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最後の手紙  作者: 白鳥 真一郎
第2章  ~文通~
33/59

33 ~ごめんなさい ~


 ふーん、ユウキはもてるんだね。


 わざわざ手紙に書くってことは、もてるってことを自慢してるのかしら。


 全然もてない男の子はちょっとミリョクがないかも。適度にもててくれた方がいい。けれど、その女の子のことを好きになっちゃだめよ。それに、何これ。アオイはどう? ってどういう意味なのよ。


 実は私ね、このまえカタギリ君に告白されたの、「好きだ」って。カタギリ君はサッカーが上手で、女子にも人気があって、優しそうで、行動力もある。まあ、いうことないってところね。


 でも、私はなんとなく好きになれない。なんだかちょっと強引な感じがして。ぎらぎらしているところが私とは合わないと思ったの。


 返事はもちろん「ごめんなさい」よ。即答だったわ。他の子はなんてもったいないことをするんだ、なんて言うんだけど。全然もったいなくない。


 私はユウキがいい。いろいろなことにひたむきに向かって行くユウキのことが好き。




【大好きなユウキへ


 私は本当にユウキのことが好きみたい。この前カタギリ君に告白されたんだけど、断わっちゃった。


 私がもてるっていう意味で自慢しているんじゃないのよ。そこはわかってくれるよね。


 私にはユウキが必要なの。いろいろ相談にのってくれるし、なにより頼りがいがあるし、かっこいいし、個性的な発明家だしね。でも、それだから好きってことじゃないの。ユウキがユウキだから好きなの。わかるかな?


 最近、絵を以前よりも丁寧にたくさん描いているの。時間がないから勉強は集中して短時間で終わらせている。


 都立高校の美術学科はとっても難しいって言われているらしいし実技の試験もあるけど、絶対に合格する。大好きな絵を描けるんだったらどんなことでもするの。


 『頭冷え冷え帽子』(変な名前!)をかぶったユウキの写真を見て絵を描いてみた。小さな絵だけど、同封するね。実物よりちょっとかっこよく描いたつもりだよ。悪いけどそれ以上はかっこよくできないから。じゃあね、バイバイ!


         九月十五日    アオイより      】



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