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最後の手紙  作者: 白鳥 真一郎
第2章  ~文通~
14/59

14 ~青いインク~


 私が心に痛手を受けてないなんてことはないのよ。ユウキがいなくなってやっぱり寂しい。寂しさをまぎらわすために強がっているのかもしれない。


 ユウキからの手紙、とてもうれしいな。


 こうしてユウキの字を見ているとまるでユウキと見つめ合っているみたい。何これ? もしかして万年筆かな。青いインクで書いている。なんだか大人ね。


 ケンカするほど仲がいい、か。私とユウキはケンカはしないわね。でも、お互い自分の言いたいことを言っていると思う。仲はいいと思うんだけど、どうなのかな。





【ユウキへ


 私たち本当は仲が悪いって? ユウキはきっと冗談でそう言っているのね。私たちケンカはしないけど、仲は悪くないと思う。そうでしょう?


 私は六年四組。担任はサカモト先生。ユウキはあまり知らないかもね。とってもおだやかで優しい女の先生なのよ。


 同じクラスにはカオリがいるの。そしてね、番長って言われているオオホリ君もいるの。自己紹介のときに彼はなんて言ったと思う? 


「困ったことがあったらなんでも相談にのる」って言ったのよ。かっこよかった。クラスの男子も女子もその一言でオオホリ君に惚れたって感じ。うわさどおり硬派みたい。彼女はいないらしいの。『俺には女は邪魔』だからなんだって。


 ユウキはどうなの。女は邪魔? そっちにもかわいい女の子がいるんでしょう。ユウキはもう声をかけてるんじゃないかな。なんてね。


 ユウキは万年筆で手紙を書いているの? すごいね。私はカラフルな色付きのサインペンとかボールペンが好きなの。


 今ね、桜の花の絵を描いているのよ。小さいパステル画。白のパステルに赤と黄や青を混ぜてちょっと指でこするの。われながらいい感じになっている。


 いつかユウキにも見てもらいたい。ユウキは相変わらず工作とか発明とかしているの? 最近は何作ってるのかな。できたらいつか見せてね。それじゃまた。   


         四月十七日   アオイより      】 

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