少女の過去
ここココラス村……
女性1「サルロット!モル! お昼ご飯にしましょ」
サルロット「ひ、昼ご飯って……もう3時なんですけど…これを昼ご飯って言うんですかね…まぁいいや」
モル「なに言ってるんですか…師匠 そんな細かいことを……寂しい人ですね」
サルロット「おまえにだけは言われたくねぇ!!」
モル「あ……すいません」
サルロット「あ…いや、俺の方が悪かったな…すまない」
実は幼なじみのモルは昔…俺がまだ小さい頃
モルは家畜として飼われ毎日毎日働かされてロクな飯も食わせてもらえず寝床なんて床で両足には頑丈な鎖で縛られて自由なんてそんなものはなかった
領主「おいおい……ちゃんとやれよ!能なしが!」
モル「す、すいません!!領主様」
領主「おまえが無事に暮らせてるのは誰のおかげだと思ってんだ」
もちろん家畜として飼われていたので、無事に暮らせてるなんて思ってもなければ無事どころか死んだ方がマシだと毎日思っていた
だけど死ぬのは怖いからこうして毎日毎日働いていた……
モルは強かったココラス村で幼い頃から一番強かった……特に脚力なんかはトラの腹を貫通させるほど強かったが、モルは幼い頃から家畜として飼われていたせいもあり逆らうことが出来なかったのだ……
そしてその夜の日
バコーーーン!!!!
大きな音………何かが破壊された音のようだ…
領主「ん?なんだ?今の大きな音は…おい!サボール!!ちょっとみてこい」
サボール「了解しました」
モル(サボール……領主の護衛の中でも一番強い奴だわ……)
そしてそのサボールと言う奴は数十分経っても戻って来なかった……
領主「ん?戻ってこないな……やはり…何者かに侵入したのかな…」
領主の思っていたことはあたっていた…
謎の男「どーもー!ちょっと失礼しますよー!!」
領主「は??誰だてめぇは!!」
謎の男「え?俺の名前聞いてます??そう言うのは先に自分の名前を名乗るもんだよ」
領主「てめぇの名前を聞いてんだよさっさと答えろ!」
モル(え………何かしら…この声…聞いたことがあるような…)
謎の男「はいはいはいはい…わかりましたよ 俺の名前はサルロット…ここで家畜として飼われているモルという人を返して貰おうか?」
領主「サ、サルロット? 聞いたことのない名前だけどモルは返すわけにはいかないよ だってあいつは一生俺の奴隷なんだから」
サルロット「ちっ…てめぇ…だったら 力ずくで返して貰おうか」
領主「へぇ~ おまえ…偉い態度とってくれるな 全く…ふふ…良いだろう だけどねぇ 俺はおまえなんかの生きてる価値もない人間なんかに負けるほど弱くない」
そう…この領主は自己流では習得出来ない皇后陛下の護衛にしか与えられない剣術を習得している
だが、前の俺ならびひってたかもな…今は違うぜ
サルロット「それがどうした びびってないでさっさと剣を抜けよ領主さんよ」
領主「おまえ…本気で死にたいようだな…」
サルロット「あぁ…殺せるもんならな! 」
そしてここからは1体1の真剣勝負…簡単に言えば俺の方が不利だが…勝負はまだ決まったわけじゃないんだ!!
領主「さぁてと…じゃぁ早速足から!!」
領主は勢い良く前に飛び 抜いた剣を俺の足に刺そうとしてきた
だが…この程度なら簡単にかわせる!!
スッと俺は後ろに下がりよけた
領主「へぇ~おまえ 今のを避けるなんて……じゃ次は」
次は何をやってくるだろう………
と思ったら剣を振りかざして俺の首を切ろうとしてきた
領主「首!!!」
サルロット「避けるか!?いや、でもあのスピードじゃ避けれねぇ!!」
なので俺も剣で受け止めた
サルロット(ん!?コイツ………勝てる!!)
領主の剣を受け止めた俺はそれを跳ね返し前に突いた
が領主はそれを受け止めたがこれは勝てると確信した…
そして次々と領主の空いてるとこを突いて行き
領主「な、何で!?お前なんかが俺を!?」
サルロット「ん? それはな 脇が空いてんだよ」
そう…普通の剣術は脇を絞めることが常識だ
だがコイツはその常識を知らないのか…?
領主「くっ!くそ!!何で当たらない…なんで」
サルロット「だから…脇を絞めるのは常識だぞ 習わなかったのか?」
これじゃコイツは敵じゃないな早いとこけりを付けてやるか
領主(こいつ…こいつの剣術…本物の…)
サルロット「これで終わりだ」
サルロットの剣は領主の首を斬る寸前…
領主「わ、わかった!わかったから!モルは解放する!!するから!!殺さないでくれ!」
コイツはバカだな…
サルロット「は?おまえ今まで何人苦しめてきた?それが自分になったら殺さないでくれだと?」
俺は許せなかったコイツが今ままで何人も苦しめてきたのに罪を償わおうとはせずに殺さないでと言ってるコイツが
サルロット「悪いが…罪は償ってもらう」
領主「!? や、や、や、やめろーーー!!」
俺は剣を振りかざして領主の首を斬った
そして家畜として飼われていた人たちを助け…俺もやることはやったから帰ろうとしたら
少女「あ、あの!」
サルロット「ん?」
少女「あの…助けてくれてありがとうございます」
その1人の少女は丁寧に俺に向かって頭を下げた
サルロット「いや、お礼なんていらないよ」
少女「いえ、ですが」
ん?…この声…聞いたことがあるような
しかも…あの赤髪は…
サルロット「あなたってもしかしてココラス村のモルさんですか?」
これで違うとか言われたらどうしようと思っていたら
少女「え?じゃあなたはココラス村のサルロット…さん?」
え?今のは聞き間違いだろうか…俺の名前を呼んだような……
サルロット「い、今…サルロットって言いました?」
すると
少女「はい」
え…
サルロット「・・・・・・・・・」
モル「・・・・・・・・・」
しばらく沈黙が続いた
なにか話そうと思い
サルロット「えっと…じゃ帰ろうぜ俺らの村…ココラス村にさ!」
モル「はい!」
はぁ…と思いココラス村に帰ってる途中に
モル「あ、あの!」
サルロット「ん?何ですか?」
モル「あの…」
サルロット「ん?」
モル「なんでもないです」
サルロット「そ、そう…」
なら呼ばないでくれと思った
その日俺はココラス村で優位目立った日になった…
まぁ…それからだな…師匠って呼んできたり…敬語は使わないで下さいとか言ってきたり
最初は違和感があったが…今になったら別に…