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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」の金髪リボン編wwwwwwwwwwwwww
145/204

第145話「本物」の訪問者wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

「私はこの日のために差身の性癖をすべて調べ尽くしたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww様々な雌豚共が様々なシチュエーションでセックスするのを見て興奮する差身の性癖を分析するのに時間がかかったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwだがしかし私はある結論に達したwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織はそう言うと身動きが取れなくなっている僕をベッドに仰向けに押さえつけ馬乗りになった。

 沙織の性欲が高まっているのか沙織は小刻みに震えていた。

 いつもと沙織が違う。

 僕以外の人に怯え、基本部屋に引きこもっている沙織と違って、異常なくらい艶かしかった。

 どこか僕は沙織を大事な妹のように見ていたのかもしれない。

 先行きが不安な沙織の成長を温かく見守っていたけれど、その沙織が手のひらを返してきたような感じすらしていた。

 性欲をさらけ出してセックスをしようとするだなんて…


「どの腐れビッチ共よりも私の方がどう考えてもキレイなんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私は何度も鏡を見て差身が興奮していた雌豚共と比べたんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私の方がキレイwwwwwwwwwwwwwwwwwwだから私が差身を襲えば差身は興奮するはずなんだ!wwwwwwwwwwwwwwwwwww差身!wwwwwwwwwwwww私がイヤラシイ迫り方をしたら興奮するのか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwああああああああああああっ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身にならめちゃくちゃにされたい!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwさあセックスをしよう!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織が僕の服を切り裂くように剥ぐと自分の下着も脱ぎ始めた。

 何だか沙織がいつもと違って動きが加速している。

 勢いが増した沙織は止まらなくなっていた。

 

 沙織がこんなにも僕とのセックスのことを考えていたなんて…

 僕はそのことに一番驚いていた。

 そして沙織が僕とセックスしたがっている…

 幼稚園の時に震えながら僕につきまとっていたお姫様みたいな女の子。

 何故か凄く昔の沙織との思い出が蘇ってきた。

 こんなことしていいのか…

 沙織はいつまでも僕のそばでこの世に怯えてるだけではなかったんだ…


「沙織…」


 僕はそう声に出したんだけど、沙織とセックスなんかしていいのかなって考えていた。

 沙織は僕がいないと駄目だからずっと見守っていくつもりだったけど、セックスなんかしたら何だかいけない気がする。

 家族よりも濃密な「本物」の時間を一緒に過ごしてきた沙織とこんなことしたら…

 急にそんなこと言われても、何だか沙織を汚してしまうようで…


 だがしかし間が悪く、部屋の隅においてあった沙織のスマホが鳴り出した。

 沙織は病んだ怪訝な顔でスマホを見ると、いそいそと下着を付け直しスマホを取りに行った。


「よりによってこんな時にLINEか…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwコブからか…wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織は手には取ったもののスマホに出ることはなく、また僕のところに戻ってきた。

 しかし何かを警告するようにLINEは鳴り続けていた。


「差身…wwwwwwww最初は優しくされたい…wwwwwwwwwwキ…キスなどすると良いと思うのだが…wwwwwwwwwwwwwwwww何だか愛されている感じがするんだ…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 まさに沙織がデレた病んだ笑みを浮かべたその時であった!


 ゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!と何かが押し寄せる轟音が迫ってきたかと思うと、僕達がいる海上コテージが真下から物凄い力で突き上げられた!

 津波か?!海水に飲み込まれつつも高く持ち上げられる僕と沙織。

 僕は反射的に沙織の手をつかもうとしたんだけど、それは沙織も同じことを考えていたようで沙織も手を伸ばしてきた。

 だけど僕は後ろから全く別な力で手を引っ張られて一気に沙織から離されていった。


 沙織の目に黒い影がかかり凶悪な光を発したが、水中で武器も持たない沙織には何もすることができなかった。

 

 僕は海中に引きずり込まれていったんだけど、不思議なことに全く苦しくないのに気がついた。

 

 あれ?おかしいな…海の底に引きずり込まれてるのに普通に呼吸できるんだけど?

 

 少し冷静になった僕は、僕の手を引っ張っている者の正体を見ようとして振り返ったんだけど…


 そこには昔話に出てくる天女のような見たこともない服…

 透き通るような白さの細い指。

 体は細いのにめっちゃ胸が大きい…女の子だ…

 そして、その女の子の顔を見上げると…

 目に黒い影がかかり凶悪な光を発していた…


 また「本物」!また「本物」かよ!

 一瞬めっちゃキレイな女の子かと思っちゃったじゃん!

 あっ!でも真人間が僕を海中に引きずり込むなんてことはないよね!

 絶対に「本物」に決まってるじゃん!

 見た目はキレイだとしても頭の中が大変なことになっている「本物」以外と僕は出会えない運命なんだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!


「あぶなかった…あぶなかったのです…もう少しであなた様が目つきがおかしい女に襲われるところだったのです…」


 天女のような服を着た女の子から「目に黒い影からの凶悪な光」は消え、まるで地面の上に立つように海中で静止した。

 

 あー、こうして「目に黒い影からの凶悪な光」が消えると、とても真面目そうというか心がキレイな人に見えるね。

 真実に向かって一直線に向かっていく感じ。

 気品があるというか、どこかの偉い人のご令嬢みたいだ。

 でもこの人なんなんだろうな?

 めっちゃ僕のこと心配してるみたいなんだけど、おかしいな…この人、さっきからこちらの様子を全部見てたのかな?…


「あの…あなたは誰なんですか?…」


 僕が恐る恐るそう尋ねると、その女の子はどこか「案ずるでない」といったような感じで微笑んだ。


「私はあなた様に昨日助けられたカメです。昨日は危うく死んでしまうところでした。実は竜宮城から浦島太郎様を探しに来たのですが、人の世は変わり果てていて浦島太郎様も玉手箱を開けて死んでしまったようです。でも私はあなた様に出会ったのです…」

 

 慎ましくも人間としての大きさが伺える話し方だった。

 

 そういえば、昨日の夜、綱島街道の終着点にある「昔火事でなくなってしまった浦島寺」があった場所で、虹色に輝くカメを助けたよな。

 みんなで海に逃してあげたけど、まさか「浦島太郎伝説」の通り本当にやってくるとは…

 

「結構探したんです。さっき昨日お会いした場所付近を探したのにあなた様は見つかりませんでした…私の配下にいる世界中のカメや魚を使い探させた所、こんな遠い島へあの目つきがおかしい女があなた様をさらっていたとは…」


「それ半分当たってるんですけど、一応これは旅行なので犯罪ではないと思うんです…」


 一応、僕は突っ込んでみたのだけど、他の「本物」達同様、この女の子も僕の話を聞いていなかった。

 やっぱりこいつも「本物」なんだろうな。


「あなた様が海の上の建物に閉じ込められていたら良かったのです。地上だともっと時間がかかっていたのです。でもあの目つきがおかしい女もこれで死んだので安心なのです。さあ一緒に行きましょう」


「え?どこにですか?」


「龍宮城です。カメに助けられたら実は乙姫であった私と一緒に龍宮城に行くものなのです。ああ…こんなイケメン初めてなのです…浦島太郎様が死んでいて良かったのです…あああああああああっ!凄く格好良いのです…」


 急にその女の子が赤らんで表情が崩れだし「本物」の片鱗が見え始めた。

 

 駄目だ…浦島太郎が死んで良かったとか言い出したよ…

 世に出てる昔話の本の続きを書きたくなってきたよ…

 乙姫様は僕をイケメンだと言い龍宮城に連れて行こうとする…

 うっひいっひひひひひひいっひひひ、誰かに伝えないと頭がおかしくなりそうなんだけど!!!

 

「あの…あいつは生きてると思いますよ…沙織はこれくらいじゃ死なないので…」


 僕がそっと乙姫様に伝えると、ちょっと驚いたような顔をした。


「えっ?!…そんなことはないのです。今までもこうして邪魔する女は海の藻屑にしてきたのです」


 おい…今なんて言った?…

 おまえ、もしかして龍宮城に連れていきたい男がいると、その男の回りにいる女性を殺しきたんじゃないんだろうな?

 ずっと何百年も!何千年も!

 こいつ僕の想像以上の「本物」かもしれないな。

 また新たなる「本物」が現れて気が狂いそうなんですけど!


 すると沙織が渡してきたダイバーウォッチ経由で頭の中に「本物」達の声が聞こえ始めてきた。

 あいつら僕がいなくなったから戦闘モードに入ったんだろうけど、ダイバーウォッチも装備したんだろうな。

 

「おい!wwwwwwwwwwwwGPSによるとまだ差身は近くにいるぞ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww我々から逃げ切れると思ったら大間違いだ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww武器を全部砂浜に集めろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織の狂気に満ちた「本物」の声が聴こえる!


「あの…沙織はやっぱり生きてますよ…」


「え?どうしてそんなことがわかるのですか?」


「ええ、そういうのは得意なので…多分、僕達を殺す準備をしています…」


「殺す?あの目つきがおかしい女め…ついに好きな男を殺す暴挙に…他の女達も異常者にしか見えなかったのです…私のイケメンを奪おうとする異常者達め…」


 乙姫様の目には再び目に黒い影がかかり凶悪な光を放つ。

 

 何だかわけの分からないことを言い始めたんだけど、この人も頭の中が大変なことになってるんだね!


「差身を殺すぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwゆけええええええええええええええええええええええ!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwww超ニャンパス砲!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の頭の中でめっちゃ沙織の声が響き渡る!

 他の「本物」達もワーッワーッ大騒ぎしている。

 M16-A4沙織改を怒りのままにぶっ放すつもりなんだろう。

 ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!とあの神ですら追い込んだ「超ニャンパス砲」の唸り声が聞こえてきた。 

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