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最後の手紙  作者: 白鳥 真一郎
第5章  ~さようなら~
58/59

58 ~最後の手紙 4 ~

 クリスマス・イブの夜、あなたは、はにかみながらプロポーズしてくれました。


 とても嬉しかった。


 即答しようとしたら、一月十四日付けの消印のある手紙で返事がほしいとあなたは言いました。でも、この手紙で返事をしたいと思います。


 答えは「あなたと結婚したい」です。これ以外の答えがあると思っていましたか? 


 あなたと幸せであり続けたい。あなたと一緒に暮らしたい、これからもあなたと共に生きていきたいと心の底から思うのです。けれども、それはもう、叶わぬ夢となりました。



 なぜあなたにこの病気のことを伝えなかったのか、あなたはきっと疑問に思っていることでしょう。


 ふたりで一緒に食事をした時に、あなたはしみじみと語ってくれましたね。


 たくさんの人たちの協力で新しい事業にとりかかる目処がついた。事業を立ち上げるためのとても大切な予定がこれから一月の中頃まで年末も正月も関係なく連日のように入っている。最大の山場は一月十四日の交渉だけれども、それに向けて全力を尽くすと。


 あなたが大変な苦労をしてやっと手に入れた大きな機会です。


 もしも私の病状を知ったら、あなたはきっと私を看取るまで(そば)にいてくれることでしょう。けれど、そのようなことをしたらあなたの夢はあなたから遠ざかってしまいます。


 私は最後まで心からあなたを応援しています。あなたがあなたの夢を叶えることが私の一番の望みなのです。どうか私の気持ちをわかってください。


 新しい事業の成功を心から祈っています。



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