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scenario 2

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どうかよろしくお願いします


 「斎藤ゴンザレスだけど田中さんいるでしょ、ドア開けてヨ!」


 5分前くらいから、自宅のドアをガンガンと叩かれている。

 彼は借金取りの斎藤ゴンザレス

 少し変な日本語訛りがある、黒人と日本人のハーフである。


 ここ数年、俺の居留守で凌いできたがもう厳しいだろう。



 「早く開けないとドア蹴破るヨ! あと10秒待つ」


 はい、ドア蹴破られると困るから直ぐ開けました。




 

 「粗茶ですが、どうぞ」


 家の数少ない麦茶パックを使った、粗茶を差し出す。


 ズズズッと、茶を啜る音がシンと静まり返ったリビングへ木霊する。


 「田中さん、半年前から滞納してる借金ダケドさ、利子すら返済出来てないヨね」


 「仰る通りで御座います、しかし、金が足りなくて…。返せるなら返したいんですけどね…」


 この時に相手の表情は見ない。

 怒ってたら怖いし、困ってたら申し訳無い気持ちでいっぱいになるからだ。



 「田中さん、返せるなら返したい。ソウダヨネ?」


 「それはもう、返せるものなら返したいです」


 ズズズッ、粗茶そんなに美味かったのか?

 おかわりでも注いでくるか。


 そう思って立ち上がりかけたその時


 「田中さん、それじゃ借金無くなる方法がアルって言ったら乗るカイ?」


 俺はフリーズした。


 「え、あ、あの…。ソレってホントに…? 俺、臓器売られたりしない?」


 「あぁ、いくらウチがグレーな金融屋でも臓器売買には手を出してナイヨ。だから安心してクレ」


 そう言うと、ゴンザレスは1枚の紙を取り出した。



 「ココにサインしてくれたら、1週間後にウチの担当者って言っても俺なのダケド、迎えにくるから」


 ふむふむ、読んでみると治験の被験者へなる契約書みたいだな。

 期間は1年間で、報酬はゴンザレスの言う通り借金帳消し。



 ヨシ、乗った!


 「ゴンザレスさん、どうかよろしくお願いします」

 こなし慣れた土下座でゴンザレスへ平伏。


 「まぁまぁ、そう畏まらずに。ワタシと田中さんはコレでフラットな関係デス、対等デスよ」


 対等…。

 今まで俺へ対等に接してくれる人はいなかった。


 ゴンザレス、愛してる。

 感謝!!


 「ソレデハ、また1週間後に」


 涙を流して土下座している俺を尻目にゴンザレスが家から出ていった。


 むぅ…。

 今から対等の友人同士で飲み明かそうと思っていたのに



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