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10年前に考えた封印武器の入手方法で精神的ダメージを受けた

さて、先日の『厨二病』の問題も有るのだが、

当初の予定通りに『古城』を探索していた。

無論、廃装備なので相変わらずの「ヌルゲー」なのだが・・・


「ここに『邪神官』が居る筈だ。」


扉を開ける。


そこには『邪神官』の姿は無く、祭壇も破壊されていた。


「これって・・・」


「ああ、間違いなく、『厨二病』の仕業だろう。」


既に俺達の間では『仮面”ペルソナ”』では無く、『厨二病』になっていた。

あいつは何故か、俺達にしか倒せないはずの『邪神官』を倒し、封印武器も使える。

何らかの形で俺達の『黒歴史』を知るもの・・・もしくはかつての仲間フレなんだろうか?


「どちらにしても、ここに居ても意味はなさそうね。」

「・・・私の『封印武器』を取りに行きましょう。」


「・・・あまり気が進まなそうだな。」


「・・・わかるでしょう?」

「相当の地雷よ・・・」


「・・・そういう事か・・・」


とはいえ、『封印武器』を手に入れなければ先には進めない。

火燐の『封印武器』のある『神殿』へと向かった。




〜『神殿』〜



『神殿』と言ってもギリシャの”パルテノン神殿”の様な神殿ではなく、

”伊勢神宮”の様な”神殿造り”・・・神社の本殿の様な感じだ。


「なんだ、和風な造りの神殿なんだな。」


「『封印武器』が和風なのよ。」


俺の『覇皇龍斬剣』も”バスタードソード”だが、名前は中華風だしな。

あの頃は、かっこいいと思ったらなんでもアリだった・・・と思う。


神殿・・・と言うより神社の本殿に入ると間も無く『結界』がはってある。

不可視では無く、シャボン玉の様な感じ・・・だろうか。

その奥には『封印武器』らしき物が見える。


「この先は、私一人で行くわ。」


火燐は難なく結界の中へと入ってしまう。

俺はと言うと、結界に触れると・・・


ぽよんっ


と弾かれてしまう。


「俺は入れないって訳だな。」

「OK、ここで待機している。」


まあ、実際『封印武器』はすぐ其処にあるのである。

もし、火燐に危険が及んだとしても、問題なく対処できるだろう。


「はぁ? マジで!?」


火燐が声を荒立てた。


「な、何でも無いわ!」

「・・・あ、あと、ちょっと耳を塞いでいた方がいいわ」


なんだか分からずに、俺は両手で耳を塞いだ。


「・・ぃ・ゃ・・・き」


なにかボソボソ言うのが聞こえる。

上手くいかないのか、だんだんと声が大きくなっている気がする。


「あーもう!!」

「だから・・・」

「お兄ちゃん大好きっって言ってるでしょーが!!」


「・・・はい?」


その直後、はっとした火燐と目が合う。

・・・なんなんだ?


「汝の兄を思う気持ち確かに認めた・・・」


そして、低い声が響き・・・

火燐の手には『封印武器』があった。


「はー」

「あ、あのね? 私、昔お兄ちゃんっ子だったじゃない?」

「それで、そのーなんて言うか・・・」


「お前、俺の事好きなの?」


「なっ 好きな訳ないじゃない!!」

「ま、まあ・・・兄弟としては好きかもしんないけど!!」

「あーもう、この話は終わりっ」


まあ、この歳になってそれはないわーと思うので、この話は此処までにしておこう・・・

・・・うん、それがいい。


「それで、それが火燐の『封印武器』か」


「ええ、『封印武器・華恋鳳凰”結”』よ」


見た目は・・・”お払い棒”・・・”ぬき”とか言ったか?

あれのかなり大きいヤツって感じだ。

途中が鞘の様な形状をしているが、ソコに刀は納まっていない。


「それ・・・持ちづらくないか?」


「ええ、かなりね・・・」

「まあ、これで『魔王城』の結界が破れる。」

「早速、『魔王城』へ向かいましょ」


「ああ、『厨二病』との決着もあるしな・・・」


こうして俺達は『魔王城』へと向かった。

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