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またの名を『英雄』という

告白から3日・・・

何故かあの部屋に行かなかった。白田にメールで聞くと定期的じゃなくてランダムな日に呼ばれるんだとさ

そして学校では

「紅石君よ。結衣に告白した紅石君」

「本当ね。勇気あるわね」

「この学校の天使、谷口結衣に手を出すとは・・・。許せん、紅石!」

「でも、振られたんだろ?」

「そうだったな。ご愁傷様」

と、みんなヒソヒソ話で話しているようだが、全て聞こえている紅石

耳が良いというわけではなく、聞こえるくらいの大きさで話しているからである

席に着いた途端、すぐさまよってくる枝野

「残念だな雄貴。よりにもよって恋の相手が学校一男子の人気が高い結衣だもんな~。付き合ってたら学校だよりですぐに書かれてるんじゃね?」

笑いながら言ってきやがるこの野郎と紅石はそれを心に押しとどめて

「はぁ~ホントに泣きたいよ。結衣って以外とモテてるんだな」

3日前ないたがな、とさっきから自分の心の中で鋭いツッコミを入れる紅石

「お前ら席につきやがれ!」

鬼教師がやってきた・・・。これから鬼のような授業と生徒たちの抗いが繰り広げられる

今日は全校生徒ピッチリ出席している。これは全校生徒が学年という名の広く、大きな壁を乗り越えて立てた作戦である。首謀者は何故かこの教室のヤンチャボーイ、黒田間輔(くろだかんすけ)が提案した。その作戦の内容はというと、超簡単で幼稚園の子に説明してもわかる作戦であった

『この学校を全員で抜け出す』

作戦は簡単

教師が次の授業の用意をしている間に正門から逃げ出す用意をして、チャイムが鳴ってから先生が来ることを読んで、そのチャイムが鳴った瞬間、全員逃げるということだ。勿論、生徒会の人間も「面白そうだからやってみよう」と全力でサポートするようだ。どんだけ酷い学校だ、と紅石は改めて実感しているとその時が来た

「そろそろチャイム鳴るぞ。総員、準備!」

と、黒田がトランシーバーを使って全校生徒に呼びかけたらしい。

キーンコーンカーンコーン

「今だぁぁぁぁ!!全員っ、走れぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

全学年一気に扉を開け放ち、廊下に飛び出した。そして校門まで走り抜ける!だが、居てはいけない、何故居るのかわからないものが居た。体育教師ゴリ松村だ。名の如くゴリラのようにでかく、ゴリラのように強いからその名が付けられた。

「お前らぁ!ここで止まれば許してやるぅぅ!」

そんな叫び声が出たがケンカに自身のあるやつが出た。勿論、紅石と枝野もだ。下にはスーツを着ている。後から白田に紅石が聞いたのだが、スーツは己の意思で強くなれると言われたので、紅石と枝野は『コイツに勝つ』と意思を強くした。目の前では出て行ったやつらがバタバタと倒れていく。少し引いた枝野に

「大紀。俺に任せろ」

と強く言い前に出た。

「お前と戦う時が来るとはな、ゴリッ!」

「今日は公務執行妨害など関係ない。俺が目を瞑ってやる。だが、俺には勝てん!紅石!」

紅石とゴリは何度か戦っているが紅石は全敗である。みんなが勝てないと思いながら目を凝らしてみていた。ヒュゥゥゥと風が吹き止み、始まった!

「うおぉぉぉぉ!ゴリィィィッ!」

「うおぉぉぉぉ!紅石ィィィッ!」

ズドッ!

体が中を舞い、数メートル吹き飛んで倒れた。立っているのは、紅石だった

「や、った・・・」

「「「「「「「「「やったああああああああああああ!!!!!」」」」」」」」」

みんながそう叫んだ

「英雄の雄貴!」

「英雄だ!ホントに英雄だ!」

胴上げされる紅石。

「紅石ぃぃ!!」

ゴリが突如起き上がり、下ろされる紅石

「なんだ、もう一回やんのか?」

ゴリは下を向きやがて顔をあげ、その後、深くお辞儀をした

「紅石、今日は完敗だ。その素晴らしい拳、また見えよう。」

「あぁ、いつでも受けてたつぜ、ゴリッ!」

ガシッっと強く握手した。そして、脱出にはなってないがその後みんな帰った。

家に帰るなりメールが何通も何通もくる紅石。内容は全て『お前は英雄だ』とか『ありがとう雄貴』だった。その中に一つ白田からのメールがあった。件名が『あの部屋に呼ばれる前兆』で内容は

「頭の中に『来て』という声が聞こえ一分位したらあの部屋にいくわ」

と書いてあった。枝野に聞いたが枝野の携帯にも来ていたそうだ。そして、すぐにそれはきた

『来て』

すぐさま着替えた紅石。

「よぉし、今回も生き残る!」

と張り切った瞬間、突如睡魔に襲われ、眠ってしまった

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