表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

2.人類の電脳世界への移住と「階級」

――2102年、NEUROSHIFT計画、始動。


人類の電脳世界への“移住”が始まった


各国は人々の肉体を冷凍保存し、深海施設で管理した。


用意された”理想”


だが、電脳世界でも“死”は存在していた。


意識を完全に破壊されることで、人は本当に死ぬ。それは魂と呼ぶべき何かを失う行為だった。


AIには人間に危害を加えられないよう、根本的な制約が施されていたため、AIが人間を制圧することは不可能だった。


「衣食住を失わない世界では、

 人間は“自我”を保てない」

確かに問題は多かった


そこで、この世界の秩序と自我の維持を目的として、「階級制度」が導入された。


その基準は、生前の行い、社会的地位、功績、そして犯罪歴など。


4つの階級に分けられ、階級が上がるほど、電脳世界における「創造への干渉権限」が大きくなる。


第1階級:エデン《天国》

・権限: 与えられた領域の創造・改変/記憶と物理法則の書き換え 等

・対象者: 電脳世界の設計者・統括AI・天才科学者・NEUROSHIFTの原初コード保持者 他

・労働義務: 免除(資源・資金ともに管理する立場)


第2階級:オーバーシア《管理層》

・権限: 領域管理/ルール運用の一部変更/物理法則・領域への一部干渉/記録へのアクセス

・対象者: 上級研究者・旧国家上官以上・極大な支援者・高名な人物

・労働義務: 下階層の監視及び管理・司法秩序維持


第3階級:レジデント《市民層》

・権限: 私有空間の所有/軽度な構造変更/定められたプログラムの実行

・対象者: 一般移住者(90%がこの階層)

・労働義務: 標準的な仮想労働が必要(住居確保・一般的な娯楽 等)


第4階級:ゲヘナ《八大地獄》

・権限: なし

・対象者: 犯罪者/逃亡者 等

・労働義務: 無し だが、八つの苦痛を与えるシステム下に置かれる


まるで死後、閻魔に裁かれるような構図である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ