あとがき
あとがき
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。
この物語の根底には、努力は報われてほしいという想いがあります。現実は努力が報われるとは限らないし、なかなか上手くはいかないものです。しかし、努力は報われてほしい。何かしらの救済があるべきだろうという想いが、根底にはあります。(球技大会、生徒会選挙など、どの話も根底はそこに……)
最初から結末は大まかに決めていたのですが、桜木ちろるという後輩エンドにしたのは、その『努力が報われるべき』という根底の概念があるためです。
主人公を振り向かそうと頑張る後輩が、負けヒロインになると、その根底が覆されます。
ちなみに神崎さんは、フルートに努力を注ぎ、無事に音大に合格し、フルート奏者として名をあげます。
主人公の神崎さんへの想いは、写真家という夢を追うエネルギーとして昇華されます。主人公は物語中盤からは、ちろると向き合うための努力をしていたといえます。その事も含めて、桜木ちろるエンドという事になりました。
ともかく努力が報われるというのが根底にあり、本編で回収しきれなかった色々なものがありますが、それらも全て努力は報われる結果に結びつきます。
本当に長くお付き合いいただきありがとうございました。とりあえずはこれで本編完結ですが、本編の後日談、アナザーストーリーとかもまた少し書いてみるかもしれませんので、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。




