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洞爺湖の中島の伝説

作者: 原一文

昔々、北海道の洞爺湖の中に島がなかった。

湖の岸にハクセキレイが住んでいた。

ハクセキレイが恋に落ちて、岸辺の樹の上に巣を作った。

卵を生んだ。

三匹ひなが生まれた。

ハクセキレイは毎日ひなに餌をやった。

ある日、

鷹が来て、雛を襲おうとしてきた。

ハクセキレイ夫婦二人が頑張って、雛を守った。


別の日、ハクセキレイ二人は餌を探していた時、

鷹がまた来た。

今度巣ごと持っていた。

ハクセキレイはすぐ追いかけていた、湖の真ん中の所、鷹と戦った。

鷹は巣ごとを湖に投げって、遠い所に飛んで行った。


ハクセキレイは雛を探したが、全部湖の底まで、沈んだ。


ハクセキレイ達は悲しかった。

あまりの悲しさで、ハクセキレイは湖の中に島を作ろと思った。亡くなった雛のために、いつも雛のとなりにいるように。


ハクセキレイは湖周りの山の石を少しずつ口で運べ、湖のなかに投げ込んだ。

カワアイサが来た、「そんな無駄の事しなくていい、絶対無理だ」

ハクセキレイ「われわれ命がある限り、やり続けます。それに、島あると、われわれ雛の隣で暮らせるから。」

「そうか、じゃ手伝うわ」カワアイサも石を運ぶを手伝いした。

セグロカモメ、カルガモ、オシドリ、コブハクチョウも皆手伝いに来た。


だんだん、鳥が集まって来て、皆石を湖の真ん中に投げ込んだ。


鳥達は親が亡くなっても、子供がまた同じことをやっていた。


何万年をかけて、湖の中に本当に島ができた。


この島がだんだん大きくなった。


いまも、北海道の洞爺湖で観光している人々は鳥達が石を運んている姿をかならず見れる。





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