第100話「本物」の思わぬ再会wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
唯一神がいるという巨大な幾何学的な建物センター。
これ一体何階建になってるのか知らないけど、小机町が10や20じゃきかないくらいに入りそう。
物凄いテクノロジーを感じるよ。
しかし何というか、いかにも誤った方向へ文明を進めていった結果できてしまった超暗黒要塞的な…
自分が正しいと思い込んでる人達が力任せに作っちゃった感じだね…
ガルム戦車が軽快にセンターに向かって行くと、テレビの画面上にセンターの下で誰かが悪魔を片っ端から銃撃して殺しまくってるのが見えてきた。
銃弾というよりもビームっぽいのを撃ちまくってるんだけど…
あれ?あの宇宙服のような変な服装…
もしかして戦争の時に一緒に戦い、今僕達が来ている調査兵団の制服と緑と白のセーラー服を作ってくれた宇宙服の沙織じゃないのか?
病んだ笑みを浮かべながらずいぶん余裕そうに悪魔を殺してますね!
「あれはwwwwwwwwwwwwwwwwww宇宙服の沙織wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwみんな一旦降りるぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織はガルム戦車を宇宙服の沙織のそばまで寄せると、宇宙服の沙織は持っていた銃を下げこちらに向かって手を振り始めた。
あのSFとかで宇宙人が持っていそうな光線銃ぽいのは、戦争の時も宇宙服の沙織は持ってたな。
僕達はガルム戦車から降り宇宙服の沙織に近づいていくと、宇宙服の沙織も何か荷物を載せた台車を引っ張りながらこっちにやってきた。
その台車は数センチ程度地面から宙に浮いていて、物理的に沙織に引っ張られているわけではなく、宇宙服の沙織が進む方へついて来ていた。
まったく一体どんな仕組みで動いているんだか…
「意外と早く再会したなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそれにしてもこれは何だ?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwお前達の世界線は時々魔界化するのか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこのツインテールは見たことがないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww若菜ちゃんは大きい銃が撃てるようになったんだなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
宇宙服の沙織が病んだ笑みを浮かべながら懐かしそうに僕達を眺め言った。
あー、まだ、あの戦争から数日しか経ってないけど、「本物」の濃密な時間を一緒に過ごしたからか、なんだか久々に会った気分だな。
あんな絶対にあってはならない「本物」の時間を共に過ごしただけに、短い時間だったとはいえ宇宙服の沙織が離れていてもそばにいるのが当たり前な感じがしていた。
僕の心を構成する欠けてはいけない1つのコンテンツになってるんだろうな。
「そうだよ!凄いよ!私のミニミは1分間で1000発も撃てるんだよ!さっき戦闘型ロボットが殺した時に、ミニミをアイテムで落としていったから全部拾ったよ!」
あんまりわかってなさそうな顔で笑いながら若菜ちゃんがそう言うと、病んだ笑みを浮かべながら僕の沙織が若菜ちゃんに抱きつき宇宙服の沙織を見た。
「ああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww魔界から出てもアイテムのミニミが使えるなら大変なことにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww若菜ちゃんやコブ達の武器が無限に手に入るwwwwwwwwwwwwwwwwwwww転売もできるなwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwうっひいひっひひひいひっひwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
僕の沙織が狂った様に笑い出したんだけど、ミニミも含めた回収したアイテムは全部僕の無限のバックの中にしまってある。
もし魔界から脱出しても、拾ったアイテムを全部元の世界で使えたら大変なことになるんじゃないんですかね…
とりあえず、若菜ちゃんがミニミで困ることはなくなったな。
でも後のことは考えるのはやめよう。
僕の精神がそろそろ破綻しそうだからね!!!!
「おいwwwwそれよりさっき頼まれたものを用意してきたぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
宇宙服の沙織は台車の上に乗った荷を解くと、中から沙織達が着ている緑と白のセーラー服を取り出した。
「おお待っていたwwwwwwwwwwwwwww」
沙織は病んだ笑みを浮かべながら喜んでそれを受け取ったんだけど、なんで今着ている制服と同じものを受け取ってるんだ?
しかし、いつの間に宇宙服の沙織と連絡を取り合ったんだろう?
沙織は魔界に来てからもスマホをゴチャゴチャいじってたけど、沙織のスマホは世界線を超えて通信可能なんですかね…
いや、もう魔界から別な世界線との通信も可能なんだろうな…
「沙織、なんでわざわざこんなところにまで宇宙服の沙織に制服を届けてもらったんだ?今着ているので充分だろ?」
また僕の沙織が良く分からないお願いを宇宙服の沙織にしたのかと思い尋ねると、沙織は病んだ笑みを浮かべながら首を振った。
「いやwwwwwwwwwwwwwwwさっき戦闘型ロボットメデューサと戦った時にこの制服が『電撃』の耐性がなかったのに気がついたんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwだから宇宙服の沙織に電撃にも耐えられるように改良してもらったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ああ、そういやさっき僕達死にかけましたよね。
調査兵団の制服も銃撃ですら衝撃を受けないのに、電撃にはめっちゃ弱かったな。
戦国時代では火水風地絡みの攻撃はあっても、電撃で攻撃してくるなんてなかった。
だけれども魔界では電撃で攻撃してくる悪魔はいっぱいいそうだ。
神様って雷で天罰を下すイメージがあるんだけど、これから唯一神殺しをするわけだし、電撃には耐えられるようにした方が良さそうだなね。
「じゃあ我々が戦車の中で着替えてくるから差身はそのへんで着替えてくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww何かあったら宇宙服の沙織が守ってくれるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwまあガルム戦車のそばにいればこのへんの悪魔は近づいてこないだろうけどなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww宇宙服の沙織よwwwwwwww差身をよろしくお願いしますwwwwwwwwwwwwwwwww」
3人の「本物」達はそれぞれ電撃にも耐性がある緑と白のセーラー服を持ちガルム戦車の中に戻っていった。
なんとなく僕は取り残されたような感じで、宇宙服の沙織と「本物」達を見送ったんだけど、宇宙服の沙織から暗黒オーラが浮かび上がってきた。
「おいwwwwwww差身wwwwwwwwwwwwwwww久々だなwwwwwwwwwwwwwwww元気だったのか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
この変わった宇宙服のようなものを着ていること以外は、僕の沙織とそっくりな宇宙服の沙織。
あの「本物」の戦争の際も、銃撃すらはねのける謎の防御力を誇る調査兵団の制服やロボット工学の最果てというべき高性能なISでLFOなパワードスーツを制作し、戦国時代に持ち込んだ宇宙服の沙織。
12人の沙織の中でも何か「本物」のアイテムを開発する能力に長けている。
しかしどうもこの沙織もいつ何をやらかすかわからないんだよな…
ISでLFOなパワードスーツに自撮り棒をオプションでつけたり、僕の沙織の隙をつき、僕のことを抱き上げてその自撮り棒で2ショット写真を撮影したりしたんだよな…
考えてみれば最初から僕をコンバットナイフで襲ってきたよね。
どうもノリで動いているような所があるから、僕も気をつけないとな。
「この間はありがとうございました。何とか死なずに済みました」
僕がそう言うと、宇宙服の沙織はちょっと眉をしかめて怒りだした。
「なんでそんなしゃべり方するんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私もおまえの沙織と同じような感じで話してくれよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwお互い壁を作るのはやめようじゃないかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ああ、まあ確かにそうだな。
わざわざよそよそしくする必要はないね。
「わかった。じゃあそうするよ」
僕がそう答えると、宇宙服の沙織は病んだ笑みを浮かべながら何度か頷いた。
「そうだwwwwwwwwwww始めからそうしてくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwじゃあ差身もこれを着てくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
宇宙服の沙織は台車の上から緑と白のセーラー服を取り出すと僕に差し出してきた。
「いや…あの…僕の世界線では男はスカートとか履かないんですけど…セーラー服って女性用の制服だし…」
「ああwwwwwwwwwwww私の世界線でもそうだぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww早く着るんだ差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「だからそのスカートはちょっと…」
さすがに嫌だ。
スカートとか履いたら男として人間として終わってしまう気がする…
物凄い「本物」の変態だ。
どうして女子高生の制服を着なくてはならないのか。
僕がなんとかやり過ごそうとしたんだけど、宇宙服の沙織の目に黒い影がかかり凶悪な光を放ち始めた。
そして宇宙服の沙織の暗黒オーラはさらに巨大化し燃え上がる!!!!
「おい差身wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww死にたいのか?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwさっきおまえの沙織から連絡があったのだが電撃で死にかけたんだろ?wwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「ええ…まあ…」
「じゃあ話は簡単だwwwwwwwwwwwwwwwwwwww死にたくないなら早く着ろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwいやこれは命令だ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身!!!!wwwwww恥じらいながら屈辱を感じながらセーラー服を悶えながら着るんだ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
宇宙服の沙織は取り乱したように光線銃を手に取ると銃口を僕に向けた。
めっちゃ宇宙服の沙織の手が震えてるんだけど、狂気と性欲が織り交ざっておかしくなってるんだろうね!!!
僕がセーラー服を着るのに躊躇していると、宇宙服の沙織が高まる性欲にイライラし始めたのか急に怒りだした。
「ハアハアハア…アアアアアアああんっ!!!♡wwwwwwwwwwwwおい!!!!!wwwww早く着替えないと撃つぞ!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwあと10秒だ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwww9!8!7!…wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
いやらしい息遣いでめっちゃ顔を上気させながら宇宙服の沙織が僕に迫ってくるんだけど、目の瞳孔が開ききってて完全に性欲でおかしくなっちゃってるんですけど!!!!
ああああ!でも駄目だ!これ絶対に僕を撃ち殺すよ!!!!
どちらにしてもめっちゃ偉い神様が僕に電撃を打ち下ろしてきたら死んじゃうし、仕方ないからセーラー服を着るか…
「わかった!わかった!セーラー服着るから!ちょっと待って!!!」
僕がめっちゃ慌てて大声を出すと、宇宙服の沙織は光線銃を下ろし狂った様に笑い出した。
「うっひひひひひいっひひひひhwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww早くしろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww早くセーラー服を着るんだ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
完全に「本物」が加速している宇宙服の沙織。
僕はセーラー服を受け取ると、宇宙服の沙織の目を見た。
その目は完全に性欲でイカレタ狂気そのもの。
魔界で僕は「本物」の試練に立ち向かうことになってしまった。




