表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

scenario 6


 ブックマーク、お気に入り

 評価等よろしくお願いします




 ふぅ…。


 いきなり海中でゴボゴボ溺れてた時は、死ぬかと思ったぜ。

 これこそ神の寵愛!!


 ていうか、ここどこ?

 


 


 


 あれから、懸命に泳いで近くに見えた島の砂浜にたどり着いた。


 全体的になかなか大きい島だと思う。


 砂浜はかなり遠くまで続いているみたいで、目算500メートルくらいかなと思う。


 実際に一歩1メートルと考えて、500歩進んでみたところそのくらいだったためだ。




 背の高い樹木が生い茂り、島の中心部に一際大きな樹がそそり立っている。


 漁港とかにある、灯台よりも大きいと感じるため少なくとも60メートルはあるのだろう。



 「うーん、俺にいったい何が起きたんだよ…」


 よく分からないカプセルに寝かされて蓋を閉められた。そのあと、瞼越しに青く優しい光を感じたところで記憶は無くなっている。



 それと、泳いでいて気付いたのだが、俺の体が若返っているみたいなんだ。



 





 いや、嘘じゃなくて本当なんだ。

 

 自分で言ってて胡散臭く感じるのは気のせいだろう。

 

 若返った気がするとかではない、体にしなやかで力強い筋肉が付いていたのだ。


 自分で言うのもなんだが、42歳のトレーニングしてない体なんてヨボヨボだ。

 

 ましてや、波のある海を泳いで島まで辿り着くなんてこと不可能だ。


 

 それに、砂浜にたどり着いて、自分の体を見て確信したんだ。


 俺、若返ってるよね?

 俺の息子(大切な場所)が若さを取り戻してたんだ。




 というのは置いといてだ。


 

 ほんと、これからどうしよう…。





 「よし、ひとまず寝る場所、食べる物、飲み水は確保しときたいな」



 いつまでも自然の中で落ち込んではいられない。


 体が何故か若返ったということは、その分代謝が良くなり腹が空くということだ。


 しっかり計画を立て行動しないと早々に死んでしまう。



 あと、服がどこかにいってないため全裸なのだ。


 精神年齢42歳が島で全裸とか悶え死ぬ…。



 ということで、俺の精神の平穏を取り戻すためにも、衣食住は必須だ。





 「森の恵みを探しに行こうか」


 1人だが、行動を声に出して言わないと心細くておかしくなりそうだ。


 「いきなり海外のよく分からん施設に拉致されたら、今度は孤島へ1人遭難とか…。どんだけ不幸なんだよ!」


 

 森に入る前に、落ちていたツルなどを集める。


 何でこんなことしてるか分かる?


 ふっふっふ、草履でも編もうと思ったんだ。

 

 あれ、俺ってサバイバルの天才では…。



 うん、見た目は気にしない。

 少しボロボロだけれど、気にしてはいけない。



 よし、準備万端。



 「いざ、出発!」


 

 樹木の生い茂る森は想像より遥かに歩きやすかった。

 足元が多少ぬかるんでいるが我慢。


 足元がぬかるんでいるからか、かなり蒸し蒸しして暑いが、これも我慢。



 暫く歩き続けると、川が見えた。


 よし、水源は近そうだな。

 

 上流の方へ向かって歩くと、それなりに大きな泉を発見した。


 かなり水面は澄んでいて、底にも泥など堆積はしていない。


 しかし、かなり水深がありそうだから、落ちないように気をつけて一口飲んでみよう。


 ゴクゴク


 「ぷはぁぁあ、生き返る…」



 今まで飲んだ水で1番美味しい!

 至極の甘露と言っても過言ではないくらいだ。


 雑味なんか一切なく、ほんのり甘い風味が鼻を抜けていく。

 嚥下するたび、体が喜んでいるのが分かる。



 一通り、水を堪能した後、目に入ったのはバナナによく似た果物。


 これ、バナナだよね!


 だけど、見知らぬ土地で見知らぬ果物食べるのはなぁ。


 

 【バナナ】


 黄色い皮で覆われた白い果実を食す果物。

 非常に美味、食べ頃。



 「え…。ナニコレ」



 俺の視界に突如として、CGのような立体的に浮かび上がるプレートが出現した。








 ブックマーク、お気に入り

 評価等よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ