな・・・あーさっき言ったけど、主人公弱い設定あるっていうたやん?」
「おう、いうたな」
「でも実際には弱ないねんむしろ超↑強い」
「弱い弱い詐欺やんw」
「ほんとだよ!w詐欺だよ!w タイトルに弱いって字が入ってるのに全然弱くないし。むしろ作中最強やんって感じやしw」
ここぞとばかりに罵倒する俺
「タイトルってなんだろう」
「タイトルって飾りだよ?」
「もうタイトルだけじゃ信じられない!」
「タイトル信じていいのは漫画だけ(偏見)」
「そっか(洗脳完了)」
これで一人洗脳が完了したな。いやそれはどうでもいいんだよ。
オレンジジュースおいしい(唐突
「で、話戻すんやけど、主人公が弱いって設定ならほんとに弱くていいと思うの」
「なんで?それも含めてのその作品やないん?」
せやな、普通そう思うよな。
「いやね?なんか共感できなんだよね。いや、共感できるのもあるよ?でもさ、弱いってんなら弱くないとなんか、んー・・・ってなるし、取り柄がないって言ってんのに取り柄あるやん。どゆこと!?ってなるんよね俺」
「そらエゴやろw小山の考え押し付けてるだけやんww その作品にはその作品の良さがあるし、それに惹かれて買っていく人もおれば、絵が気に入って買っていく人もおるんやろ?それに、本になったってことは売れてるってことやん。じゃあそれでええやん?」
こやつ正論をいいよるな。ぐぅ。
「うーんそうなんやけどさ、そうせな売れんのやろうけど、違うんだよ」
「なにが?w なにも違わんやろw 納得がいかないからといって売れてる作品にケチつけるのはあかんよw」
うぐぅ・・・その通りやから言い返せん・・・
本田は車の事しか頭にないとか思っとったけど違うみたいやな。
変態のくせにやりおるな。さすが変態。
見かねたのか本田はビールとつまみを流し込み続けて言った。
「確かに、共感って大事やと思う。共感してもらうことで売れるってこともあるかもしれんし」
「(パアァァァ)せやろ!?」
さすが変態。話がわかる。て思うじゃん?
「でもさ、それでお前は満足するん?買って読んで、共感はできるけどなんか違うってなるんやないと?」
「否定はできんな。」
「つまりそういうことやろ」
「むぅ・・・せやなぁ・・・うーん、そういうのもあってもいいかしれんけど」
「けど?」
「俺は認めない」
「www それもいいんじゃね?ww考えたり思ったりするのは人の自由やしなwww」
「おうw」
そこでこの話題は終わって、車の話(本田の目がキラキラしてる)になったけど正直俺よくわかんないから
聞いてない。ってことはない。
まぁ、よくわかんないのはほんとだけどわからんなりに、質問しながら聞いてんねん。
これがうまく話を聞くコツやで
「リッター40キロばい!?すごくね!?」
うんそれはすごいと思う。
しかもその車うちの校長は出た翌日か一週間後に買って乗ってきてたよね。
授業中に先生が教えてくれてみんな(7人しかいなかった選択科目だがな)でベランダに出てみたわ。
「じゃ、俺そろそろ車校あるけん」
「おー、そうかーじゃ俺もその辺ぶらついて帰るわ」
本田と解散したあと、文字通り店を回りながら本を物色したり、OCGを見て回ったりしながら、こういうとき原チャとか車あったら便利やなぁとか思いながら、
やっぱり今の小説やその他作品に不満と怒りを残しつつ、帰路についた。
さて、次の話題はなにがいいだろうか。他の奴にもこんな話題を振ってみるか。
そう考えながら漕ぐ自転車のペダルは重かった。
不快に思われても知らん。私が書きたいように書いてるだけだからな。