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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」のYouTuber編wwwwwwwwwwwwww
179/204

第179話「本物」の崩壊wwwwwwwwwwwwwww

 それからもう思い出したくもない狂った「本物」の事件が起きた。


 性欲と嫉妬が入り混じりこじらせ錯乱した清城京が僕に襲いかかってきたんだけど「本物」達が慣れた手つきで抑え込み縛り付けた。

 僕の眼前で全力で「本物」の抵抗を見せる清城京。

 完全に目と口をふさがれる、その一瞬まで、常軌を逸した「本物」の目は僕を追い続けていた。

 

 清城京が行動不能に陥るまでに少し時間がかかったが、あの子は一言も発せず、ただ僕にしがみついていたんだけど…

 僕がその子を見ると大きな目を凍りつかせ完全に機能停止していた… 


 その子は狂った「本物」の日常を垣間見てしまい、しばらく僕にしがみついたまま独り言をつぶやいていた。

 一応気を使って部屋の隅に僕も座っていた。

 あの子がこれ以上おかしくなっちゃったら大変だからね。


 清城京が沙織の大きなベッドの下に転がされてる以外は元通りみんなくつろいでいた。

 まさに「永遠の夏休み」だ。

 ゆったりとした時間が過ぎていった。

 これだけのことが起きたのにまだお昼くらいなんだよね。

 

 そうしていると、自分のパソコンに集中し何かをしていた沙織がピタリと手を止めた。

 病んだ笑みを浮かべながら沙織はゆっくりと僕の方に振り返った。


「かなっちwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織を病んだ笑みを浮かべながら一言そう言った。


 それを言った途端、僕にしがみついていたあの子がビクンッ!と痙攣した。

 震えながらその子は立ち上がり自身の手を握りしめた。


「お…おいっ!なんでそれを知っているのだ!ストーカーなのだ!プライバシーの侵害なのだ!」


 あれ?…なんか急に慌て始めたんだけど…

 沙織はこの子の秘密を何か検索して見つけたのかな?

 

「かなっちTVwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 さらに沙織は病んだ笑みを浮かべながらそう続けたんだけど、あの子の顔が青ざめていった。


「かなっちさんは動画をアップすると20~30万はアクセスを稼ぐYouTuber様じゃないですかwwwwwwwwwwwwwww世界中に配信して多くのファンに見てもらっているくせに私が見ていても仕方がないwwwwwwwwwwwwwwwwかなっちは有名人wwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織が病んだ笑みを浮かべながらそう言うと、若菜ちゃんと天使が物凄い勢いで自分のスマホを操作し始めた。


「う…うるさいのだ!お前は見たら駄目なのだ!とにかく止めるのだ!」


 かなっちは両手を上げて抗議してるけど、もうこの「本物」のストーカー達は止まらなかった。


「かなっち…アニヲタ達のインフルエンサー…メディアには登場しない謎の美少女YouTuber…」


 天使がいつも通りの無表情でつぶやきた。


「のわあああああああああああああああああああ!!!!!凄いのだ!かなっちは有名人だったんだよ!!!」


 若菜ちゃんもあんまり良く分かってなさそうな顔で笑いながら感嘆の声を上げた。


 3人の手は止まらなかった。

 あいつらかなっちのことを調べつくすつもりなんだろうな… 

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