第114話「本物」の唯一神との問答wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
体制を立て直そうとする唯一神を沙織は余裕そうに睨みつけていた。
そして沙織はどこからかメガネを取り出すと、決め顔でメガネをかけた。
すると他の「本物」達もどこからかメガネを取り出しかけた。
あー、みんなそれぞれ個性的なメガネをかけてるんだけど防御力でも上がるのかな?
「ジャージャジャジャジャジャジャジャジャ♪wwwジャッジャン♪wwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織はめっちゃ機嫌良さそうに、何かのアニメかゲームっぽいBGMを口ずさんだ。
躍動感のあるギターの音が聞こえてくるようだ。
あーそれ、なんか聞いたことあるなー。
沙織に見せられたアニメだよ。
確か戦闘シーンになるとその曲がかかるんだよね。
「おいwwwwwwwwwwww差身もこれをかけるんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織が僕にもどこかから出したメガネを差し出したので、僕も流れで沙織からメガネを受け取るとそのままかけた。
「沙織、これはどんな能力があるメガネなんだ?」
「ああ?wwwwwwwwwwwww能力なんてねえよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこれはただの伊達メガネwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「じゃあ、なんでこれをかけなきゃいけないんだ?」
「差身wwwwwwwwwwwww 最近の女神転生系で一番人気があるのこれだろうwwwwwwwwwwwwwwwwwペ…ル…ソ…ナ…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww鳴神君達の魂が今ここへwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww霧は晴れて澄み渡るwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織が病んだ笑みを浮かべながら、また訳がわからないことを言い始めた。
あーあ、しょうがないな…
とりえず意味はないっぽいけど、みんなでメガネをかけて戦うか。
僕達の「本物」のパーティーも結束力も強まってるし、それをわざわざ壊す必要もないしね。
それに僕も加われば、「『本物少女』の定理」も更に加速するかもだし。
もう始まっちゃったから、何とか唯一神を殺さないと僕達が殺されちゃうよ…
「そうだよ。差身君もメガネをかけるんだよ。差身君も一緒だとみんなやる気が出るんだよ」
若菜ちゃんが僕を振り返りあんまり良く分かってなさそうな顔で笑いながら言った。
「そう。差身君がいるから戦っている。差身君は私達のブースター」
天使も無表情で僕を見上げそうつぶやく。
「そうだぞ差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww我々は差身がいなければこんなことをしていないwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身が私のことを絶対に忘れないように『本物』の思い出作りをwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身がそのメガネをかけることによって我々の力は限界突破wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwグレンラガンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織が病んだ笑みを浮かべながら、よくわからないことを言った。
3人の「本物」達の目が僕を映す。
それぞれが僕がメガネをかけることに期待しているようだ。
なんだろう…こんなわけのわからない状況なんだけど…
この「本物」達は楽しんでるんだよな…
ふざけてるんじゃなくって、唯一神を殺すという目標に向かって「本物」達は協力している。
沙織と若菜ちゃんはこの間の戦争でみんなで何かをやり遂げるということを経験し、その素晴らしさを知ったからここまで来たんだろうけど、天使はこういうことは初めてだろう。
今回もみんなで協力してここまで勝ち進んできた。
勝ったことによる自信と充実感。
今「本物」達の心はめっちゃ満たされているのだ。
「わかったよ。みんなで眼鏡をかけて戦おう」
僕は「本物」達に返事をすると、沙織からもらったメガネをかけた。
すると「本物」達は嬉しそうに微笑むのであった。
無表情な天使の顔も、少し緩んだような気がした。
しかし、危機はまだ去ってはいない。
沙織のM16-A4沙織改の銃撃で態勢を崩していた唯一神が、回復しこちらをめっちゃ恐ろしい目で睨みつけてきた。
「人の子らよ…何故創造主に歯向かう…誰に創られたか忘れたというのか…」
この異空間を揺るがす、力を持ったものの圧力。
その声だけでも死を意識してしまう。
「ああ?wwwwwwwwwwwwwwwwwww知るかそんなこと!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwおい!唯一神!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私はお前に創ったもらった覚えはない!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私は私のママから生まれたんだ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
全く怯むことのない沙織。
M16-A4沙織改を赤く燃え上がらせながら、沙織は唯一神に向かって叫んだ。
「そうだよ!みんな最初は自分のお母さんから生まれてくるんだよ!リア充に手先に創られたんじゃないよ!」
若菜ちゃんもめずらしく怒ったような顔で沙織に続いて唯一神に向かって叫んだ。
「誰にでもお母さんはいる。私にもいた。私はお母さんから生まれた。1人じゃない」
天使も天使にしては大きな声で唯一神にそう訴えた。
「いいか?唯一神!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwいつまでも全ての生命の頂点に立っているつもりでいるなよ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww今ここで我々がお前をぶっ殺して!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwぶっ殺して!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwぶっ殺して!!!!!wwwwwwwww今生きている我々の方が上だということを証明してやるよ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私は私なんだ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww神だといえばひれ伏す人間ばかりだと思うなよ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
心が猛り狂う沙織。
だがしかし、その強い心の衝動すら飲み込むように、唯一神は静かにこちらを睨んでいた。
「憐れなる人の子らよ…お前達はルシファー同様、契約を破るというのか…では死ぬが良い…」
唯一神はこちらに攻撃してくるのだろう。
めっちゃ唯一神から力の高まりを感じる。
「みんな!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww戦闘配置につくぞ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身も石を持てえええええええええええええええええええ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織の掛け声に力強く頷く「本物」達!!!
僕達はガルム戦車を降り、今まで数々の悪魔と戦ってきた時と同じフォーメーションを取るのであった。