第191話「本物」のニャンパス国建国宣言wwwwwwwwwwwwwww
僕とかなっちが沙織がいるであろう走っていいくと「本物」達も、それぞれの専用武器を手に持ち駆けつけてきた。
僕達の横に追いついた若菜ちゃんは僕がかなっちをスマホで撮影してるのを見て、あんまり良く分かってなさそうな顔で笑った。
「のわあああああああああああああああ!!!!!かなっちは動画撮ってるの?みんなが頑張ってるのは記念になるからちゃんと撮影しておいて欲しいんだよ。私と沙織だけで戦っていた時は少しあるんだけど、みんなが揃って戦ってる動画や写真はなにもないんだよ」
「そうなのか?今世界中にライブ配信してるからこの戦争は色んな人が見てるのだ」
かなっちは満足そうに笑いながら、かなりそう思い込んだようにそう言った。
僕は若菜ちゃんを映してしまうと大変なことになる気がしたので、ひたすらかなっちだけ映し続けた。
「かなっちに撮影は任せたよ。良い記念になるからたくさん撮って欲しいんだよ」
若菜ちゃんはそう言って笑ってるんだけどさあ…
僕だったらこんな状況下で世界中に配信されたくないよ…
完全に顔バレして元の生活に戻れないと思うんだ…
アメリカが敵になるんだよ?
そろそろ逃げた方が良いんじゃないんですかね?
罪悪感が微塵もないあなた達の神経の図太さが羨ましいよ!!!!!
そうして全員が沙織が待つ管制室的な場所に集合した。
さっきからコブの仲間達が食料や武器などを運び込んでいる。
あとこの米軍基地は東神奈川駅の方から橋を渡った先にある人工島にあるんだけど、橋は壊したそうだ。
なんでかというと、簡単にこの米軍基地に攻め込まれないように橋を壊したんだって!
あーあっ!何とか逃げ切るどころか戦う気満々じゃん!
何でハンバーガーを運ぶアルバイトしてたはずなのにこんなことになるんですかね?!
お金を稼ぐどころか余計に経費がかかってるじゃん!
それどころか今度こそ死んじゃう気がするんだけどなああああああああああああああああっ!
「みんな良くやったwwwwwwwwwwwwwww我々は差身を突き飛ばした悪のアメリカ軍が謝るまで戦闘を続けることにしたwwwwwwwwwwwwwww差身に害を与えるもの許すまじwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織はそう咆哮を上げるとM16-A4沙織改を窓に向かってぶっ放した!
ズギュウウウウウウウン!!!!!というエネルギー音と共に窓を突き破って海の向こうまで真っ赤な閃光が突き抜けていった。
ヤンヤヤンヤと「本物」達が騒ぎ始める。
かなっちはそれを黙って見ていた。
僕はそれをかなっちの後ろから撮影してたんだけど、今までのかなっちと違って少しそれを楽しんでいるように見えた。
「かなっちwwwwwwwwwwwそれは撮影してYoutubeに上げる用の動画か?wwwwwwwwwwwwww」
沙織が病んだ笑みを浮かべながら僕がかなっちのスマホで撮影しているのに気がついた。
「ライブ配信しているのだ!みんなとの思い出を世界中の人達に見てもらうのだ!」
かなっちがかなりそう思い込んだようにそう言うと沙織は病んだ笑みを浮かべながらうなずいた。
「そうかwwwwwwじゃあ私も世界に向けて声明を発表するとしようwwwwwwwwwwwかなっちよwwwww私の話を世界中に届けてくれwwwwwwwwwwwwww」
「分かったのだ!沙織にカメラを向けるのだ!この戦争をアメリカ軍と始めたリーダー的存在の話をみんな聞くのだ!」
僕は沙織にカメラを向けるといささか緊張した面持ちの沙織にスマホを向けた。
沙織は人と話すのが前よりは慣れたけど苦手だからかしこまっているだけで、あまりこの「本物」の事件の重大さに関しては気にもしてないんだよね。
「ごほんごほんwwwwwwwえー我々は差身を突き飛ばしたアメリカ軍が謝るまでこの瑞穂埠頭にある基地を占拠し戦うことをここに宣言するwwwwwwwwwwwwwwwwwwそしてこの地はニャンパス国と命名するwwwwwwwwwwwww6人じゃない…私が束ねるこの歌は…77億の絶唱!!wwwwwwwwwwwwwwwシンフォギアwwwwwwwwwwwwwwかかってこいよ!!アメリカ軍!!!!wwwwwwwwwwwww全部返り討ちにしてやるよ!!!!!wwwwwwwwwwwwwアメリカの人理消却FGOwwwwwwwwwwwwwwwwww交わした約束忘れないよwwwwwwwwwwwwwww60万人のニートのみんな!やってやるぜええええええええええええええええええ!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwww」
病んだ笑みを浮かべながら常軌を逸した声明を世界へ発信した沙織。
ここで完全にアメリカだけではなく全世界の半分を敵に回してしまった。
それは日本も含めて。
世界中の軍事力との対決はここから始まったのだ。