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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」の入学式編wwwwwwwwwwwwww
64/204

第64話「本物」の最終決戦へwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 下を向いて病んだ暗い顔をしていた僕の沙織がムクリと頭をあげた。 

 寂しそうにしていた僕の沙織の目には「本物」の覇気がみなぎっていた。 


「そうだな…wwwwwwwwwwwwこの戦争(デート)も慣れてきたからな…wwwwwwwwwwwwwこの戦争(デート)を終わらせないと次の楽しいことができないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwみんな元気を出してくれwwwwwwwwwwwwwwww若菜ちゃんが言う通りだwwwwwwwwwwwwwwwwww次はもっともっと楽しい『本物』の戦争(デート)をしようじゃないかwwwwwwwwwwwwwwwwこれからだ!!この戦争(デート)を良い形で終わらせて次に行こう!!!wwwwwwwwwwwwwww」


 蘇ってきた僕の沙織がみんなに声をかけると、みんなの目にも輝きが戻り病んだ笑みを浮かべ始めていた。 


「みんな心配するなwwwwwwwwwwwwwこれからたくさんおもしろい『本物』の事件が待ってるぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww未来を悲観したら駄目だwwwwwwwwwwwww未来は楽しみにして待たないといけないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 落ち着いた様子で僕の世界線上の未来からやってきた看護服の沙織がみんなを励ますようにそう言うと、僕の沙織が「うひいっひいっひいいwwwwwwww」といたずらっぽく病んだ笑みを浮かべながら看護服の沙織の前に出て看護服の沙織の腕を突き始めた。


「そうかwwwwそう言ってたよなwwwwwwwwwwwエロナースの沙織が言うなら間違いないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwみんな年長者の言うことは聞くものだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこの長年苦労を積み重ねてきた肌が全てを物語っているwwwwwwwwwwwwwwwうひひひひひxひいぃいっぃいぃwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 すると看護服の沙織がすぐに腕を引っ込め、僕の沙織も看護服の沙織から何かされないようにパッと後ろに飛び退いた。


「おいwwwwwwwwwwwwwwwwww未来の自分をおばさん扱いするなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私はまだ劣化してないんだからなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww24歳はセーフなんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 慌てた様子で看護服の沙織が僕の沙織に注意すると、みんながおかしそうに笑い出した。

 

 ああ、また雰囲気が良くなってきて、一段と団結力が上がったような感じがするな。

 まあでもここまで来たら確かに良い形で終わらせたいよね。

 悲しい気持ちで別れ別れになるのは何か嫌だし、沙織達が何するのか全然わからないけど最後まで成功させて笑顔でお別れしたいな。


 みんなが楽しそうにし始めた中、僕の沙織はスマホを取り出し物凄い速さで何かを打ち込むと耳に当てた。


「じゃあ名残惜しいがそろそろ最後の作戦を…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwゴホンゴホンwwwwwwwwwwwwwwwwえーアイドルの沙織!!!アイドルの沙織!!!小机さん達と共に出撃せよ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 すると僕達がいる川岸から少し離れた森の茂みがガサガサと動いたかと思うと、アイドルっぽい沙織が元気よく飛び出してきた。

 ここにずっと隠れて待ってたのかな?

 めっちゃ嬉しそうに僕達に手を振りながら、1人で僕達の前に駆け寄ってきた。


「やっと出番がきたあああああああああっ!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwみんなあっ!!!!!wwwwwwwwwwwフィナーレでセンターは私が務めまあすっ!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 アイドルっぽい沙織は随分なれた様子でかわいらしいポーズを決めると、それを盛り上げるようにヤンヤヤンヤとみんなが大騒ぎし始めた。

 アイドルっぽい沙織は元々決められていた位置だったのだろうか?

 僕達から少し離れた川岸に駆け寄ると森の方を向いた。


「差身wwwwwwwwwwwwwあいつは自分で一番最後に出番が欲しいって言ってたのに随分待たされたようなセリフだったなwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織がアイドルっぽい沙織の方を向いたままつぶやくように僕に話しかけてきた。


「そ…そうなのか?待ちくたびれたような感じだったけど…」


「ああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそこだけはあいつは譲らなかったんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwまあみんなが楽しんでくれれば私は良いんだがwwwwwwwwwwwwwそんなあいつでも調査兵団の制服を着てくれたんだよな…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身wwwwwwwwwwみんなで何かするのって良いものなんだなwwwwwwwwwwwwwwwwwww私は考え方が変わったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww自分の意見やみんなの意見が全部通るわけじゃないんだけどこんなに楽しいとは思わなかったぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織のキレイ目は少し潤んでいるように見えた。


 僕の沙織にとって全てが初めての経験。

 みんなと話し合い、悩みを打ち明けたり、おもしろいことを言ったり、一緒に計画し作業したり、一晩中色んな事を話しあったり…

 そしてこんな風にみんなで戦争(デート)をしたり…

 それは僕の沙織にとって一生心に残る「本物」の思い出なるだろう。

 

 僕にとっても忘れようがない「本物」の思い出だ。

 このなんと言って良いかわからない密度の濃い「本物」の事件は、今まさにアイドルっぽい沙織によって集約されようとしていた。

 いや、そうではない。

 みんなで作り上げた「本物」の戦争(デート)が、みんなの手によって完成されるのだ。

 その瞬間をみんなが目を離さずにじっと見つめ続けていた。

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