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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」の入学式編wwwwwwwwwwwwww
33/204

第33話「本物」の沙織と沙織wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

作者のぱんだ祭りです。更新日は月曜木曜土曜に設定していますが、喘息が悪化して身動きがとれない状態が続いております。

更新日を守れず申し訳ありません。

回復し始めたのですが、今週もう一本更新できるかできないかくらいで考えて下さい。また台風も発生したしちょっと厳しいですね。

早めに治しますので引き続きよろしくお願い致します。

 沙織は満足そうに将来僕達の高校が建つであろう、太田道灌が陣を構える山が燃え上がるのをしばらく見ていたが、「そろそろお堂へ行くかwwwwwwwwwwww」と言ったので、僕達はゆっくりとお堂へ歩いて行った。


 沙織は「リア充殲滅!wwwwリア充殲滅!wwwww」と僕の腕に絡みつきながらはしゃいでいたが、僕はどっと疲れが出てきて、沙織に笑いかけるので精一杯だった。


 なんかもう、一生分の仕事をやり尽くした気分なんだけど、まだまだここから色々あるんだろうね…

 とりあえず、佐藤さんを早く見つけたいんだけど、これじゃあ死んじゃってるかもしれないなあ…

 これだけ自然が豊かで歩くにもままならない世界だから、そんなに遠くまで移動してるとは思えないし、どちらにしても佐藤さんを発見するのはこのへんだろうな。


 そんなことを考えながらお堂の方に歩いて行くと、何だかご飯を炊いているような良い匂いがしてきた。

 そういえば、お腹も減ったな。

 こんなに「本物」の死を感じながら駆けまわったのなんて初めてだよ。

 まさに必死。でも生き残って食べるご飯はおいしいだろうな。

 

「ああwwwwwwwwちゃんと計画通り動いているようだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織もその匂いに気がついたみたいなんだけど、病んだ笑みを浮かべながら何かを確信したような顔をしていた。


 お堂につくと周りで炊き出しが行われていた。

 さっきまでお堂を守っていた武士達がめっちゃおいしそうにご飯を食べてるんだけど、コブとか沙織が引き連れてきた謎の東南アジア系の人達が楽しそうに大きな鍋などを使って料理していた。

 

 ああ、そうか。さっき沙織は「コブに新羽のイオンまで買い物に行かせているwwwwwwwww」って言ってたけど、みんなのためにご飯を買いに行かせてたんだね。

 コブ達もご飯の時は表情を崩して楽しそうにしていて、全体的に雰囲気が良くなっていた。

 太田道灌軍に攻めこまれ始め形勢が不利になってきたところを、一気に追い払うことができた。

 一時的なものとはいえ「勝った」ので機嫌が良いのと、たくさん動いた後にしっかりご飯を食べれば雰囲気も良くなるよね。


 沙織も炊き出しを行うとは、めずらしく他人に気を使えるようになったな。

 僕達は一旦戻ってコンビニでも行けばなにか食べられるけど、こうしてわざわざ炊き出しをするのは武士達のためなんだよな。

 まあそれにお腹空いている人にご飯食べさせると、言うこと聞かせやすいというのもあるんだろうけどね…


 その様子を眺めながら沙織と何となくお堂の中に入ろうとすると、お堂に上がる階段の上に見たことがある人が立っていた。

 全身見たこともない宇宙服みたいのを着ているんだけど…

 その人は病んだ笑みを浮かべながら満足そうに腕組みをしていた。 

 いつも見ているその一見キレイに見えるけど、良く見るとかなり暗黒オーラが発生している笑い方…

 人間とは思えないボディバランス、女神のようなキレイな瞳、まさしくそれは「本物」の沙織だった。

 

 あれ?沙織が2人いるぞ?

 体の疲労がピークに達していて、僕は宇宙服のようなものを着ている沙織を立ち止まりボーッと眺めた。

 すると宇宙服のようなものを着ている沙織も僕を見つけたギロリとキレイな瞳で僕を睨んだ。

 そしてその沙織の目に黒い影がかかり凶悪な光を放つと、とんでもないスピードでお堂の上から飛び上がり、どこからか取り出したコンバットナイフで僕に襲いかかってきた!!!


「差身!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwww死ねえええええええええええええっ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 お堂の上の沙織が絶叫しながらコンバットナイフを振りかざす!!


 まずい!!!僕の「死亡フラグ回避センサー」が作動する!!!

 あの軌道は僕の僕の喉元を切り裂くつもりだ!!

 何で沙織が2人いるのかわからないけど、どちらにしろ僕を殺しに来るのは間違いないんだね!!!

  



 ガッキイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッィィィィィッィィィイン!!!!




 強くぶつかり合う金属音!!!


 僕は僕でギリギリそれが避けられるよう体を伏せてかわそうとしたんだけど、それよりも速く僕の横にいた沙織がやはりどこからかコンバットナイフを取り出してお堂の上の沙織のコンバットナイフを受け止めた。

 2人の沙織はお互いに暗黒オーラを漂わせながら目から凶悪な光を放っていたが、お互いに間合いを取りコンバットナイフをしまった。


「おいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww他人の差身を殺そうとするなwwwwwwwwwwwwwwwwww私の差身は私以外が殺してはいけないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 


 僕の横にいるかわいらしい戦争(デート)服を着た沙織は病んだ笑みを浮かべながら友達に話しかけるようにそう言った。


 あれ?この2人どうも知り合いっぽいな?

 多分あれだな。沙織がニャンパスの穴で出会ったという12人の沙織のうちの1人だろうな。


「ああwwwwwwwwwwwwww差身を見るとつい殺したくなってしまうんだwwwwwwwwwwwwwwwwww私の世界線の差身はこれくらいの攻撃だったら簡単に逃げ切るぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕を切りつけてきた宇宙服のようなものを着ている沙織は胸を張り誇らしげにそう言った。


 しかしキレイなのに何でこんな変な服を着てるんだろうな。

 僕達の世界とは違う世界で流行ってるアニメのコスプレかなんかなのかな?

 それにしても向こうの世界の僕も大変そうだな…

 四六時中、こんな「本物」に追い回されて、さぞ辛いだろうね!!!!

 涙が出てくるよ!!!

 君の世界の差身君が死なないうちに止めてあげた方がいいと思うよ!!!!

 すでに心は病みきって弱ってるだろうしね!!!!


「私の差身だって凄いぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこの間なんか家の前に地雷を設置してたのに全部かわして出かけて行ったぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 宇宙服の沙織の差身より、僕の方が凄いと言いたいのか、僕の沙織は自慢げにそう言った。


 おい…沙織…お前そんなことまでしてたのか…

 多分知らない間に僕の「死亡フラグ回避センサー」が働いて、勝手に僕が地雷を回避してたんだと思うんだけど、それ踏んじゃったら死んじゃうんじゃないんですか!!!!!!!

 足とか吹っ飛んだらシャレにならないんですけど!!!!!

 どうしてお前は僕を知らない間に僕を追い込むのが好きなんだアアアアアアアアアアアアアアっ!!!!


「うちの差身は2キロ先からの狙撃にも反応してかわしたぞwwwwwwwwwwwwwwwww敏感に反応する差身の姿は萌えるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww夜のニャンパスの材料に持って来いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwっうっっヒヒヒヒヒヒ引っひひひいひひひっひwwwwwwwwwwwwww」


「おおwwwwwwwwwそれいいなwwwwwwwwwwwwwwwwwwうちの差身にも今度試してみるよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww炊き出しもすまないなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww人手が足りないから助かるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の隣の沙織が気遣うようにそう言うと、そんなこと気にするなとばかりに宇宙服のようなものを着た沙織は病んだ笑みを浮かべながら首を振った。


 流れは良くわかんないんだけど、僕の沙織がコブに買い物を頼んだりしている時に、また12人の沙織でニャンパス会議を開いて、この宇宙服のようなものを着ている沙織に炊き出しの指揮を取るように僕の沙織がお願いしたんだろうな。


「ああいいんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwそれよりあっちの準備も他の私達が進めているwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「悪いなwwwwwwwwwwwwwww予定通り頼むwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそれよりも『あの』計画はどうなっている??wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の横にいる沙織が「『あの』計画」と大事なことなのか小声でそう言うと、宇宙服のようなものを着ている沙織は申し訳無さそうに表情を曇らせた。


「あれかwwwwwwwwwwwww「あの」計画は難航しているwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身がうんと言わなくてなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 


「そうかwwwwwwwwwwwwwwwどこの差身も大変だなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwしかし我々の偉大なる計画は完成させなくてはならないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 あーあ、なんか良からぬ計画立ててるみたいなんですけど、宇宙服のようなものを着た沙織の世界の僕も、分けわからない計画に巻き込まれて苦しんでるっぽいな。

 まあ、僕にはまだ被害が及んでいないし何だかわからないから、それに関しては火の粉が降りかかってから対処するか。


 2人の「本物」のガールズトークは止まることを知らなかった。

 何の話か全然わかんないんだけど、協力してなにかやってるぽいな…

 

 しばらく良く分からない会話を続けると、何事もなかったように別れ、宇宙服のようなものを着た沙織はお堂の中へ入っていった。

 帰り際に宇宙服のようなものを着た沙織は僕に「沙織をもっともっと愛してやってくれwwwwwwwwwwwwwwwwwww多分またすぐ会うことになるだろうwwwwwwwwwwwwwwww」と言っていたんだけど、そんなこと言われてもうんとしか言えないんだよな。


 しかも「多分またすぐ会うことになるだろうwwwwwwwwwwwww」ってなんだよ…

 沙織は賢いから緻密な計画を立ててるんだろうけど、どんどんわけが分からない方向に話が進んでいくな。

 

 とりあえず、僕も武士達と一緒になんか食べるか。

 めっちゃ元気そうにしている僕の沙織を見ながら、いつも通り先のことは考え過ぎないようにしようと思うのであった。

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