48 ~青く輝く石~
「もしかしたら、川の流れに浸食されてできたのかもしれないよ。昔、埼玉県に住んでいたときに見たポットホールっていうものに似ているなあ」
「なあに、ポットホールって」
「川の流れで石が川底の窪みを削っていくにつれて、その窪みがどんどん大きくなって深い穴に成長するんだ。この池は、そうしてできたものにそっくりだよ」
「どのくらい深いか、石を沈めてみない?」
「そうしよう」
僕とアオイはそれぞれニワトリの卵くらいの大きさの青く輝く石を拾ってきた。
「アオイ、いくよ」
と言って僕はその池の中心に向かって静かに石を放り込んだ。
水面にバシャンと小さなしぶきが立つ。が、すぐにおさまった。
青く輝く石がゆらゆらと沈んでいく。いったい何メートルあるのだろう。どんどん沈んでいく。
「アオイ、とっても深いね。どのくらいあるんだろう」
「きっと私とユウキを足して三を掛けたよりも深いわ。私も投げてみる」
アオイはそう言うと僕と同じように池の真ん中へ向かって石を投げ入れた。
水が散って、それから、ゆっくりと池の底に沈んでいく。どこまで沈んだのかもよくわからないほど深かった。




