第116話「本物」のM16-A4沙織改ニューバージョンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
唯一神の口のあたりに様々な色や形のエネルギーが集結していく。
生きとし生けるもの…いや唯一神が今まで創りだしたあらゆるエネルギーを集めているようだ。
そしてそのエネルギー体は、僕達を確実に殺すための魔法攻撃へと変わるのだろう。
「アリス召喚…マーラ召喚…クトゥルー召喚…アガレス召喚…スサノオ召喚…シヴァ召喚…その混沌の力で唯一神から我の友を守護せよ…」
無表情で唯一神を見上げた天使がそう詠唱すると、天使の目の前に幾つもの魔法陣が蒼い光と共に目に見えない力によって描かれ、そこから天使が今まで呼び出していた全ての仲魔が現れた。
もう沙織も若菜ちゃんも動けなくなったので、無表情ではあるが天使も危機を感じているのだろう。
ここで全戦力を天使は、僕達を守るために繰り出したんだ!
ガルム戦車も僕達の前に立ちはだかる。
それぞれの仲魔が防御魔法を唱えたり、唯一神に向かって攻撃を繰り返す!!!!
しかし、それも唯一神の前では無力だったようだ。
「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
これはもう火とか、水とか、そういう分類ができない、唯一神の口から恐るべき威力の魔法攻撃が吐き出されると、天使の仲魔が全て消滅し、僕達もその衝撃に巻き込まれて後ろに吹き飛ばされた。
「思い知れ人の子らよ…欲望に負け、忌まわしき蛇の誘惑に絡み取られてから、お前達、人の子の罪は続いている…そしてまた同じことを繰り返そうとするとは…」
こちらの命をかけた総攻撃にも全く動じることなく悠然とした唯一神。
宇宙服の沙織がくれた防御力が異常に高い「本物」の緑と白のセーラー服を着てはいたんだけど、想像を超える唯一神からの攻撃で、僕も初めてこの魔界でダメージを受けた。
いやあこれ…結構キツイな…
今はたくさんの仲魔が僕達を守ってくれたけど、直撃されたら次は死んじゃいそうだなあ…
僕はとっさに抱きかかえて一緒に後方へ転がっていた沙織が大丈夫かと思い、その手を少しゆるめ沙織の顔を見ると、沙織はめっちゃ顔を赤らめ潤んだ瞳で僕を見ていた。
何だかいつものやさぐれたような感じが消えて、何というか真人間のような顔をしていた。
完全に毒が抜けた沙織はただの美少女…
いや女神のような神々しさで、沙織なんかいつも見慣れてるはずなのに抱きかかえてる僕の方がドキドキしてきた。
「さ…さしみ…差身が…私のこと…私のことを守ってくれたのん…www」
沙織は小刻みの震えながら、いつもより「w」の数も減らし呟いた。
「沙織!大丈夫なのか?どこか痛いところはないのか?」
僕が心配して声をかけると、沙織はすっと立ち上がり僕を見下ろした。
「ああwwwwwwwwwwwwww大丈夫だwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwむしろ調子が良いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww今まで生きてきた中で一番調子が良いかもしれないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織はそう言うと、M16-A4沙織改の大きな銃身を取り外した。
これは「超ニャンパス砲」を撃つための強力な銃身。
そして、その銃身をどこかにしまうと、やはりどこかから新しい銃身を取り出したんだけど、その銃身は「超ニャンパス砲」を撃つための銃身よりもめっちゃ太かった。
直径20センチ位の弾が飛び出す感じで、僕がガルムを撃破した「RPG」ことリア充パーフェクト殺しよりも巨大なものが撃ち出せそうだ。
あー、そういや、こんなのも看護服の沙織がくれたM16-A4沙織改が入ったケースに入ってた気がするなあ…
銃身を交換したM16-A4沙織改は、すぐに燃え上がるようなめっちゃ真っ赤なオーラに包まれ準備万端な状態になった。
沙織の気持ちも体も、再び蘇ってきたようだ。
「おい!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwツインテール!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww唯一神のヒットポイントはあとどれくらいだ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織が病んだ笑みを浮かべながら歯切れよく天使に声をかけた。
「5割を少し切った」
なんとか立ち上がった天使が無表情で沙織に伝えると、沙織は凶悪な病んだ笑みを浮かべた。
「おい!!!wwwwwwwwwwwwwwwww差身!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww若菜ちゃんを私の後ろまで運んでくれ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwツインテールも私の後ろに退避だ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織の言葉に天使は苦しそうに沙織の後ろまで移動すると座り込み、意識はあるものの全く動けなくなっている若菜ちゃんを僕が抱きかかえ沙織の後ろに連れてきた。
「行くぜえええええええええええええええええええええええっ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身の愛で私は蘇ったああああああああああああああああああああああああああっ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwついにこの一発しか撃てない『超ニャンパス砲ダイナマイト』をぶちかます時間だあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
めっちゃ猛り狂う沙織を唯一神は冷静に見ていた。
「あきらめよ…人の子よ…汝の罪を悔い改め…素直にひざまずくのだ…」
唯一神の言葉に沙織は耳を貸さなかった。
沙織の目には黒い影がかかり凶悪な光を放ち暗黒オーラが立ち上っている!!!!
M16-A4沙織改もグングンそのエネルギーを高めているのか、真っ赤なオーラがドラゴンのように巨大化している!!!!
「うるせえええええええええええええええええええええっ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww誰がお前なんかの言うことを聞くかあああああああああああああああああああ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私は差身と友達のためにお前を殺すんだああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織は銃口を唯一神に向けると狙いを定めた。
「これで終わりだああああああっ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww『超ニャンパス砲ダイナマイト』!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織はM16-A4沙織改の引き金を引いた。