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最後の手紙  作者: 白鳥 真一郎
第1章  ~転校生~
11/59

11 ~約束~

三月十日。教室の掃除が終わった後、帰り支度をしているとユウキが寂しそうな目をして私の方を向いた。


「僕、転校することになったんだ」


びっくり! ユウキは一月に来たばかりじゃない!


「えっ、本当? また転校するの? どこに?」


「本当なんだ。徳島県の鴨島(かもじま)(ちょう)ってところなんだ」


「どのあたりなの?」


「四国の真ん中あたりだよ」


 私はランドセルから地図帳をとり出して四国のページを開いた。


「ここに『吉野川(よしのがわ)』っていう大きな川があるだろう。そこの中流に、ほら、鴨島町がある」


「吉野川? あった。鴨島町は、ここね……。ユウキ、本当に行ってしまうんだね。いつなの?」


「今月の終わりに引っ越すんだ」


「あと一ヶ月もないわ。とっても寂しい。まだあの絵を仕上げてないの。間に合うかな」


「僕も寂しいよ。絵も見たい」


「でも、もう会えなくなるのね」


「どうしたらいいんだろう。こんな時に発明できたらいいのにと思う。いつでもアオイに会える機械とか……」


「発明か……」


「どうやったらできるんだろう」


「ねえユウキ、いいこと思いついた。私たち文通しない?」


「文通?」


「そう。手紙をやりとりするの。私が手紙を書いて、ユウキが返事を書いて、また私が書いてって、ずっと続けるの」


「そうか、その方法があったんだ。いいね、手紙を書くよ」


「じゃあ、決まりね」


 ユウキが遠くに行ってしまったら私のことを忘れてしまうんじゃないかと思ってとても心細かった。でも、文通したらきっとだいじょうぶ……。





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