10年前に考えた封印開放の設定で精神的ダメージを受けた
俺達は『魔王城』に辿り着いた。
『厨二病』は『魔王城』で待つと言ったので予想はしていたが、
『結界』は破られている。
「『厨二病』は『魔王城』の中でお待ちかねのようだな。」
「さっさと終わらせて帰りましょ」
『魔王城』の地下には複雑なダンジョンが広がっている。
オンラインゲームでプレイした時は、
「複数のパーティーが同時に挑み攻略をする」
という前提に作られていた。
まあ、俺達はそれぞれ単独で『魔王ルーファス』まで辿り着いた事がある訳だが。
しかも、火燐に至っては、俺もできなかった
”『魔王ルーファス』をソロでの討伐”
に成功している。
つまり、ダンジョンと魔王自体は問題が無い・・・ハズだ。
実際、ダンジョンの攻略はスムーズに進み、
残すは『邪神官』のいる『祭壇』のみとなった。
「ここも予想通りね。」
「ああ・・・そうだな。」
『祭壇』に『邪神官』の姿は無い。
”『魔王復活の儀式』は既に完了している。”
と言う事だ。
つまり、この後起こる展開は・・・
「よくぞ此処まで辿り着いたな『†漆黒の騎士†凍夜†』、『§紅蓮の魔術師§火燐§』よ!!」
お約束通りの魔王登場である。
俺達の『黒歴史』の設定上、『魔王ルーファス』を倒したら元の世界に帰れるという事は・・・
「待ちくたびれたぞ・・・さあ、ゲームを始めようか・・・」
当然『厨二病』も出てくる。
俺&火燐VS『厨二病』&『魔王ルーファス』という構図だ。
近接の俺と『厨二病』は武器の性能差で『厨二病』が有利だが、
遠距離の火燐と『魔王』は魔王をソロで討伐できる上、『封印武器』を持った火燐が有利。
俺はそう考えていた。
「我の攻撃を何時まで受けきれるか?」
「雷光一閃ッスラント!!」
「く・・・」
『封印武器』によりパワーアップしている火燐の補助を受けた”漆黒の大剣”を持っても、
受けるのがやっとだ。
だが、俺が耐えている間に火燐が『魔王ルーファス』を討伐すればいいのだ。
しかし、そう簡単にはいかなかった。
「『魔王』も大分パワーアップしているわ。」
『黒歴史ノート』で苦戦の末倒すとされている『魔王ルーファス』がゲームの強さの訳が無い。
という事か。
「つまり、『厨二病』を何とかしないといけない訳か・・・」
『厨二病』の持つ『封印武器』を何とかしなくては勝ち目が無い。
「凍夜兄ぃ」
「『厨二病』の『封印武器』を無理やり『合体』させてみるわ」
俺達の『封印武器』を合わせると『合体』し、それぞれの『封印』が解け真の姿になる。
しかし『厨二病』の間合いに入るらなければ、『合体』させられない。
魔術師である火燐は、ヤツの攻撃を受けたらひとたまりも無いのだ。
「他に手は無いわ!」
「分かった、やろう。」
「二人で突っ込む。」
「俺は『厨二病』のスキルをそらす、火燐は『魔王ルーファス』の魔法を何とかしてくれ!」
「らじゃ!」
俺達は『厨二病』向かって駆け出した。




