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scenario 3


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 あーたらしーい朝がきたー、希望のあーさーだ。


 あ、おはようございます。

 42歳多重債務者、田中 潤です。


 対等な友人ことゴンザレスと契約して早くも1週間後の朝。


 小鳥もチュンチュン囀って、俺の新たな旅路を祝福しているかのようですね。


 こんな朝にはラジオ体操でしょ!

 ってことで、早朝から祖父の形見であるラジオを取り出し、小学生ぶりくらいのラジオ体操をしています。



 「はぁ、良い汗流した。ゴンザレスも9時に迎えに来るらしいから風呂でも入りに行こうかな」


 手持ちの3千円を使って近所にある『星の山温泉』へ向かう。


 暫くぶりに来たが、やはり早朝割りはまだやってたのか。

 これで、500円で風呂へ入れる。

 自宅から髭剃り、タオルは持ってくる派。

 というか、持ってこないと金が勿体ない!


 サウナも2セット消化し、髭も処理して気分爽快な風呂上がりの俺。

 気分の良さからかフルーツ牛乳も買っちゃう。


 ゴグゴク、プハァ。

 生き返るぅ、沁みるぅ。


 コレよ、温泉の醍醐味って言ったらコレ!


 あ、もう8時45分じゃん。

 ち、遅刻する。


 対等な友人であるゴンザレスへは迷惑かけれないからな。

 できる社会人で大人な俺だから気付けたぜ。



 家に帰ると玄関口へ斎藤ゴンザレスが黒塗りセダン、高級車を停めて待っていた。


 「おっ、田中さん。おはようございます、朝から温泉です気合い入れてキタデスか?」


 「おはようございます、晴れ舞台ですから気合い入れてきました」


 ゴンザレスは凄くニコニコしてる。

 やはり、対等な友人である俺と会えて嬉しいのだろうか。


 「ソレデハ、田中さん。車へ乗っていただけますか?」

 

 「はい、それではよろしくお願いします」


 何故か、車に入ると目隠しされた。

 そしてそのまま、車は何処かへ向けて出発したみたいだ。


 車に揺られて、かれこれ3時間。

 そろそろ尿意が限界を迎えそうだ。


 と思ったら、車が停車し目隠しを解かれた。


 森の中に飛行機の発着地がある。

 その横には大きな管制塔? らしき物が見える。


 「田中さん、ここからはワタシ貴方のことを案内デキません。あそこに見えるスーツの男性へ着いて行って下さい」

 

 ゴンザレスは1つのバックを差し出してきた。


 「このバックに必要なものは入ってマス。あとは上の人間の言うことはしっかり聞くようにして下サイ」


 「分かった、ゴンザレスさん、これまでありがとう。俺はここから人生やり直してみるよ」


 「ハハハッ、田中さんまだ気が早いデスよ。1年後にまた会えれば、会いましょう」



 最後に一言、言葉を交わしゴンザレスは車に乗って去っていった。


 言われた通り、スーツの男性へ話しかけると、バックの中からIDカードのような物を出すよう言われて探してみればあった。


 ID1980TJ820


 写真と共に、こう書かれたカードを見せるとスーツの男性へ建物内部へ連れて行かれた。


 暫く経つと、飛行機へ案内された。


 内部には俺も含めて2列シートが20セットあるみたいだから40人搭乗しているみたいだ。


 窓側だったから外の景色を見ようと、窓を開けようとするが全く開かない。


 仕方なく、諦めて寝ることにする。






 うう、よく寝た。

 気付けば目的地に着いたのか、スーツの男性が乗客を次々に連れて行っているところだ。


 案内され、飛行機から降りると直感で悟った。



 あれ、ここ日本じゃないよね…


 植物も見たこと無い物が多く、車も日本のメーカーでは無さそうだ。


 極め付けは、小銃を所持してる迷彩服きた怖い人がいること。


 乗客はビクビクして言うこと聞くだろうな。


 こうして俺たち乗員はスーツの男性、迷彩服達にドナドナされていった。



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