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最後の手紙  作者: 白鳥 真一郎
第1章  ~転校生~
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6  ~告白~

 二月十四日、バレンタインデー。


 私はユウキくんにチョコレートを贈ることにした。


 手作りするのはやめて、近所のお店でハート型のチョコレートを選んだ。これに【ユウキくんへ。好きです。おつきあいしてください。アオイより】と書いた手紙を添えた。直接渡すのは照れくさかったので、帰る間際にユウキくんのランドセルの中にそっと入れておいた。


 どんな返事があるのだろう。


 ドキドキする。いろんなことを考えてしまう。ユウキくんは私に『友達になってほしい』とは言ったけど、それ以上のことは何も言わなかった。


 ユウキくんはもしかしたら他の女の子のことが好きなのかもしれない。


 でも、いいの。私はユウキくんのことが好き。もし、だめでもまた友達になればいいだけだと思う。


 えっ? 本当にそうなのかしら。友達に戻れるのかしら。わからない。でも、私は、好きっていう気持ちをユウキくんに伝えることで友達以上になりたい。


 友達以上って何かしら……。簡単よ。好きって言って、好きって言われること。ユウキくんに「アオイのことが好きだよ」って言われたいってこと。


 ユウキくんの返事を待っているのがなんだか苦しい。



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