表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秘密結社仕掛けの悪役令嬢は試行錯誤で暗中模索!  作者: イナホヅミケヒ
目覚めた私は秘密結社のお嬢様怪人!?
5/9

ホームレスイメチェン大作戦!

「少々よろしいでしょうか?」


「んあ?何なんですか~…?」


「突然ですが、あちらにエステサロンがございます

今なら無料で体験できますよ」


私はホームレスにエステサロンに入るように仕向ける


「おりゃ見ての通りこんなだよ~…住所不定無職のホームレスさ

今更、小綺麗になってもすぐにこのざまだよ?」


「それでも、気分転換に如何ですか?お風呂もございますよ」


「気持ちはありがてぇけどよ~

…ホームレス狩りじゃないんかい?」


何とか説得しようとする私と会話を交わしたホームレスは

コウヤ達を少し怪訝な感じで見る…


「お、おい…その人に何するんだよ?」


驚いている感じのコウヤを


「この方をエステサロンでお綺麗にしてイメチェンしてもらうのです」


そう言いあしらうイザベルである私


「それなら銭湯やコインシャワー付きコインランドリーに

連れてった方が良いんじゃねぇの?」


「あ、その方がありがたかったかもな…」


う、イッキに真っ当なことを突っ込まれて私も返す言葉が無い…

それにホームレスも同調してるし

けど!ボヤボヤしてらんない!


「私たちはホームレス支援団体の者です

そしてあちらのエステサロンに協力してもらっているのです」


私もここじゃ秘密結社の怪人なんだから洗脳念力が使える筈!

こんなのあっちじゃ特撮ドラマの悪役怪人が演技で使ってるだけだけど!

でも私もここじゃそうなんだから!しかもガチで!

と、そう念じながら信じながらホームレスの目を見つめ……


「ホームレス支援団体……?」


「そうです…」


私の目を見てボ~ッとするホームレス…

そし10秒くらい経つと


「……あ、そうなんですか

なら大丈夫ですな」


大人しく納得した感じのホームレス


お、私にも使えた!洗脳念力が!

一か八かダメもとでやってみてよかった!


「ちょっとなにしたんだい?!イザベル!」


「おお!そうこなくっちゃなイザベル!」


ちょっと引いた感じのショータ

とは対照的に嬉しそうなクロウド


「皆様もよろしければご一緒に」


「エステで施術されろって?別にいいけど強引なのは良くないよ?

ましてやさっきみたいに洗脳するのは反則の論外だ」


私に対し流暢に少し皮肉な感じに言い放つナルシ


「とにかくイザベルの好き勝手にもしておけないから

一緒に行きましょう!」


コウヤ達に語り掛けるミックル


そして私達はエステサロン内に入り…


「ああ、お風呂場もちゃんと完備されてますね

ちゃんときれいなお湯もたっぷり入ってるし

ではお好きなだけお綺麗になってください」


私はエステティシャンさながらに気取る


「ではお言葉に甘えて…

久しぶりの風呂は嬉しいな~っと!」


と、脱衣所に入りお風呂に入っていくホームレス


「どういうつもりなんだ?」


案の定怪訝そうなコウヤ


「あっちにもこっちにも悪くない話です」


と、私は澄ます


「碌に話なんかしてないだろ?」


コウヤと同じく怪訝にむすっとするイッキ


「とにかくあの方の着替えを用意してきます…

クロウド、一緒に…」


「おう」


と、私イザベルは言い

とにかくドアを開けてクロウドと共に部屋に入る…


バタン


と、ドアを閉め周りを見渡し…


「ああ、どうしましょう?」


クロウドに困った感じで私


「またなんだよイザベル?さっきまでの余裕はどうした?」


「あの方の着替えがありません…」


「脱衣所にバスローブがあったじゃねぇか」


「あの格好で外を出歩くのですか?」


「じゃあ今まで着てたやつで勘弁してもらえよ?」


「それでは元も子もなくなります…」


「だったら最初からあんなのほっぽっといて

セレブなご婦人をジャンジャカ連れてきた方が…!」


少々へこたれる私にこれまたちょっと呆れる感じのクロウド


「本当に何も無いの!?」


念の為、クロウドに問いかける私


「ねぇよ!ほらこのタンスだってイリュージョン装置で作ったもんだから

スッカラカンだし……

って、あれ?!入ってる?」


「でかした!クロウド」


「けどこれって…」


「……これは!?」


「…!!うわあ……

まぁ良いじゃねぇか!すぐ持ってこうぜ!」


と、さすがに苦笑いのクロウド


私はドアを開け…


「いや~お風呂気持ちよかったですよ!

ありがとうございます!綺麗なバスローブの着心地も良いですし!」


「見違えるほど綺麗になりましたね!」


綺麗になったホームレスに素直な感想を述べるミックル


「ではこちらに着替えてください」


私はクロウドがタンスから出した着替えの服を

ホームレスに渡す…


「あ、ありがとございまっす!

では着替えてきますね!」


と、着替えを受け取り脱衣所にまた入っていくホームレス


「着換え終わりました…!」


全員「……!?」


着替え終わって脱衣所から出てきたホームレスとその服を見て


「ちょ、ちょっと…!?」


「これって…!?」


驚いて焦るミックルとショータ


「正気かい?…まぁ思いつきそうなこっただけど」


呆れ顔で澄ましてるナルシ


「やっぱり…」


牽制するかのようにこちらをじっと見て構えるイッキ


「お、おいふざけてるんか!?」


「本当にこの服しかないの!?」


焦って戸惑う感じのコウヤとシロラーナ


と少々、混乱しているミックル達


まぁ私の中では想定内


だってクロウドが見つけて

私がホームレスに渡して着てもらった服は…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ