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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」の入学式編wwwwwwwwwwwwww
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第6話「本物」の入学式終了wwwwwwwwwwwwwwwwww

 ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 沙織がスマホに何かを高速で打ち込み終わった瞬間であった!!!!

 校舎内から凄い爆発音が響き渡る!!!! 

 一斉にたくさんの窓が弾け飛ぶ音が聞こえ、何かが焼け焦げたような異臭が漂ってきた!!!

 生徒達の悲鳴や怒号が飛び交う中、続けて学校の裏側の方で続けて2回目の爆発音がする!!!


 一瞬にして幸せに包まれた学校が地獄へと様変わりした。


「ニャンパスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww吹き飛べ!!!腐れ高校!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww吹き飛べ!!!!!クラス分けwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 みんなが逃げ惑う中、沙織が狂ったように校舎に向かってそう叫んだ!!!!!

 それは今まで心の中に溜め込んだものを爆発させているようだった。

 嫌だ!!!だから殺す!!!!

 沙織の中にある単純で繊細で歯止めのきかない恐ろしい感覚。

 それはロジックではない。

 本能のままに。

 沙織の「本物」の破壊衝動が幸せに満ちた高校に炸裂する!!!!


 そして沙織は目に物見せてやったとばかりに、狂ったように大きく笑い始めた。


「ウヒヒヒヒヒヒヒおヒヒヒいしししほsだお;へあお;jをpjwくぉpjwqfpjwqfpヒwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身こっちだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwここは危ないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織は僕の手を握ると普段体力のない沙織では考えられないくらいの速さで、僕を校舎内に引っ張っていった。

 あまりのことに何もできないでいる僕はなすがままに校舎の中に一緒に走って行くと、土足のまま廊下に上がり正門側に窓がついていない廊下を走り続けた。

 学校内の火災ベルは鳴り響き煙が充満し始めた。

 校内の異臭は酷い。何か薬品のような刺激臭もする。

 先生達も訳も分からず状況を把握しようと駆けまわっている。

 すると混乱の最中、さらに正門の方で3回目の爆発音が聞こえてきた。

 

 おい!!!沙織!!!!お前、なんかやっただろ!!!!

 どうして安全な方に向かって逃げることができるの!!!!

 正門が爆発するの知ってたでしょ!!!!

 いやというかお前が予め仕込んどいたでしょ?!

 これ相当な爆発だぞ。どんな小型爆弾作ったんだよ!!

 自分が入学する学校を入学式の日に爆破するなんて、世界中どこを探してもお前しかいないだろうね!!!!

 

「ああああああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこれは大変wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww入学式は終了だなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織は走りながらわざとらしく残念そうに言った。

 この異常事態の最中、沙織は嬉しそうに病んだ笑みを浮かべていた。

 みんなが幸せな状態の時よりも、全てがメチャクチャになっていく今、逆に沙織の心は満たされていた。


 何がこれは大変だよ!!!!!

 大変な割には凄く嬉しそうなのは何故?!

 同じクラスになれなかったからって、やって良いことと悪いことがあるんじゃないのかな!!!!


 ああでも、これは間違いなく入学式はないな…


 走りながら窓の外を見ると、僕達が走っている棟とは別の棟が解体作業で壊されるように、ゴゴゴゴゴゴッと崩れ落ちていった。

 踏みつけたペットボトルみたいに半分くらいになってしまって、窓の外の校舎はいびつかな形で崩壊した。

 あのあたりにいた人達は今どうなっているのか?

 考えたら駄目だ…考えたら駄目だ…

 地獄だ…学校が崩壊するなんて考えてもみなかった…

 僕は沙織と一緒にいるせいか怖いとか感じなかったんだけど、その光景をただただ走りながら目に焼き付けていた。

 そしてそれをほぼ間違いなく僕の幼馴染みの彼女である沙織がやってしまったということに対して「これ…どうやって責任取ればいいんだろう…」と、どうしたら良いのか分からず目の前の現実を受け止めきれなかった。 

 

「60万人のニート諸君!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそしてwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww学校がキライなみんな!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwやったぞ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwやってやったぞ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 

  

 沙織を思いの丈を何かにぶつけるように興奮してそう騒ぎながら僕の手を引き走り続ける。


 沙織が大嫌いな高校が崩壊していく。

 どうにもならない…ひたすらしらばっくれるしかない…

 沙織は絶対に捕まらないし、犯罪なんて意外と計画的に行えば、逮捕されるなんて僕の経験上滅多にないのだ。

 違うって言うなら早く沙織を逮捕してくれよ!!!!

 この国は法治国家なんだろ!!!!

 警察にそんなことができるんだったら、僕は毎日死の危険を感じることなく生活できるはずなんだけどね!!!


 恐怖が伝染しみんなが怯えきっている中、沙織のキレイな瞳は輝きを増していく。

 沙織の胸は高鳴り、僕と一緒に駆け抜ける今、沙織は何よりの幸せを感じていた。

 僕達の秩序を象徴する学校は「本物」の咆哮とともに脆くも潰れていった。

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