第160話「本物」の八百比丘尼化(ふろうふし)④wwwwwwwwwwwwwwwww
「おお、この肉めっちゃおいしいんだけど!」
ドラゴンの肉と思われるそれは予想外においしかった。
今まで食べたあらゆるものの中でも別格だ。
しかし周りを見ると「本物」達の様子がおかしかった。
どいつもこいつも目に黒い影がかかり暗黒オーラを浮かび上がらせている。
「ああああああああああああああんっ!差身様!はやくっ!はやくっ!私とセックスを!!!!!!あああああっ!!!!差身様!痛くてもなんでも良いから一気に!!!!一気に!!!!とりあえず咥えたい!!!!」
清城京がそう叫びながら一気に僕に下半身に突っ込んできて僕のズボンをむしり取り始めた!
もう目が性欲で完全に狂っちゃってて、清城京から恐怖しか感じられなかった。
「やっ!やめろ!清城京!おかしいぞ!おまえ!発情するの止めろ!」
僕がそう叫ぶかどうかくらいのタイミングで他の「本物」達が清城京を取り押さえにかかった。
「やめるのだ!順番を守るのだ!あああっ!でも私もしたいのだ!」
若菜ちゃんが清城京を引き剥がそうとしたが、今まで以上に「本物」の発情した清城京は僕にがっしりしがみついたまま離れようとしなかった。
「差身様の!差身様の悪いウィルスを私が全部吸収するのですわあああああああああああああああ!!!!!差身様を私が浄化しないといけないのですわああっ!差身様のが欲しい!!!差身様がネットのエロコンテンツで爆発させていたメス豚共の代わりに私がなるのですわあああああああああああ!!!メス豚になりたい!メス豚になりたい!あああああああああああああああっ!メス豚のように犯して!もう!ふぁえ:pうぇgfp@うぇgjp@うぇgj@」うぇgj@うぇgj@おgjh」おうぇgふぇhg」wげh」pうぇghぽghrびぽhbrぽrh」p」
周りのことなんか一切目に入らない様子で発情し続ける清城京を「本物」達が引き剥がすまで時間がかかった。いやあまりにも異常事態で全てがスローモーションだったのかもしれない。性欲が爆発した「本物」
の女の子に襲われるのはドラゴン達に襲われることよりも恐ろしいことだったんだね!
しかし乙姫様は仲間のドラゴンが焼かれ僕が食べても慌てる様子はなかった。
じっとその様子を海上から見守っているようだった。
「目つきのおかしい女よ…差身様が今その肉を食べることによって、人間であることを捨て我々の仲間になったということは知っているのだろう?何故そんなことをした?差身様が人間でなくなっても良いというのか?」
乙姫様は静かに僕の沙織に海上からそう聞いた。
乙姫様は取り乱しているわけではないんだけど、沙織が何か知っていて、僕にドラゴンの肉を食べさせたことが理解できないようだった。
というかさ、「人間を捨てる」って何?!
もう僕人間じゃなくなってるの?!
ちょっと待ってよ!何でそういうこと先に言わないのよ?!
僕は自分の体をオロオロしながら触り確認したんだけど、特に体には変化がないようだった。
おかしいな…何か変わっちゃってるのかな?!
めっちゃ僕が不安になっているのに、僕の沙織は自信あり気に病んだ笑みを浮かべながらM16-A4沙織改を肩に載せ、乙姫様に対峙した。
「うるせええええええええええええ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww人間なんてこっちはとっくに捨ててるんだよ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこの憎い不完全な世界を全部壊して差身と世界を作り直すのに人間である必要なんてないんだよ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwおい!!!みんなやるぞ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
僕の沙織がかなりいきりだった様子で声を上げると、コブが僕の沙織にもおいしそうに焼かれたドラゴンの肉を持ってきた。
他の「本物」達にもドラゴンの肉は配られていた。
「よし!wwwwwwwwwwwwwwwwwみんな食べるぞ!wwwwwwwwwwwwwwwwww
www新しい世界に乾杯!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwフレンズ達よ!wwww「本物」のジャパリパーク以上の楽園を作ろうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
僕の沙織がそう言うと「本物」達は無言でうなずき、躊躇なくドラゴンの肉を食い始めた。
おい…お前達…
何でそんなに簡単にさあ…人間を捨てることができるんですかね…
どうして僕だけが動揺してるの?
その前にここまでの流れが予め分かってたみたいなんだけど、どうしてそんなことができるんですかね!
「やっぱりドラゴンの肉はうまいなwwwwwwwwwwwwwwwww何度食っても飽きることがない味だwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
恐らく僕の沙織のママである看護服の沙織が満足した様子でそう言うと、宇宙服の沙織が看護服の沙織の顔を見て病んだ笑みを浮かべた。
「私はこの肉を初めて食べるが確かにうまいなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそして人間を捨てることで差身との永遠が手に入るのならば人間は辞めるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこのドラゴンの肉は我々『差身不可侵条約』を結んでいる沙織達に配ることにしようwwwwwwwwwwwwwwwwww」
そんな中、1人ぽつんと天使がドラゴンの肉を食べていた。
「やっと人間を辞められる…」
天使は無表情でそうつぶやくと清城京も妄想に浸っているようなポワンとした顔で震えながら続けた。
「差身様とこれでセックスできるのですわ…うっひっhwうぃhwうぃひいうぃうぃうぃいh;おszだゔぇゔぁえあjh」えあぐjh」えgqぺph」えgv」hぺvhp」えvhぺw」h!!!!!!!!!!!!」
バカじゃないの!バカなんじゃないの?!
こいつら人間であることなんて、本当にどうでも良いことなんだろうね!
まともな正論が通じないからどうにもできないよ!
この狂った「本物」達は遂に自分から人間やめちゃったよ!
多少は人間を捨てることに抵抗があっても良いと思うんだけどね!
「狂っている…目つきのおかしい女とその仲間よ…自らの種を捨てるとは…神は人間の姿を神に似せて創った…人間は選ばれし存在であるというのに…人間を捨ててどこに向かうというのか?…」
海上から静かに僕達に問う乙姫様に若菜ちゃんが言った。
「差身君と一緒にいられるなら人間じゃなくても良いんだよ。神様はこの間、みんなで殺しちゃったから、私達が神様になるんだよ」
あんまり良く分かってない顔で笑いながら若菜ちゃんがそう言うと、僕の沙織が若菜ちゃんの方を『良く言った』という感じで叩いた。
「神は我々が殺したwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww新しい世界は我々が我々の力で作り上げるwwwwwwwwwwwwwwwwwwww古の神々よwwwwwwwwwwwwwwwwwww我々がぶっ殺してやるよ!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織は病んだ笑みを浮かべながらそう言うとM16-14沙織改の銃口を天に向けた。
「死ね!この腐った世界を創った神々よ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww我々が完全なる世界を創る!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
僕の沙織はそう言いながらM16-A4沙織改の引き金を引いた。
凶悪な音を上げて、真っ赤なエネルギー体が空を引き裂くように発射された。




