第3話「本物」のニャンパスタイムwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
僕も沙織のことはキレイだとは思う、今すぐにでもモデルになれそうだ。
実際に何度もスカウトもされているし、沙織を見ているとテレビに出ている人達がキレイだと思えないのだ。
有名人の人達は人間レベルなのである。
所詮「ああこういう人もいるだろうね」程度の話なのだ。
沙織の美しさはそういう次元ではない。
沙織は別格なのだ。人間と女神の間にはどうにもならないほどの壁がある。
沙織は女神というべき存在なのだ。
ノーメイク、ノーケア。
しかし指先1つとっても、沙織は他を寄せ付けることはない。
でも沙織は、僕以外とは全く話そうとしない。
かなり引っ込み思案なところがあって、人前に出るのは苦手だからモデルとかはできないだろう。
それに普段から何を言ってるのか分からないことが多い。
目つきも良く見ると変な時が多いし、笑うとかなり怖い。
凄くキレイなんだけど、物凄く病んでるのだ。
「ああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww幸せのニャンパスタイムwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwあああああんっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
爆破からのニャンパスタイム。
何だか僕が蹂躙されている気がするよ!!!!!
沙織の喘ぎ声がいやらしいんだけど、僕には恐ろしい叫びにしか聞こえない。
沙織の「本物」の愛が伝わってくる。
愛されてるはずなのに!どうしてだろう!!!!!僕の心が壊れそうになってるんだけど!!!!
そしてこれを途中で止めると沙織の性欲が爆発して収集がつかなくなるのだ。
あまりにも壮大で4次元的な自慰行為。
15歳の「本物」の性衝動はあらゆる邪魔するものを破壊しつくす!!!!!
おい…沙織…人の家の屋根の上で、僕を抱きしめながらドサクサに紛れて自分のニャンパスを触り興奮するのは止めろ!!!!!
何時だと思ってる!!!! まだ朝なんだよ!!!!
何でこんな時間から性欲が炸裂してるの?!
これから入学式なんだよ!!!!
どうしてこんなことになっちゃうのかな!!!!!!
ちなみにニャンパスとはアニヲタの沙織が大好きな「のんのんびより」というアニメのヒロインである「れんちょん」が良く挨拶として使う言葉だ。
多分誰とも接触しようとしない沙織の頭の中は、そのほとんどがアニメやゲームによって構築されているんだと思う。
特に「のんのんびより」の比率は大きい。
「ニャンパスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織は高まってしまったのかそういやらしく叫ぶと、僕の首元に噛み付きそのまましばらく動かなくなった。
そして性欲が収まったのか、僕の後ろから離れると立ち上がりいそいそと着衣の乱れを直し始めた。
朝日を浴びながら屋根の上に立つ沙織は、一見神々しく簡単に近づいてはいけないような気すらしてくる。
人間とは思えない美しいボディライン。
大きくて透き通った瞳は日本人とは思えない神々しい輝き。
サラリとした長い髪が風になびく。
スラリと伸びた手足は、きめ細かい白い肌で構築されより美しく魅せる。
沙織は完璧だ。
これ以上美しい女性、いや人類は存在しないだろう。
だがしかし!!!!沙織の頭の中は大変なことでいっぱい!!!!
黙って街を歩けば、街の雰囲気を変えるほどの存在感ではあるが、一旦しゃべりだすと沙織の中の「本物」が溢れだし全てが崩壊していく!!!!
沙織は見た目と頭の中の差が激しすぎる「本物」の「本物」なのである。
おかしい…おかしいよ!!!!
色んなことが狂いまくっていて指摘しきれないんだけど!!!!!
どこから直していけば、僕は平和な日常生活を送れるようになるのかな!!!
「もう、やめてくれよ…僕が何したんだよ…見逃してくれよ…」
僕がそう言うと、着衣を整えた沙織は僕を見下ろし病んで笑みを浮かべた。
「ウヒヒヒヒッヒwwwwwwwwwwwwwwww 差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私が何をしたって言うんだwwwwwwwwwwwwwwwwww証拠は?wwwwwwwwwwwwwww証拠はあるのか?wwwwwwwwん?!wwwwwwwwwwニャンパスー?wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
そうなのだ、これだけ毎日色々やられるのに、沙織がやった証拠が1つも挙がらないのだ。
警察にも何度も相談していて、前は家の周りに警察官が立ってたりしたんだけど全く意味がなかった。
たまにその警察官も爆発に巻き込まれふっ飛ばされたりもした。
そして警察は来なくなり、何故か爆発などで壊れた所は、沙織の家に直してもらうことになった。
これには物凄く違和感を感じている。
僕の両親と沙織の両親とは、昔から仲が良いんだけど何か話しあったらしい。
間違いなく沙織の家族も僕の家族も、誰が僕を攻撃しているのか気がついてるとしか思えない。
あとちなみに差身とは僕の下の名前である。
沙織は「本物」の欲望をたぎらせながら、正面から僕を強く抱きしめると僕の耳元に口を寄せた。
「私のことを忘れないように24時間脅え続けろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織はおぞましい笑みを浮かべながら、僕の耳元で何かとんでもないことをつぶやいた。
今まで数え切れないほど聞いた沙織の決め台詞!!!!!
これから沙織と仲良く同じ高校へ登校である。
かなり辛い…沙織の愛が「本物」過ぎて、もうおかしくなりそう!
うわああああああああああああああああああああああ!!!!!!