永遠の愛
「1」いちは、命。いのちの位置
「2」には、憎しみ。荷物。
「3」さんは、有限。そして偽善、存在。
「4」よんは、死。
「5」ごは、悟り。
「6」ろくは、幸せ。
「7」ななは、瞬間。そして奇跡。
「8」はちは、永遠。そして神。
「9」きゅうは、苦しみ。
「10」じゅうは、自由そして統合。
わたしの位置はひとつだ。いつもひとつだ。いつもそう思ってる。
当たり前なことだと。私の命はひとつしか無い。いつもここにいる。
ここが私の場所だと。
私は生きてる。
今を生きてる。
確実に私はいる。私は私を認識している。
あなたは本当にいるのだろうか?確実に存在してるのだろうか?
他者の存在。他人の存在。
私にはあなたが何を考えているのかさっぱりわからない。
あなたのことがわかりたい。
あなたの考えてることがわかったのなら、あなたのことが憎くなるのだろうか。
私とあなただけいる。それは憎しみだろうか?
あなたの存在が憎い。
何故だろう?ふたりしかいないからだろうか?
この世にふたりだけだったら、わたしはあなたを愛せるだろうか?
この世にはたくさんの人が存在する。何億という人が存在する。
その無数の可能性の中からあなたに出会った。
それは、奇跡にちがいない。
わたしはあなたのことが嫌いではない。憎くもない。
何故なら、わたしには他にも愛してる人がいるからだ。
わたしには味方がいる。
母と父だ。
私はあなたのことが大好きだ。
ふつうは母と父はこどもの絶対的味方だろう。
母と父はわたしの根源でもあるはず。
しかし絶対的存在である母と父が不思議だ。確かに味方ではある。
しかし思惑とか存在を超越した存在。
母と父。そして人類の歴史。
わたしやあなたが存在しているということはどういうことか。
わたしはあなたのことが、大好きだ
あなたのことを必要としている。
私の位置はいつもひとつだ。今、ここ、この瞬間。
それが大事だと人は言う。
それを聞いて素直にうなずけるのが若いのか、年寄りなのか?
あなたは今、何をしているのだろう?私の想いは届いているのだろうか?
「ご飯をちゃんと食べてるのだろうか?」
「睡眠はちゃんととれているのか?」
「友達とは仲良くやれているのだろうか?」
確かに絶対的というには弱すぎるのかもしれない。
ただ、私はあなたの味方だと。
愛というには、確かに弱過ぎるかもしれない。
しかし、あなたを必要としていると。
私を必要として欲しい。
あなたを守れる強さが欲しい。あなたを守れる心が欲しい。
私はいつも、本屋にいる。
たいてい夕方、仕事終わりは本屋にいる。
本屋に通うようになって十数年になる。
最初は気が狂いそうになるのを、必死でなんとかしようと精神関係や
哲学関係の本をちょっと立ち読みしたのがきっかけだった。
アルバイトを転々とした。
コンビニ、居酒屋、結婚式場、花屋など色々だ。
どこでも人間関係はうまくはいかなかった。誰しもこうなのだろうか?
私には生きていく術が分からなかった。
私は神だ。いつも隠れている。あなたをそっと見守っている。
あなたが辛い時も、哀しいときもいつもそばにいる。
あなたは気づいてないかもしれない。
あなたを必要としてくれるひとがいるかもしれないことを。
あなたはひとりではない。私がいる。
私はあなたを愛している。
あなたは、わたしの存在を知ったら悲しみに打ち砕かれるかもしれない。
人々の悲しみをしって・・・
私は本屋に通う前は、本と言えば漫画しか読まなかった。
いつしか漫画すら読まなくなっていた。
漫画すら読む気力も無くなっていたからである。
私は気が狂っていた。怒りに満ちていた。
いつのまにか人への憎しみで心が溢れていた。
なんとかしなければならなかった。
完全にダメな人間になっていた。