第五話 確認、ステータス、そして自販機。
いつもより長くなった・・・
ブクマなどありがとうございます!
2015/11/17
誤字と矛盾を修正しました
と、言いつつ雅人は外に出て、スケルトン(だったナニカ)を探して、見つけた。
「おっ!あれだ!」
あれ というほどそれは固まってはなかったが、とにかく見つけることが出来た。
「ん?何だこれ?」
白い石が、骨や槍?にまじって落ちていた。
「ん、意外と軽い」
またいつものように(・・・・・・・)、白い石を拾った。
すると、いつものあの声が響き、力が体に入って来る感覚が・・・。
---固体名:シワス マサトの【スケルトンの魔石】に対する接触を確認 経験値を取得
取得経験値:10---
「うぉお・・・経験値ってどういうことだ?レベルとかも上がる様子もないんだが・・・」
そうなのだ。俺の知っている異世界では、遭遇→討伐→レベルアップ!
が、お約束なのだ。ううむ・・・わからない・・・。
「はっ!そうだ!ステータス!」
そう。異世界系の小説などでおなじみのステータスだ。
「ステータス!」
あれ?違う?
「あ、ステータスオープン!」
---固体名:シワス マサトによる魔法名:【ステータスオープン】の発動を確認 魔法カテゴリ:【情報魔法】を解放
同カテゴリ下に【ステータスオープン】を追加---
「おお、今度は合ってたんだ どれどれ?」
HP 50/50 性別 男 種族 人間
MP 70/70 年齢 36歳 状態 通常
攻撃力 50
防御力 50
魔法攻撃力 60→70
魔法防御力 250
抵抗力 50
敏捷 50
「うん・・・?」
何だこれ?種族や性別とかは分かるけど何だこれ?(大切なことなので二回言いました)
しっかし・・・能力値が50なのはこの世界の人の「普通」がわからないからともかくだな。
ほぼ50ってどういうことだ?
てか魔法防御250って・・・。
続いてスキルの項目。
《スキル》
《魔法系スキル》
【火属性魔法】
・ファイアボール
【情報魔法】
・ステータスオープン
そして雅人は、その下に見逃してはならないものを発見した。
EXP:10 【振り分け】
「お!これはもしかして!」
もしかしたらこれは経験値をステータスに振り分けるタイプなのか?
だとしたら・・・。
あわててステータスの《HP》の項目をクリック。
ちなみにステータスの画面は青がかって透明である。
「お!出た!」
《HP》
これが0になってしまうと、死んでしまう。
死亡から数秒以内なら蘇生が可能。
+
-
「は?プラスはわかるが・・・マイナスってなんだ?」
試しにステータストップのウィンドウとHPのウィンドウを同時に出現させた。
そしてマイナスを押してみる。すると、両ウィンドウのHPが減り、EXPが1増えた。
「あーそういうことか・・・」
すると《リセット》というのが出現したので押してみる。
「うん。やっぱりね」
HPが50に戻り、EXPも10に戻った。
「さて、どんな感じに振り分けようかな・・・」
そう考えていると、岩のデコボコにつまづいてしまった。
「うわっ!ちょ」
その先には壁があった。
「あーよかっt」
否、石板が(・・・)あった
---ガコン!---
---固体名:シワス マサトの石版に対する圧力を確認
《魔導・自律式物品自動販売・貴重品保守・警備ゴーレム》起動準備
魔力充填
起動完了---
「はあ?ゴーレム!?ちょ」
しかし、《そいつ》は動き出した。
《そいつ》は血を被ったように真っ赤だった。鮮やかすぎるほどに。そして、きっちりとした直方体であった。
そう、《そいつ》は・・・
「自販機じゃねぇか!」
ある意味人生のパートナーになる(予感がしないでもない)自販機の出現であった。