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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」の入学式編wwwwwwwwwwwwww
46/204

第46話「本物」の調査兵団wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 僕達佐藤さんを含めた3人は、佐藤さんの射撃訓練のため城内の端の方に移動していた。


 他の沙織達が慌ただしく作業してるんだけど、城内、城外でそれぞれの沙織の部下的な人達がせっせと働いているようだった。

 それは戦いに備えるというよりは、パーティーでも準備するような感じで、明日死ぬかもしれないというのに、どの沙織もどこか楽しそうに喜々として動いていた。

 こんなこと滅多にないだろうし、他の沙織達も普段は僕の沙織と同じで、世の中を憎みつまらない日常を送っているんだったら、この「本物」の戦争(デート)にめっちゃ期待してるんじゃないだろうか?

 そして…まあどの沙織も『リア充を徹底的に痛めつけたい』ということに関しては同じなんだろうね。

 12人ともメチャクチャに殺しまくる戦争(デート)をまだかまだかと待っていて、明日日が昇ったら盛大にやらかすつもりなんだろうな。 


 しかしこんな気軽に歴史を塗り替えても大丈夫なのかなあ?

 城内に他の世界線の沙織の落し物があったら、僕の世界に戻ってこの辺りを掘り出すと見つかったりするんだろうね。

 あっちこっちでかなり強い照明が設置されていて昼間のように明るいんだけど、いったいどこから電気が供給されてるんだよ。

 それぞれの世界線の沙織達はそれぞれ得意分野があるみたいで、作業をうまく分担してるみたいなんだけど、さっきから見たこともないテクノロジーで作られたものをたくさん見かけるんだよな…

 作業服みたいなものを着た沙織が城内外を慌ただしく移動しながら、自分の部下に指示を与えて何か巨大なものを作ってるんだけど、タコみたいにたくさんアームがある重機で1度に複数の作業を同時進行でやってたり、アイドルっぽい感じの服を着てる沙織がめっちゃ長い槍みたいなもの?の扱い方を選抜して集めたであろう少数の武士達にレクチャーしてる。

 あのメタリックに輝く槍みたいなものは大きさの割にめっちゃ軽そうなんだよな。

 時々、城外から銃撃音が聞こえるのは、川を渡って忍び込んだ太田道灌軍の武士を殺してるんですかね。

 あの魔法少女の格好をした沙織は高台から双眼鏡で眺めては無線で何か指示してるし、看護服の沙織はひたすら怪我をしている武士達の治療に専念してるんだけど意味不明な光線を当てたりしてるんだよな…

 向こうではゴスロリとイヤラシイ感じのウェディングドレスを着た沙織と何なのか良く分からないボディラインがはっきり分かるピッタリした服を着た3人の沙織がガヤガヤ楽しそうに騒ぎながら、集められた武器をチェックしていた。

 その中にも僕達の世界に存在しなそうな武器も混じっていた。


 もう知らないよ…どうなっても知らないよ…

 これだけ『本物』の中の『本物』である沙織が12人も集まって何かし出すと止めようがないな。

 制御出来ない以上、見守るしかない。

 これだけ色んな世界線のテクノロジーが集結したら、僕の世界の歴史どころか、僕にはよくわからないけど時空とかメチャクチャになったりしないんですかね!!!!! 

 なんかメチャクチャまずい気がするけど、何が問題なのかすらもうわからないんですけど!!


 その時だった。城門が開き、宇宙服の沙織がタイヤがないスクーター?みたいなものに乗って入場してきた。

 どうやって動いているのか全く考えられないんだけど、それは無音で動いていて、やはりどうやってそれが成り立っているのかわからないんだけど、大きなコンテナを牽引していた。

 コンテナもスクーターみたいなものも宙に浮いていて、スクーターみたいなものとコンテナは見た感じ繋がっていないのにスクーターみたいなものが進む方向にコンテナも無音でついて来ていた。


 宇宙服の沙織は徐行しながら僕達に近づくと、僕達の横に停止し病んだ笑みを浮かべた。


「おいwwwwwwwwwwwwwwパパに頼んで例のものを作ってきたぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwお前たちの世界ではおもしろいものが流行ってるんだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww武器庫のあたりに置いておけば良いのか??wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織はそれを聞くと嬉しそうに宇宙服の沙織の手を握った。

 そして羨ましそうに宇宙服の沙織が乗ってきたスクーターのようなものを手で触りながらまじまじと見つめるのであった。


 ああ…地面から10センチくらい当たり前のように浮かんでるし、こんな小さな乗り物でよくこんな巨大なコンテナを引っ張ってこれるよな…

 それぞれの世界線で発達している分野があるのかもね。


「ありがとう間に合ったかwwwwwwwwwwwwそうしてくれwwwwwwwwwwwwwwwwwww武器庫に火を放たれるとまずいから武器庫を隠すようにコンテナを寄せられるか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそれにしてもその乗り物は凄いなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「ああ大丈夫だ寄せておくwwwwwwwwwwwwwwwwこれは市場とか工場で作業する時に使うやつだから私の世界ではめずらしくないぞwwwwwwwwwwwwww確かにこの宙に浮くシステムができた時にはみんなびっくりしたがなwwwwwwwwwwwwwwこれでいいんだろ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 宇宙服の沙織はスクーターのようなもののハンドル部分についている端末を操作すると、やはり無音でコンテナの扉が開いた。

 宇宙服の沙織はコンテナの側面に回り込むとコンテナの中からラッピングされた何かを取り出した。


 あれ?これって何か見たことあるぞ…

 巨人?ねえ…巨人に食われたり、巨人を倒したりするやつ?

 この間、実写化されて、あまりの酷い内容に大バッシング受けたあれですか…

 アニメはめっちゃ面白かったのにね。


 宇宙服の沙織は僕の沙織にそれを手渡すと、クリスマスのプレゼントをもらった子供みたいにめっちゃはしゃぎながらラッピングを開けて中身を取り出した。


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwまさしくこれは『本物』の調査兵団の制服wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww再現度高すぎwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織は調査兵団の制服を手に取りガタガタ震えながら、大喜びでその制服を抱きしめた。


「だろ?wwwwwwwwwwwwwwwちょっと試してみるか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 宇宙服の沙織はニヤリと病んだ笑みを浮かべながらそう言うと、僕の沙織も我に返ったように宇宙服の沙織を見上げると頷いた。


「ああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwやってみてくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織は調査兵団のジャケットをそのまま着ると宇宙服の沙織に背を向け、宇宙服の沙織は佐藤さんの手にあるオート25を指差した。

 佐藤さんはちょっと戸惑ったんだけど、恐る恐るオート25を宇宙服の沙織に手渡した。


「じゃあ撃つぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 宇宙服の沙織は軽くそう言うとオート25の銃口を僕の沙織に向けた。


 え!!!いや駄目でしょ!!!さすがに死ぬって!!!

 自由の翼を手に入れることはできるけど、多分それって天国に行ってから自由になるって話ですから!!!


 しかし僕が制止する間もなく、宇宙服の沙織はオート25の引き金を引いた!!!!


 ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!


 小さいが充分殺傷能力があるオート25が凶悪な銃撃音を響かせる!!!!!

 銃弾が沙織の背中に直撃した!!!!

 でもその銃弾は沙織の背中に当たると、そのまま地面に落下した。


「凄いなこれwwwwwwwwwwwwwwwwww全く痛くなかったぞwwwwwwwwwwwwwwwwww衝撃が来るくらいは覚悟してたんだがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 おもわず僕と佐藤さんは駆け寄ったんだけど、僕の沙織は感心したようにそう言いながら、宇宙服の沙織の方を振り向いた。

 

「のわあああああああああああああああああああああっ!!!沙織!大丈夫なのか?!」


 佐藤さんが目に黒い縦線を多数走らせながら僕の沙織に声をかけると、僕の沙織は平然とした様子で病んだ笑みを浮かべながら頷いた。


 あー、これってただのコスプレじゃないんだろうね。

 いったいどうやって作ったのか分からないけど、宇宙服の沙織が自分達の世界線の技術を集結させてこれを作ったんだろうね。

 銃弾を貫通させないどころか全く衝撃さえ与えない「本物」の防具。

 何もかも「本物」過ぎて、ここまで来ると冗談なのか本気なのか分からなくなってくるよ。

「本物」が加速しすぎて、もう絶対に追いつけないんですけど!!!! 


「全く問題ないぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwこれは明日の戦争服(デートフク)wwwwwwwwwwwwwwwwwwww我々非リアがリア充から自由の翼を勝ち取るための防具wwwwwwwwwwwwwwwwww若菜ちゃんもその着物では戦えないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww若菜ちゃんもすぐに着替えるんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織がそう言うと佐藤さんは力強く相槌を打った。


「わかった沙織!私もそれ着る!!そっちの沙織もありがとう!」


 佐藤さんは目を輝かせながら2人の沙織に頭を下げると、宇宙服の沙織が佐藤さんの肩を強く叩いた。

 それに佐藤さんは「のわあああああああああああっ!」と驚いたんだけど、宇宙服の沙織はおかしそうに病んだ笑みを浮かべていた。


「なあにwwwwwwwwwwww明日は私も楽しみにしてるからなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwどの沙織も明日の戦争(デート)が待ち遠しいんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwやってやろうぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwみんなメチャクチャにしてやるんだwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 


 そう言った宇宙服の沙織の目に黒い影がかかり凶悪な光を放つと、僕の沙織の目にも黒い影がかかり同じく凶悪な光を発した。

 2人の周りには「本物」の非リアが持つ暗黒オーラが立ち上り、僕の沙織は狂ったように笑い始めた。


「うっひひひひひひひひひいぃぃwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwその通りだ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwここは戦国時代!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwww全部だ!!!!wwwwwwwwwww明日の戦争(デート)に全部ぶつけるんだ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織は思いの丈を吐き出すようにそう叫ぶと、宇宙服の沙織と佐藤さんも強い目つきで沙織を見た。

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