表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

2011年3月11日 とある兵庫県民の備忘録

作者: サムハラ

 東日本大震災の時、僕は部活が終わって高校の駐輪場に居た。

 それで友達の一人のマナベ君が突然驚きの声を上げたので、どうしたのかと聞いた。


「親戚の家が壊れた……」


 てっきり近場の親戚の家が火事にでもなったのかなと思っていたが、どうも違うらしい。

 彼の親戚は千葉に住んでいて、地震で家が被害を受けたようだ。

 日本人にとって地震は脅威だが身近な物。

 新潟中越地震、能登半島地震、東北内陸地震等の記憶が新しい僕は、失礼ながら対岸の火事気分で「お気の毒」と思った程度だ。

 大方、古かった家が遂に耐え切れず崩れた物だろうと、いつもと同じ様に談笑しながら帰った。

 家に帰ると祖母が夕飯の仕度をしていた。

 居間のテレビは点けっぱなしで、やっぱり地震の速報をやっていた。

 まあ大地震の直後なら普通の事だが今回は違った。

 テレビに映し出されたけが人、死者、行方不明者の数が異様に多い。

 そして映された津波の映像を見て、ここで初めて僕は思った。


「えらいことになっとる……」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ