神様の上司???
「おーい…!」「聞こえますかー?」
(誰かが呼んでいるような…。)
「コウタさーん??」「hey!si..kouta!」
(あれ。今どこかでスマホが起動したような…。じゃなくて、、俺呼ばれてる?)
「ん…。ここは??」
目を開けるとどこかぼんやりとした全体が真っ白の世界にいた。
当たり一面ただただ真っ白の世界が広がっている。
だが声の主は見つからない。
「あ、やっと起動、じゃなくて目覚めましたね。」
「(そのネタまだ引きずるのかい…。)はい起きました…、でもここ自分の部屋じゃないな、、。見たことない景色。あぁ、俺夢を見ているのか。」
「ええ、その通りですよ。ですが少し違うのはここは私の世界だというところでしょうか?」
(私の世界…?そういえばいつも見るような夢とは違って割とリアル感があるような…。)
「そういえば先ほどからあなたはどこにいるんですか?相手がいないとしゃべりづらいんだけど…。」
そういって俺は、虚無に呼びかける。
「はっ。失礼いたしました。少々お待ちください。」
その声が聞こえると、自分の目の前に輝く光が集まり始めた。
そして瞬く間にもうイメージ通りの女神が現れた。
「改めまして、こんにちは。私の世界へようこそ。ふむ、今回はこんな姿か…。フーン。」
そういって女神はこちらを見つめる。
「え、何ですか?」
「いや私たち神は基本、姿を持たない存在なので。あなたのイメージをそのまま照らし合わせて実体化したのですよ。あ、元から姿を持つ神もいますけどね?ふむ、コウタさんは巨乳好き…と。」
(え、なんかメモとってるし…。それはそうと。)
「え、今神って言った?本物?てか急に何の用!?夢なら覚めて!!」
そういってほほをつねる…痛い。
「ああ、申し遅れました。私は貴方の住んでいる世界の更に外の存在。んー。そちらの言葉で言う神様?的な感じです。あ、でもその世界にも神はいるし…。神様の上司?ですかね!」
「神様の上司??神様も縦社会なのっ!?」
「まあ神の世界も複雑で…。あ、ちなみに夢ですけどあなたを私の世界に連れてきているので痛みとかは感じると思いますよ!現実世界のあなたは眠っていますけど。」
「え、なにそのめんどくさいの。どうせなら感じないようにしてほしかった…。」
「まあそれにはいろいろ訳がありまして。」
そういって女神は一呼吸置く。
「コウタさんあなたには異世界で勇者になっていただきます。」
・・・。
何を言っているんだこの女神は。
こんな感じに異世界転生を告げられた自分であった。