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最後の手紙  作者: 白鳥 真一郎
第2章  ~文通~
29/59

29 ~本当の気持ち~

【アオイへ


 毎日暑いなあ。夏休みの宿題、いっぱいあるかい? 


 こっちはたいしたことない。すぐに終わらせたよ。それより、発明工夫展に出す作品を完成させることが最優先。アオイにとっての絵と一緒だよ。


 進路の話、なんだかアオイがかわいそうになってきた。アオイは絵を描きたい。けれどアオイのお母さんはそれを望んでない。どうしたらアオイの希望がかなってお母さんも納得できるんだろうか。それにしても受験まで絵を封印されるっていうのはきついね。


 もしも僕が発明を禁止されたらどうするだろうって考えたよ。もう発明をしてはだめ、工作禁止、絵も禁止。こんな仕打ちをされたらきっと寝込んでしまうだろう。もう、二度と起きあがることができないかもしれない。


 アオイは今のところ寝込んでない。きっとアオイの中には何か覚悟のようなものがあるんじゃないのかな。そうでないと立っていることもできないよね。美術学科もだめ、美大もだめ、画家もだめ。これでは辛すぎる。


 だったら、進めって言われている道の先には何があるのかな。いい学校行っていい仕事をする。その仕事って何なんだろう。医師とか弁護士とかそんな感じ? 


 案外いいかもよ、アオイがお医者さんになったら僕はきっと診察してもらうよ。


 アオイは頭もいいし優しいからきっといいお医者さんになれるよ。本当にそう思う。


 アオイには絵の才能以外にも別の才能が隠れているのかもしれない。僕も、発明に医学の知識が必要なら迷うことなくその道に進むよ。今のところその必要があるとは思ってないけどね。


 でも、何を勉強してもいいんじゃないのかな。医学を学んだ後で絵を描いてもいいんじゃないか。僕の考えはあまりにも楽観的すぎるのかな。どちらにしても、アオイの本当の気持ちをはっきりとお母さんに言った方がいいよ。


           八月一日   ユウキより      】


    

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