第七話 落着き、状況整理、そして自問自答。
え?ちょっとまって?どうしてこうなった?
お、落ち着け俺。こういう時は素数を数えればいいと聞いたことがある。
よし。
「1・・・、2・・・、3・・・、5.・・・」
そんでもって深呼吸だ。
スーハースーハー。
あれ?1は素数に含まれないんだったか?
・・・まあいい。やっと落ち着いた。
前の世界で俺が好きだった映画のキャラクターも言っていたしな。
「まあ、まずは落ち着きなさい。人間、落ち着きが肝心だよ。」
と。
さて、あらためて状況を整理だ。
自問自答でもしよう。
Q.ここはどこか?
A.異世界。どうやら「クルアス」というようだ。
Q.地球に帰ることは可能か?
A.不明。ただ両親も他界してしまい、仕事もないので、今すぐ帰りたいというわけではない。
Q.ここで生活することになるのか?
A.恐らく。ただスケルトンなどの魔物がいるので安心はできない。
Q.衣食住はどうするのか。
A.衣 しばらくこのまま。ただ、この世界の人に見つかったら絶対怪しまれる。
食 もしかすると自販機からでる可能性も。最悪狩り。
住 ここの洞穴を使うしかない。不安しかないが。
・・・どうしよう。
少しも希望が出てこないのだが。