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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」のツインテール編wwwwwwwwwwwwww
123/204

第123話「本物」の召喚wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwツインテール編完結

「もしかするとツインテールは神様になったのかもよ?唯一神が死んだから、代わりにツインテールが神様になったのかもしれないって若菜は思ったよ」


 あんまりよく考えてなさそうな顔で笑いながら若菜ちゃんがそう言うと、沙織も病んだ笑みを浮かべながら同意するように頷いた。


「確かにツインテールの『本物』の能力は神を超えてるかもしれないからなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwああ…wwwwwそうかもな…wwwwwまどマギのまどかのようにツインテールも円環の理になってしまったのかもしれない…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織が1人でよくわからないこと言いながら納得したような顔で目をつぶり始めたんだけど、僕は何だかそれが恐ろしくてすぐ打ち消さなきゃって思った。

 天使が2度と僕達の前に姿を現さないんじゃないかってことが物凄く怖かった。

 どこか儚げで、すぐにでも消えてしまいそうな天使。

 いつ本当に消えてしまってもおかしくない感じはしていた。

 でも、それは駄目なんだ。

 何も言わずにサヨナラなんてことは…


「いや、そんなことないよ。絶対に天使は戻ってくるよ。神様になんてなるわけないよ」


 僕はそう言ったんだけど、沙織は病んだ笑みを浮かべながら残念そうに首を振るのであった。


「差身wwwwwwwwwwww私が今まで見てきたアニメやラノベのパターンではほぼ間違いなく最後ツインテールは宇宙のような存在になってしまうんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「それはアニメの話だよ。天使はそんなことないよ…」


「いいか差身wwwwwwwwwwツインテールが私達を守るために神になることを選んだのならそれはしかたがないwwwwwwwwwwwwwwwwwwww我々がどうこういうのは筋が通らないwwwwwwwwwwwwwwwwwツインテールが自分で決めたことだからなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「そうだよ、差身君。ツインテールが神様になりたいと思っているならツインテールは帰ってこないよ。ツインテールが神様になって宇宙に飛んで行きたかったのなら…若菜は寂しいけど我慢するよ…」


 若菜ちゃんは急に顔を曇らせると言葉をつまらせた。


「そうだな…wwwツインテールは『本物』の優秀な仲間だったんだけどな…wwwww寂しいが我慢するしかないな…wwww我々を唯一神から守ってくれた命の恩人…wwww」


 目に黒い影がかかった沙織もかなり辛そうな様子で、いつもより「w」を減らしそう呟いた。

 

 2人共天使がいなくなって本当はかなり寂しいんだろうね…

 ここまで3人で仲良くやってたからな…

 でも本当に宇宙に行っちゃったのかな?

 あの天使が起こした「本物」の奇跡の数々を思い出すと、神様になっちゃったかもしれないと言われても完全には否定できない。

 あれだけ探して全く見つからないんだから、僕達の手の届かないところへ行っちゃたのかもな…


 重たい空気の中、僕達は少し黙りこんだ。

 なんとなく…最初から僕達は感じていたんだ…

 天使がいなくなっちゃうかもしれないって…


 そんな中、沙織がふと部屋の入口付近に目をやると、沙織の表情が固まりそのまま凝視した。


「あれ?wwwwwwwwwwwwこれは?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕が沙織の言葉にハッとして沙織の目線の先を振り向くと、その入口前の床に目に見えない力で蒼い魔方陣が描かれ始めていた。


「のわああああああああああああああああああああああああああ!ツインテールの占いだよ!きっとそうだよ!」


 若菜ちゃんがあんまり良くわかってなさそうな顔で笑いながら立ち上がった。


 みんなが期待した目で魔法陣を見ていると、完成した蒼い魔法陣の中から頭につけるねこ耳ぽいものが見え始めた。

 少しずつそれは浮かび上がってきたんだけど、あのツインテールと無表情が見えてきた。

 それは間違いなく天使であった。

 そして、何故か天使はメイド服を着ていたんだけど、そんなことはもう関係なかった。

 僕達3人は嬉しさのあまり目に涙をため、天使の帰還に胸を打たれていた。


 完全に魔法陣から出てきた天使は、両手首を曲げるといつものねこポーズを決めた。


「ただいまニャン」


 天使は無表情でポツリとそう言ったんだけど、僕達3人は天使の元へと一気に駆け寄っていった。


「のわあああああああああああああああ!!!!ツインテールが宇宙から帰ってきたよ!!!!」


 泣きながら嬉しそうな顔で駆け寄る若菜ちゃん。

 沙織も半分泣きながら天使へ駆けよっていた。


「ツインテールよ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwよく帰ってきた!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwよし!みんな!ツインテールを胴上げだ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身!wwwwツインテールを持ち上げるんだ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「わかった!沙織!天使おかえり!よく帰ってきた!」


 僕が小さくて軽い天使をすっと持ち上げると、天使は無表情なまま僕の顔を見た。


「差身君、みんなどうしたの?」


 天使の声に興奮していた僕はどう返事をしてよいかわからなかったんだけど、自然と嬉しくって笑顔があふれていた。


「みんな、天使が帰ってきたから嬉しいんだよ!」


 僕はそう言いながら天使をポーンと宙へ上げると、沙織と若菜ちゃんも天使の下に入って一緒に何度も天使を胴上げし始めた。

 無表情のまま宙を舞う天使。

 沙織も若菜ちゃんもめっちゃ嬉しそうな顔をして、天使を宙に放り投げていた。 


「よし!wwwwwwwwwwwwwwww特別にツインテールを差身の第2婦人に任命する!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwツインテールよ!wwwwwwwwwww勝手に我々から離れたらいけないwwwwwwwwwwwwwwwww必ず一言声をかけてから出かけるのが第2婦人の務めwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 沙織がそう興奮しながら言うんだけど、天使は相変わらず聞いてるのか聞いていないのかわからない感じだった。

 だけど僕にはもうわかっていた。

 無表情だけど天使は今楽しんでいることを。

 そして沙織も若菜ちゃんも天使のことで胸がいっぱいになっているのも。

 僕達は繋がっていた。

 物凄く強い絆で。

 強く結束した「本物」達は「『本物少女(あんこくさくれつ)』の定理」で、実力以上の力を引き出し唯一神を倒した。

 そして、心を通わせる「本物」の友達になったのだ。


 いつまでも「本物」達の嬉しそうな声が止むことはなかった。

「本物」のツインテール編も全てお読み頂きまして誠にありがとうございます。

感情表現が乏しく、他者との心を統合するのが苦手な天使ではありましたが、みんなで戦って行く中で、いつのまにか心が繋がっていきました。


天使に良い仲間ができて良かったです。

これは天使にとって初めてなことなので、天使の一生の思い出となることでしょう。


なかなか学校などでコミュニケーションを取るのが苦手だなと感じる方は多いと思います。

だけれども、そこで他者と関わることをあきらめるのではなく、自分なりに少しずつ「相手は何を考えているのかな?」とか「自分はどんなふうに見られているのだろう?」と考えたりしながら頑張って欲しいです。

最初からうまくいかなくて良いのです。

だんだん改善していけばいいと思います。


さて、ブックマークも97まで来て、目標だった100まであと3つなのでちょっと楽しみです。あまり作家様になりたいとは考えてはいないのですが(なりたいならこんな作品は書かないwwwwwwwww)、当然作品を読んでもらえるのはとても嬉しいのです。


さて、このあと2話程度で、ツインテール編の打ち上げ的なものを書きます。

これは毎回1つの章が終わると書きます。

天使が何故メイド服を着ていたのか?一体どこに行っていたのか?などがわかります。

そして「本物」達が好き勝手に暴れるのですwwwwwwwwwww


このおまけ的なものが終わったら1~2週間書くのを休みます。

その後、第3章「『本物』の金髪リボン編」が始まります。

ついに金髪リボン清城京の登場です。

「幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!/第40話目くらい「本物」の工場作業員がいっぱいwwwww http://ncode.syosetu.com/n3180cn/」を読んでおくと清城京がどういうキャラなのかがわかります。


では!本当に読んでくれてありがとうございました!

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