表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」の入学式編wwwwwwwwwwwwww
1/204

第1話「本物」の入学式の朝wwwwwwwwwwwwwwww

■12万字以上もある予告編的なもの

幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!/第40話目くらい「本物」の工場作業員がいっぱいwwwww

http://ncode.syosetu.com/n3180cn/

 ある春の朝。横浜の中心から少し離れたところにあるのどかな小机町。

 まだ肌寒い日もあるが、今年はおおむね温かい。小机城阯の桜も満開だ。

 その小机町にある僕が住むどこにでもあるような一軒家には、柔らかい日差しが広がっていた。

 小机は横浜駅やみなとみらい地区にもすぐ移動でき新横浜なら歩いていける場所ではあるのだが、何故か時間が止まったように昔から風景が変わらず、横浜なのに自然に恵まれた過ごしやすい街だ。 

 

 今日は僕にとって特別な日。

 ずっと楽しみにしていた高校の入学式があるのだ。

 1つ大人に近づき、ついに僕も今日から高校生となる。

 新しい生活に希望を胸に抱き、やる気に満ち溢れていた。

 

 だがしかし…

 僕の目覚めは非常に悪かった。

 今日だけではない。ここ数年毎日だ。


 街は穏やかな光に包まれているが、キッチリと戸締りされた僕の部屋はまだ真っ暗であった。

 そっと半分起き上がり慎重にベッドから周囲を懐中電灯で照らしながら、念入りに安全かどうか確認する。

 起きがけからずっと心臓が高鳴り、僕の懐中電灯を持つ手は震えていた。


 ちょっとしたことが死に繋がる。油断できない。

 あの「本物」の悪魔は高い知能を身につけているので、どんな手口で僕を襲ってくるか分からないのだ。

 慎重に慎重を重ね警戒しても、それをあざ笑うかのように四次元的手法であいつはやってくる。 


 僕はどちらかというとのんびりしてるとか、ゆっくりしてると言われることが多い。

 あまり物事を気にしない方だし、本当ならもう少し寝ていたい。

 そんな僕がこれほどガタガタ脅えながら、寝起きから入念に部屋の安全を確認している。


 分かって欲しい…これは毎日のことではあるのだが命がけなのだ。


 リアルで!!!


 室内は安全そうなので、着替えてカーテンを開いた。

 あいつはカーテンを閉め切っていても、僕が家のどこにいるか何故か分かっているようだ。

 隠れても無駄なので最近は日中部屋を閉め切るのは止めにした。

 太陽がまぶしい…時計を見ると7時10分。まだ、登校するまで充分時間がある。

 

 おかしいなあ…今日はめでたい高校生活の門出、入学式だっていうのに…

 めっちゃ新しい学校が楽しみなのにっ!!!!

 高校生になってもこの理不尽な恐怖から逃れることは不可能なんだね!!! 


 ああああああああ…近づいてる気がする…

 そろそろだ…感じる…感じるよ!!!!

 あいつが来る…僕を殺しにやってくる!!!!

 

 その時だった!!バリンッ!!!と部屋の窓ガラスが割れる音と同時に、部屋の中に何かが投げ込まれた。

 派手にガラス片が室内に飛び散ったが、そんなことを気にしている余裕はなかった。


 ああああああっ!!来たか!やっぱり来たっ!!やっぱり来たよっ!!!!


 部屋に転がった「絶対に日本国内で見ることはないであろう戦場とかに落ちていそうな物」から、シューっと白い煙のようなものが広がり始めた。

 

 一気に目が痛み呼吸ができなくなる!!!

 これは催涙弾!!!部屋に白いガスが広がっていく!!!!

 

 近くにあったタオルで顔をふさぎながら部屋を脱出し、そのまま廊下の窓から屋根によじ登った。

 僕は慣れた動きで屋根の上に這い上がると、姿勢を低くしながら周りを見渡した。

 この類の逃げることに関しては、僕の右に出るものはいない。

 今までのパターンからして、慌てて外に逃げ出すより、上空から様子を見た方が死ぬ確率が少ないのでとりあえず屋根の上に行く方が安全だ。

 室内で僕を始末する気なら催涙弾など撃つことはない。

 きっとあの「本物」の悪魔は僕を家の外に誘導しているのだ。

 そして慌てて外に逃げ出した僕を、何らかの罠にはめるつもりなのだろう。

 僕をゴキブリかネズミなんかと勘違いしてやがる。


 家の周りで次々何かが爆発する音が聞こえ、その振動で家が大きく震える!!!




 ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!



 ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!



 ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!



 バカッ!!!!バカっ!!!!

 何で日本なのにこんなに爆発しまくってるの!!!!

 昨日のうちにその辺にあるもので作り上げた即製爆弾IEDでも大量に仕掛けてたんじゃないの!!!!

 テレビのリモコンとかスマホでも改造して、次々と遠隔操作して爆発させてるんでしょ!!!!

 凶悪な轟音が鳴り響いて、一気に空気もエマージェンシーなんですけど!!!!! 


 落ち着け…落ち着くのだ…自分!!!!!!

 怯えたら負けなのだ…

 分かってるだろ?…あいつが僕を誘導しているって…

 この家から飛び出したところを殺そうとしているんだって!!!!


 間違いない…こんなことを日本国内でする奴はあいつしかいない!!!!

 あいつだ!あの「本物」がもうすぐそばまでやってきているんだ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ