本編あとがき
シネラリア女神読了後、閲覧推奨
本編のネタバレが多少存在しているかも??
シネラリアの女神を読んでくださった皆様、ありがとうございます。
まずは感謝の言葉を述べたいと思います。
昨年の六月から書き始めてはや九か月。
途中で執筆が停滞した時期があり、ここまで来るのに随分と時間がかかってしまいました。
この作品を持って、シュトレリッツ王国記シリーズは完結となります。
時間軸上は、「光の奔走」の方が後なのですが、こちらのほうが作品の完成としては遅いので、そういった形となりました。
「光の奔走」は全編を大幅に改訂して、改訂版として別だてで小説を書くつもりでいます。
こちらでは一応その宣伝を(笑)
ではでは、まずはキャラたちへの思入れを語りたいと思います。
☆マリエ・オブスキィト
この子はですね、光の奔走にも登場しているため、そちらとの整合性も考えてキャラを作る必要がありました。
シェリアと区別しつつ、それなりに頭の切れるような子、というのが意外と難しかったです。
また、最初に浮かんだ設定が、マリエとアベルは身分を超えて大恋愛。ついでに、家問題の解決の時間稼ぎとして、一年ほど卒業を遅らせる。ということだったので、そこから話をつなげていかなければならず、ますますキャラをどうするのか困りました。
恋愛ジャンルとしては、ちょっとマリエとアベルの動きが少なかったかな、と反省しているのですが、なかなか難しいですね。
☆アベル・オブスキィト
こいつは曲者でした。
なぜかといえば、私が描くヒーローキャラは、いつだって自分の言いたいことを女の子に言える子なんですよ。
でもこの子は違う。
なんというか、全然素直じゃない。
ただ、素直にしちゃったら、お話が破たんするので、とりあえずこういうキャラにしてみました。
あと、こんな感じのちょっと上からな男の子は、脇役はあってもヒーローにはならないので、不安要素いっぱいでしたけど……
おかげでどうにか完結できたので、まあよかったのかなと思います。
これを書いてみるとですね、「光の奔走」に出てくるアベルとマリエの息子は、誰に似たんだこいつ……状態。
顔立ちはアベル似のイメージですけど、いやはや、全く持って性格が似てない。
間違いなくアベルの息子の方が人間できてますからね。
親と子供は案外似てないものですね。
まあ実際は、子供を先に書いたからこうなってるんでしょうけど。
☆シェリア・ティナ・リエーソン
この子は本当に好きなキャラ。
この子が幸せな様子を書きたくて、この物語を描いたようなものです。
実は、主人公を選ぶときに、最有力候補はシェリアでした。
でも、シェリア中心でお話をまとめたら、レンとのかけあいになる。
でもレンは正直言って、がんがん突っ込んでいくタイプなので、これはお話としてあっさりしすぎてじれじれ感でないなーと思って没になりました。
だからといって、レンのキャラをくずしたくもなかったし、シェリアとレンをあまり長いあいだすれ違いとかで引っ張りたくなかったんですよねー。
途中引っ張りましたけどね。
まあ、あのくらいはないと。
☆レン・ヴェントス
これはアベル以上に口調に困りました。
もういっそ僕にしようかと思ったんですけど……、なんか違う! ってなって。
レンは、とにかく女の子の理想! みたいな人を書きたかったんですよ。
何せシェリアに釣り合わないといけないので……(笑)
あと、ちゃらくなりすぎないように気を付けてました!
さらりとイケメンな男の子を書きたかったんですよ!
そういえば、レンとアベルのエピソードってあんまりなかったなとふと思いました。
全く考えてなかった。
なんだかんだで、このキャラは融通が利いたので、のびのびと書かせてもらいました。
☆ターシャ・クルクマ
この子の美形談義を書くのが意外と好きでした。
とろとろ普段はしゃべるくせに、好きなことになると一気にしゃべる。
まあ、もちろん、歴史を説明するキャラとしての位置づけもあるのですけれど。
そして意外なところで美形好きが波紋を呼んでくれましたからね。
☆キース
もうターシャのお話に付き合ってあげられるのはあなたしかいません!
いや、本当はもっとマリエと絡んでいく予定だったような、違ったような。
でもなんかこの人はターシャでいいじゃん、って思ってました。
うん。
☆ヴェラ・エミーリヤ・メディウム
いやー彼女は引っ掻き回してくれましたねえ。
でもこれだけ行動派だと、次期王妃としてうまくやってくれますよ。
じゃっかん、次期国王がしりに敷かれてる感じがしますが。
☆フェルナンド
私、こういうキャラ好きなんですよ。
なんか飄々としてるし、人をからかうのが好きだけど、でもちゃんと仕事ができるような人。
☆アレクシオス
「光の奔走」では威厳たっぷりのお姿を見せてくれますが、ヴェラのことになると、ちょっと甘いんですよーっていうのを書きたくて出しました。
ヴェラとアレクシオスを出さなかったら、文字数半分で完結できたのになーっと思ったりもします。
あとレンの両親削っちゃったのもねえ……。
☆クロエ
この子は……
「光の奔走」をお読みいただいた人は、え、ってなったと思います。
この子実はシェリアたちより年下なんですねー
でも見た目は年上なんですよ。
いや、美人なんですよ。
でも美人はふけて見えるんです。
☆マリエの父母
この人たちは、暖かい家庭の象徴として書きたかったところがあります。
マリエの育った家、って感じを出したかったんです。
とりあえず書きたいキャラに関してはこんな感じですかね。
このお話で自分が書いてきたシリーズを完結できたので、私としてはかなり満足です。
ついでに、シネラリアの女神は、おそらく改訂はしません。
このお話は、如月が恋愛ものを書くための習作でもありましたので。
書くなら別のお話かなと思います。
でも、番外編とか、後日談は書いてもいいなーと思っているので、たぶん、ここに連載という形で上げていくと思います。
よろしければまた、のぞいてみてください。
では、ここらへんで、あとがきを終わらせていただこうかと思います。




