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命題0:起点のプロローグ

ども、本当に久しぶりに「なろう」に来ました…

鶴来です。

いや~……

久しぶり過ぎてパスワードを忘れるという失態…(爆)

まぁなんとか、そんな試練(主に自業自得)を乗り越え、戻ってきましたw


未熟で至らないとこが多いですが、暖かい目で見守っていただければ幸いです。

……チュン……チュン


東向きの窓から差す春の朝日が、新しい日々が始まったことを教えてくれる。


そんな爽やかな朝を、俺は迎えた―――かった。



現実を言おう。

まず俺の部屋は西向きの窓しかない。

よってこの部屋、冬は猛烈に寒いし、夏は夕日がソーラービームを鮮やかに放ってくる。

まぁしかし、今は4月。

そんな先々の苦しみを今嘆いても仕方ないだろう。



そしてさらなる現実を言うと――


俺の目覚めは爽やかなんかじゃなかった。

というか、そもそも目覚めも何もない。

なにせ、寝ていないのだから。


目の前にはパソコン。

そこでは、まぁアレだ。

18禁と呼ばれる種類に属するゲームのイベントが絶賛展開中だった。

因みに俺は16歳なのだが――

まぁ、俺はこの感動のストーリー見たさでプレイしているのであって、決して性的欲求を満たそうなどといった動機でプレイしているわけではないのだから別に良いんじゃないだろうか。

うん、きっといいはずだ。

え?

その動機の割には部屋のティッシュのゴミが多いなって?

黙れ小僧!!

俺にだって色々あるんだよっ!!

16歳でエロゲやってナニが悪いというのだっ!!

いや、悪くない!!多分!!


と、

「1人でナニを開き直ってるんですか?」

というやや冷えた声。

ドアをゆっくりと開けながら入ってきたのは……何を隠そう、俺の幼なじみだった。

名前は長月 奏香。

丁寧な口調や佇まい、そして愛くるしさも含んだ綺麗な顔立ちで学校内でも人気が高い少女だ。

ただし、そのキャラは学校にいるときだけで、俺といるときはそれはそれは激しく俺に迫って――――

「ぐほぉぅッ!?」

――こんな調子で俺に竜巻旋風脚をたたき込んでくる。


「……俺が何したっていうんすか、そーかさん…」


「その様子を見てまたゲーム三昧で徹夜したのが察せられたからというのと、言い知れぬ嫌な感じがしたからです…」

ため息混じりにそう返されたが、言い知れぬ嫌な感じって……

どこのエスパーですか。


……というか待てよ。


「おい、そーか。お前どうやってここに入ってきたんだ? 俺、鍵閉めてたはずだし、今は俺しか居ないはずだぞ?」

今、俺の父親は出張中だ。

母親は実家に帰ってるし(決して離婚前の修羅場でないことを親父の名誉のために記しておく)、それ以外に家族はいない。

よって、そーかに鍵を開けることは出来なかった筈なのだが……。


「蓮君のお世話を頼まれていたので、この家のキー、予め蓮君のお母さんから預かってましたから。」

「なん……だと……ッ!?」

俺のK〇y作品を預かった……!?

急いで俺は背後を振り返り、元は本棚、現エロゲ収納棚を確認した。

「……全部揃ってるぞ。」


「何を驚いたのかは知りませんが、キーっていうのは、家のキーのことですよ!?」

「なんだ、ややこしい。」

「ややこしくしているのはどっちですか!!」

「まさか俺だとでも言うのかい?」

「あなた以外に誰がいるんですか!!」

「……そーか。」

「今のは納得の『そーか』ですよね!? 決して私の名前を言ったんじゃありませんよね?」

「まぁ、落ち着けって。何もスカートの中身を見せ付けるくらい怒らなくてもいいじゃない。」

「!?」

顔を真っ赤に染め、慌ててスカートを押さえ込むそーか。

「嘘だハブァ!?」

今度は全身をバネのようにして放ってきたアッパーを顎に食らう俺。

「変なところで嘘付かないでください!!」「…悪かったよ……。にしてもお前…最近俺を殴りすぎじゃないか?」

「自分が原因であることを自覚して下さいっ!!」

「僕は悪くない。社会の根底がダメになってるせいなんだ」

「ニートみたいな発言はしないッ!」

「あーあ、働きたくないなぁ…」

「完全に言動がニートのそれになってますよ!?」

「―ところでシンジ君。初号機に―」

「そのゲンドウじゃありませんっ!!」



そうやって、だらだらと高校生活最初の日が始まった。


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