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ココロノヤミ  作者: ぬこ
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 「…!?」


 今の、何?

 どうしたの?


 あの、猫の声!?


 

 抱えたダンボールをぐっと握りなおして、急いで石段を降りる、河合。

 そして川原を走る。


 ウォォォォーン、と犬の声が夜の闇に響く。

 不安が押し寄せてきて、只、ひたすらに冷たい川原を走る。


 「猫ちゃん!?おじぃちゃん!?」


 走って、走って。


 川原に一人の男の姿。

 遠めに判別できず、一瞬びくっと身構える。



 たじろいだ様子は男も同じ。

 びゅううっ、と風が吹いて月明かり。


 その男が、一歩、二歩。




 「河合…さん?」

 「!!…桜井君…?」


 



 ほら、ね?

 ジャージじゃなくて良かったでしょ?


 

 やっぱり、女の子は可愛くしてなくちゃ。

 

 

 「誰か」にあうかもしれないって、言ったよね。




 意外なトコロで意外なデアイ。

 うん、ロマンティックってやつだよね?


 なんだっけ。

 最近良く聞くヤツ。


 あ、そうそう、デアイケイ、だっけ。


 あれでも良く書いてあるよね?


 人と人が出会うから、デアイケイ。

 わかりやすいよね。


 あれって面白い?

 デアイしたい人がだくさんいるの?

 人、そこらにいっぱいいるのに、それとはちがう?




 でもそんな面倒なコトしないでさ、

 出会いたいですって看板もって歩いた方が早いと思うな、ボク。


 うん、やっぱり冴えてる。


 いいよ、このアイデア使っても。

 

 

 

 

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