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秘密結社仕掛けの悪役令嬢は試行錯誤で暗中模索!  作者: イナホヅミケヒ
目覚めた私は秘密結社のお嬢様怪人!?
3/9

イメチェン!?イケメン化サブヒーローズ参上!メインヒロインも!やっと登場!

この3人は!?


もしかして……!?


「ああ、これが前に言ってた…」


「ミックルを連れ戻そうとしてる奴らなのかい?」


「……ふん、見るからに怪しそうなやつらだ」


この3人は!


西砂にしずな奈留志なるし!?

北星きたぼし匠太しょうた!?

南崖みながけ育起いくき!?」


と、私イザベルは思わず名前を声に出す!


えっっっっ!?

マジで!?


うっわ~~~~~~~~~~~~~~!!

何このイケメン3人組!?


まず西砂にしずな奈留志なるし事ナルシは

とにかく気取った芸術家アーティスト気質のナルシストで

でもたまにクールな皮肉も言う

良く言えばヒーローものの2番手のサブヒーローっぽくもあり

悪く言えばどこの南ヨーロッパ帰りの嫌味でインチキ臭い

似非インテリなんすか?

って感じに


次は北星きたぼし匠太しょうた事ショータは

情報を集めたり工作や計算がちょっと得意で

実験や発明や生物が特に恐竜や古代生物が大好きな

良く言えば可愛い眼鏡をかけたゆるキャラチックな

悪く言えばちょっと陰のあるナードで背の低いチンチクリン

って感じに


そして南崖みながけ育起いくき事イッキは

とにかく怪力が売りで大食いのふてぶてしい生意気な

デブのガキ大将タイプ

って感じ…


なんだけど……


ナルシは時雨博士に負けないくらい綺麗なV系イケメンになってるし

ショータは眼鏡ショタ美少年になってるし

イッキなんて程よく筋肉がついたソフトマッスルな

寡黙な感じの体育会系イケメンになってる!?


とにかく高度経済成長期によくあるギャグアニメやその漫画の

ギャグキャラそのものに描かれてて

元ネタのミックルのアニメ内だと

とてもイケメンには描かれてないんだけど…


なのに私の目の前にいるこの3人は

ここ近年に見たミックルのファンアートで描かれるような

女性向けのイケメン動物園系ジャンルの漫画やアニメの

イケメンキャラや

女性向けソシャゲの攻略ヒーローとして

出てきてもおかしくないくらいの

イケメンになったり美少年になってる!?


うわーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

うっれしーーーーーーーーーーーーーーー!!


はっきり言ってすぐ洗脳されて足手まといになるコウヤなんかより

この3人の方が好きだったんだよね!てか今でも好き!


ナルシはいつもすまして気取ってるクールな皮肉屋で

ミックルにも冷たい事があるんだけど

実はそっと陰で見守っててこっそり助けてくれたり


ショータは背が低くって運動神経が鈍くて

体力が少ない事を気にしてるんだけど

それでも細やかに動いたり得意の工作で

便利グッズを発明したりして

ミックルを健気に気遣ってサポートしてくれたり


イッキはいつもは食い意地張ってるふてぶてしい奴なんだけど

いざというときは身体を張ってミックルを守ってくれるし!


正直ミックルはこの3人のうちの誰かとくっつけばいいのに!

すぐ洗脳されるコウヤなんかさっさと捨ててさ!

って思ってたくらいなんだもん!

けど見た目やポジションがギャグキャラだからなぁ…

って思ってたけど…


とにかく今はサブヒーローがイケメンで嬉しいな!

身も心もイケメンなんてめっちゃ良いじゃん!


「ふふ……」


私は必死で笑いを堪える……


「何ニヤニヤしてるんだ?イザベル

…不気味だな」


これまた怪訝な感じで呟くコウヤ…


「それほど僕達は舐められてるって事なのかな?

ちょろそうだからさっさと倒せるって?

なら、見くびられたもんだね」


それでもちょっと余裕がありそうな感じでニヤッとするナルシ


「それともY結社の新兵器を使いたくって

ウズウズしてるんかも~?それだったらまずいよ~?

僕達実験台にされちゃうよ!?」


コウヤ達とは対照的にちょっと心配そうに焦るショータ…


「ふん…そんなら、俺が始末するまでだ…」


静かに、けど力強く語るイッキ…


けど、こっちも油断してらんないんだよね


「皆!構えろ!自分の結界シールドくらい

自分で張れ!」


そう言い構えるコウヤ


そうそう思い出した、こいつらミックルのヒーロー達は

ミックルにY結社の怪人を見つけやすくする為に

勘を良くしてくれって事でお願いするんだけど

その方法は怪しい都市伝説雑誌の情報を真に受けて参考にして

それでミックルに頭を刺激する魔法を使ってくれと頼むんだけど…

まず最初にミックルはコウヤに軽いビームを頭に撃って

そしたらコウヤに超能力が身についちゃったんだよな

んで他のサブヒーローも同じくそうしてもらい…

勿論、ミックルや私イザベルのような怪人ほど

強力な超能力、魔法は使えないんだけど…

その能力も大体自分1人分の大きさの結界を張ったり

自分のエネルギーをオーロラやモヤみたいに放出して

相手を目晦ましさせる程度のものなんだよな~


脳をビームとかで刺激されてシールド張ったり

エネルギーを放出させるような超能力がつくものなの?

そういう場合は透視や予知能力なんじゃないの?

良くわかんないけど。


けどそれって

4話目以降の筈じゃ…?

4話目でコウヤが

5話目でナルシとショータとイッキが

超能力に目覚める筈じゃ…?

なんで3話目の筈の今

超能力が使えるんだコウヤ達全員は?


クロウドの話に間違いが無ければ

私は2回ミックルに負けてる…

つまり今は3話目の筈じゃないの…?


本当に、私が来てからこの世界がおかしくなっちゃったの?

だとしたらまずいかも…?


ああけど、ここはアニメのミックルそのものの世界じゃなくって

アニメのミックルそっくりの別次元の世界線っての?

だからコウヤ達も同姓同名の別人って事で

サブヒーロー達も時雨博士もイケメンなのかな?


でもだとしたらクロウドも

Y結社も存在しないはずだけど?


もしかして

Y結社やクロウドや時雨博士達は存在するけど

物語通りに進んでない世界線?


ますます謎だ……


そして私もコウヤ達を見つめて集中する…

今気づいたけど、ちょっと集中しただけで

全身に力が入る感じ?ちょっとだけだけど…

けど、これでもっと力を入れて集中したら

大人の男でも並の人間なら何人もぶっ飛ばせそうな感じ…

今の私の身体は本当に秘密結社の怪人なんだな

こりゃそう思うしかないね


「何を企んでるんだ……?」


さらに怪訝な表情で問いかけるコウヤ


「もうはっきり言いましょう

この公園にエステサロンを建てるのです」


そう言い澄ます私イザベル


「そんな勝手な事……!」


少々焦るコウヤ


「けどエステサロンなんて優雅で良いじゃないか?

そこは僕達みたいな男性も入っていいんかい?」


とは対照的にクールに不敵に澄ますナルシ


「勿論」


と私イザベルは返す


「ただお代は頂くぜ?きっちりとな

子供でも払えるくらいにリーズナブルにしといてやるからな」


負けじと不敵なクロウド


「じゃあ、それに見合うサービスきちんとしてくれよ?」


さらに不敵にナルシ


「でも公園に勝手に建物を建てて商売をするのは

ダメなんじゃないんかい?

ちゃんと国や行政に許可を取らなきゃ!」


ありゃ真面目に心配するショータ

それに対し私は


「ですから私達、Y結社は悪なのですよ」


「公園は主に子供が遊ぶ場だ、お前ら金儲けの為に

場所、取ってんじゃねぇよ?」


静かに、でも力強く反論するイッキ


「誰だって美しく、かっこ良くなりたいと思いますけど?

それもリーズナブルに、私達にはそれができます」


「子供が、んなこと思うかよ…?」


「思ってる子供もいます」


私イッキに静かに力強く返す


「子供にはまだ早くねー?」


呆れた感じのコウヤ


……これ以上駄弁ってても時間の無駄!

と、判断した私は


「クロウド、例の装置を……」


「おうイザベル!ここに立派なエステサロンを

いっちょ建ててみんべぇか!」


と、広場にイリュージョン実体化装置のレンズを

向けてスイッチを押そうとしたところ…


「ぐが~…ごが~…」


「ん?なんだ?」


「なに?いびき?」


クロウドは何かに気づき

私はいびきのようなものを聞く


この公園のどこから聞こえてくるんだろう?


耳を澄まし

いびきが聞こえてくる方向を見てみると……


「ぐが~ごが~護岸工事~…」


え?

ホームレスと思しき男性が、公園のベンチの上で寝てる?


「なんなんだ…?」


想定外の事に少々驚くコウヤ


「と、とりあえず…あの人を…」


と、私イザベル…


「ああ、助けた方が良いかもしれないしな

イザベル、お前達とは一時休戦だ」


と、コウヤ


「でも放っといた方が良いんじゃない?」


これまたちょっと怖そうにショータ


「ああ…昼寝したいんかもしれないしな」


無表情に構えるイッキ


う~ん…

さっさとエステサロンを建てるか

あのホームレスさんを助けようか

どうしたもんかと

ちょっと考え込んでると……


「あ、やっぱりここにいたんだ!コウヤ君達!」


「けどイザベルとクロウドもいるよ!?

気を付けて!」


私、イザベルと同じくらいの女の子が小走りで

駆け寄ってくる…


私はその子をまじまじと見てる…


……あっ

この子は……


「ミックルか!やっぱりお前は勘が良いな!」


と、ちょっと嬉しそうにコウヤ


「えへへ!そうでしょ!」


主人公のミックルだ!!

やっと見た!会えた!

すっごく可愛い……!

いや、派手さや美しさはイザベルの方が正直言って上だけど

けどミックルは清楚な正統派美少女って感じで良いんだよね!

そうそう、少女漫画や乙女ゲームの主人公みたいな感じ!


「クロウド!またイザベルと一緒に悪さを!?」


と、クロウドにちょっと似た白猫…


シロラーナだ!この子もY結社で作られたクロウドみたいな

猫型怪人!見た目は白猫とおんなじ感じだけど

シロラーナも良い心があってミックルと一緒に逃げ出したんだよね

クロウドと違ってシロラーナは素直で純粋でいつもミックルを

励ましたり慰めてくれる良い奴なんだよな~…

たまに悪戯もするんだけど、クロウドみたいに。


「ああ、そうだよ!お前も手伝え!シロラーナ!」


と、クロウド


「悪い事はできないよ!ワタシもミックルと同じ!」


と、反発するシロラーナ


さぁ登場人物がほとんど揃ったけど…


「…」


何をどうしていいものやら…

迂闊に動けない…

私も手を(こまね)いてしまう


ミックルが口を開く


「一体何を企んでるの?イザベル達は」


「この公園に勝手にエステサロンを建てて

そこでセレブな女性達をだまくらかして

金儲けしようとしてるみたいだ」


嫌味ながらも丁寧な説明のコウヤ


「けど、あそこのベンチで寝てるホームレスさんを

見つけたから、助けてやろうかどうか僕たちは考え中なのさ」


クールに澄ましながらもホームレスを気に掛けるナルシ


「どうしたらいいと思う?ミックルさん?」


どうしたらいいかわかんなさそうなショータ


「うーん…」


私と同じように手を(こまね)いている感じのイッキ


「あっ…本当だ、どうしよう?」


どうしたらわかんなさそうなミックル…


どうしたらいいのかわかんないのはこっちも同じ…

だって…


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