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第一話 退職、分岐、そして異世界。
「あーせいせいした!」
師走雅人、三十六歳。
今帰宅途中だ。
もう、7月の始めだが、熱っぽい風に反して雅人の心は爽やかだ。
「ふう、帰ったら何しようかなー。とりあえず桃鯖みよう」
桃鯖とは、桃と鯖缶というインターネット上の掲示板だ。
「今日はどんなスレがたってるんだろ」
そうつぶやきながら一人歩く。
「今日は時間に余裕があるな」
雅人はソーラー式の腕時計を見ながら言う。
「よし。桃鯖も見たいけどこっちから帰ろう」
そう言って雅人は二又に分かれた道の左側を歩く。
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いつもは右側を歩くのだが、雅人はなんとなくこっちを歩いた。
それが雅人の運命を動かすとも知らずに・・・。
しばらく歩くと道に見慣れない石が落ちていた。
「なんだ?これ。なんか光ってる」
青白く光る石を雅人が拾い上げた瞬間
---固体名:シワス マサトの転移石に対する接触を確認
異世界:クルアスに対しての転移を行う---
「え?異世界?ちょ」
その瞬間、世界が白く塗りつぶされた・・・。
異世界の名前も掲示板の名前も適当ですごめんなさい
アドバイスなどなどいただけたらうれしいです