第18話「本物」の何かを見つけた沙織wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
沙織から佐藤さんから嫌がらせを受けていると聞いた日の夜の事だった。
僕は部屋のベッドで眠り込んでいた。
その日1日、わけが分からない「本物」の事件が起きる前に、沙織と佐藤さんを仲良くさせるというか、お互いがお互いを刺激せずに穏便に高校生活を送らせるにはどうしたらいいのかずっと考えていた。
今日見た限りだと、確かに佐藤さんは沙織に敵意を持ってるようで、沙織に対してちょっとやり過ぎなんじゃないのかなと思える態度だった。
沙織は佐藤さんを「殺したい殺したいwwwwwwwwww」と言っていたんだけど、沙織の気持ちもわからなくもない。
何もしてないのに嫌がらせを受けるのはおかしいからな。
でも「本物」の事件が起きるのもまずい。
沙織を嫌う理由が何なのかはっきりさせて、僕が佐藤さんと少しずつ話していかないとな…
そんなことを考えていたら意識が飛んでいつの間にか眠っていたんだけど、何だか夢の中で沙織が僕を呼んでいた。
いや…夢ではない…
これはリアルだ…
「おいwwwwwww差身wwwwwwwwwwwwwwwwwww起きろwwwwwwwwwwwwwwwww」
僕が完全に目が覚めきらないうちに、聞き覚えある「wwwwwwwwww」の声ともに、ドスン!と僕の上に何かが乗っかってきた。
「うわあああああああああああああああああああああああっ!!!!」
僕が叫びながら目を開くと、やはりそこには沙織がいた。
驚いた僕にさらに驚いた沙織は、ちょっと引いたもののすぐに僕の体を揺すりながら起こし始めた。
「大変だ差身wwwwwwwwwwwwwwwふざけている場合じゃないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww凄いものを見つけたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww一緒に来てくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
いつも人を見透かしたようなニャンパスな沙織ではなく、めずらしくちょっと焦っているというか何だか気ぜわしい感じだった。
「どうした沙織?2時だぞ。家に帰って寝なよ」
「違うんだwwwwwwww差身wwwwwwwwwwwwwwwwwとにかく大変なんだwwwwwwwwwwwwwwwwwニャンパス史上最大の謎wwwwwwwwwwwwwwww差身も来てくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「そんなに大変なのか????」
「ああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこんなことは初めてだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
こんなに沙織が慌てているのを見たことがなかったので、僕も着替えて一緒に行くことにした。
でも沙織は怖がっているわけではなくて、とても楽しそうに見えた。
多分、僕にもその「大変」なものを見せたいんだと思う。
真夜中の他人の家だというのに沙織は大騒ぎであったが、僕のお父さんとお母さんが出てくることはなかった。
何故だ…何故沙織が家に入ってきても、うちの両親はスルーするんだ…
沙織と一緒に玄関を出ると、家の前に白いワンボックスカーが停められていた。
業者さんが使うような地味なやつだ。
沙織は慣れた様子でその車の後部座席のドアを開けると、僕の手を引きながら後部座席に乗り込んだ。
「差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwドアを閉めてくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織に言われるままにドアを閉めると車は発進した。
運転席を見ると肌が浅黒い間違いなく日本人ではないサングラスを掛けた男が運転していた。
この辺りに土地勘があるみたいで、無言で夜の小机町を走り抜けていた。
というか誰!!!この人!!!!!
あからさまにまともなご職業の方に見えないんですけど!!!!
おい!沙織!この人はどこから連れてきたの?!
そういや、お前の豪邸には家族3人以外は住んでないはずなのに、時々東南アジア系の人達が家の中や庭をうろついていたのと関係あるのかな?!
お前、いったいこの真夜中になにしてるの?!
そして僕はどこに連れて行かれるの!!!
外国に売られるとか、そういうことはないんだよね!!!!!!!!!!
「おい、沙織…このサングラスの人は誰なんだ…」
恐る恐る運転手の人に聞こえないよう小声で沙織にそう言った。
「ああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこの人はコブっていうんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwww運転が得意wwwwwwwwwwwwwwwww本名ではなくニックネームらしいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww日本語は喋れないwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織は僕との深夜のドライブが楽しいのか病んだ笑みを浮かべながら僕に手を握り機嫌が良さそうだった。
ああ…運転が得意だから運転してるんだろうね…
でも僕が聞きたいのはそういうことじゃないんだ…
どこからどう突っ込んでいいのかわからないんだけど!!!!
ずいぶん仲が良いんだろうね!!!!!
「そ…そうなのか?沙織はどうやってこの人と話してるんだ?」
「ああwwwwwwwwwwwwタイ語でwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私もそんなに詳しくないから英語を混ぜるときもあるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww最悪google翻訳を活用するwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwでもタイ語のgoogle翻訳はまだ不完全だから使えないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「タイ語?沙織はタイ語も話せるのか?」
沙織は勉強に関しては大変優秀で、英語、中国語は話せるのを知っていたが、タイ語も話せるのは知らなかった。
「知らなかったのか?wwwwwwwwwwwwwwwwww書けないけど話せるwwwwwwwwwwwwwwwwwww小さい時から周りにタイ人がいっぱいだったからなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織は病んだ笑みを浮かべながら、どこかで買っておいたのか車の中に置いてあった冷えたお茶のペットボトルを僕に渡すと、自分もお茶を飲み始めた。
「コブwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwリーブレン!リーブーレーン!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織が全く聞いたこともない国の言葉をコブに向かって話すと、コブはこちらを振り返って頷いた。
「エス、カオチャイオレーオ」
コブは落ち着いた様子でそう言うと、一気にアクセルを踏み込みメチャクチャなスピードで走り始めた。
ブオオオオオオオオオオオオオオンッ!とあまり性能が良くなさそうなエンジンの唸り声とともに、「本物」の大暴走が始まった。
めっちゃ安全運転でお願いしたいんだけど、怖くて僕にはどうすることもできなかった。
「うっひいっひhxひいぃっぃいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwニャンパスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこれですぐにつくなwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身安心してくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww来る時に警察はいなかったから捕まらないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww捕まってもパパに助けてもらうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
狂ったように笑う沙織の目には黒い影がかかり凶悪な光が放たれていた。
深夜の小机町を爆走する車の勢いとともに、沙織の中の「本物」が加速している。
僕はそれを黙って見ていることしかできなかった。
駄目だ…もう壊れそうだ…僕の心が壊れそうだ…
絶対おかしい…こんなの間違ってる…
何で沙織は当たり前のように、後部座席に座ってるんだ…
お前なんかマフィアのボスみたいに見えるんだけど、まさかコブという人はお前の手下なんてことはないよね?!
お前の指示に従ってコブが僕を迎えに来たなんてことはないんだよね!!!!!!
助けて!助けてよ!
僕にこんな狂った現実を見せないで!!!
沙織!!!!お前が本当に恐ろしいよ!!!!
早く家に帰って沙織のいない夢の中に戻りたあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああいいいいいいいいっ!!!!!!
あああああっ!!!!!「本物」がいない世界に逃げたああああああああああああああアアアアアアアアいいいいいいいいいいいいいいいcつkぁbかwfほ;あを;あwfh!!!




