第134話「本物」の妄想淫乱金髪リボンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
僕の腕をその大きな胸で挟みながら、自分の体中に僕の腕をこすりつけている清城京さん。
その顔はもはや沙織達に捕まった時から見せていた怯えたものではなく、性欲にまみれた「本物」の妄想淫乱金髪リボンであった。
「あああああああああああああああああん!!!!!差身様に体中を陵辱されてるのですう!!!!差身様が私の柔らかくて大きなおっぱいを乱暴に揉みしだいているのですう!!!!!あああああっ!!!気落ち良いのですう…怖いのですう…差身様が私を獣のように陵辱しているのですわ!!!!!」
完全に常軌を逸したイヤらしい表情で清城京さんは1人で感じまくっていた。
そして信じられないスピードで服を脱ぎ捨て下着姿になった。
もうそれは沙織の1人ニャンパスどころではなく、僕の方がめちゃくちゃに犯されそうな勢いであった。
あなた何言っちゃってるのよ…
自分の胸に僕の腕を挟んだのはあなた自身じゃないですか…
僕はあなたの「本物」の狂気に怯えて全く身動きできないんですけど、きっとあなたの大変なことになっている頭の中では僕があなたを襲っていることになっているのですね!
「差身さまあ…私…全部見てたんですよ…差身様が私みたいな大きくて柔らかいおっぱいで興奮しているのを…差身様は大きくて柔らかいおっぱいで挟まれるのが好きなのですわ…『巨乳コスプレイヤーリリカの撮影会』であれば、始まってから37分目のニュルニュル挟まれてるシーンが差身様は大好きなのですう…」
イヤらしいピンクのエロ暗黒オーラを立ち上らせながら清城京さんは、僕の手を強く引っ張り始めた。
何であなたもそれ知ってるのよ?!
しかも沙織達よりずいぶん詳しそうですね!
もしかしてそれも何千メートルも離れた位置から遠距離盗撮してたんですか?!
よくもまあそんな距離からスマホの小さい画面を見れたものですね!
「だっ!駄目だ!清城京さん!沙織に怒られるから!僕達会ったばかりなのにこんなことしたら駄目だから!」
僕が清城京さんの胸の間から手を引き抜こうとしたんだけど、清城京さんは物凄い力で僕の腕を引っ張り返しめっちゃ強い力で僕の腕を胸で挟み直した。
「差身さまあ…酷いのですう…会ったばかりではないのですう…初めてお会いしてから3年近く、私は毎日毎日差身様のことを見守り続けていたのですう…でもついに夢が叶いましたわ…沙織さんよりも先に差身様に襲われて私が差身様と結婚するのですわ…」
清城京さんが恍惚とした表情で何かを妄想しながら、もじもじと僕の腕を自分の胸に挟んだまま左右に振り始めた。
「さあ差身様…このまま手を私のパンツの中に入れて下さい…私はずっと待っていたのですう…ここならカメラも何もないので沙織さん達には見つからないのですわ…沙織さんより先にパンツに手が入ればこっちのものですわ!差身様!早くパンツに入れてえええええええええええええええええええええええええっ!!!!パンツ!!!パンツ!!!!!」
信じられないくらいの力で自分のパンツの中に僕の腕を引き入れようとする清城京さん。
性欲が高まりすぎて暴走しまくっている清城京さんは常軌を逸した声で叫んでいた。
駄目だ!清城京さんの目も瞳孔開いちゃってるし、めっちゃ涎が出ておかしくなっちゃってるんですけど!
うわあああああああああああああああああああ!狂ってやがる!狂っていやがる!
逃げるぞ!!!とにかく清城京さんから逃げ出さなきゃ!!!!
「清城京さん!ごめん!」
僕は無理矢理清城京さんの胸から腕を引き抜くと、部屋を飛び出し沙織の豪邸の地下迷宮に走りこんだ!
ゴールもわからない。何時間走れば良いのかもわからない。
でもとにかくに目の前にある「本物」の現実から逃げまわった。
だがしかし、遠距離盗撮からは簡単に逃げ切ることなんてできなかったのだ!
どこに逃げてもふらりと余裕を持って清城京さんが現れるのだ!
「差身様…私は雨の日も風の日も昼も夜も差身様を見てたんですよ…」
僕が逃げた先で待ち伏せをしていた清城京さんがそう呟いた。
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
一目散にめちゃくちゃに逃げまわったが、どういうわけかどこに逃げても清城京さんが先回りしている。
「差身様…どうして大好きな大きくて柔らかいおっぱいがあるのに逃げるのですか?…」
「差身様…私から逃げ切れると思ったら大間違いですよ…」
「差身様…早くパンツに手を入れてくださいなのですう…」
「差身様…どこに行っても私は差身様が見えるんですよ…」
「差身様…もう息が切れているのですわ…おとなしく捕まるのです…」
僕はめっちゃ疲弊してきたんだけど、清城京さんは全く疲れを見せなかった。
どうしてこう「本物」は無限の体力を持っているのか?!
逃げ足が遅くなってきた僕を、だんだん清城京さんは真後ろから追いかけてくるようになった。
「差身様♡待て待て♡うふふふふふ♡待て待て♡」
かわいらしい声で追いかけてくる「本物」の清城京さん。
僕は精神と肉体の限界に達しようとしていた。
しかし、目の前に初めて上に上る階段が見えてきた。
これは?!多分出口だ!助かったぞ!
いつ清城京さんに捕まってもおかしくない距離ではあったが、最後の力を振り絞って階段を一気に駆け上がり、駆け上がった先の扉を開いた!
すると「本物」達が楽しそうに会話してるのが見えたんだけど、僕と清城京さんを見て目の前で人が死んでも動じない「本物」達の顔が凍りついた!
そうだよね!さっきまであんなに怯えていた清城京さんが、イヤらしいピンクの暗黒オーラを立ち上らせながら下着姿で僕を追いかけてるんだからね!
さすがの「本物」達もあまりにも「本物」過ぎて驚いてるんだろうね!
しばらく「本物」達は身動き一つ取れず、「本物」になってしまった清城京さんを目で追っていた。
こうしてまた新しいタイプの「本物」が生まれたのだ。