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マンホールの下

ダルクの今後について本気で悩んでます。念のためダルクファンの方々は覚悟しといてください

「それで、まだやるのか?」


 俺は、倒れて起き上がれそうにないほどボコボコになった狂信者に聞いた。狂信者が三人程度で襲い掛かってきても、ムーンビーストの群れに勝った二人組に勝てるわけがない。文字通り、瞬殺だった。殺してはないけど。


「は、はい。申し訳ありません・・・」


 狂信者は完全におびえている様子だ。


「死にたくなかったらこれから聞くことに正直に答えろ。いいな?」


「わかりました。正直に言います・・・」


「お前ら、一か月前から起こっている行方不明事件の犯人か?」


「はい。確かに何人かさらいました。でも、それは命令されて・・・」


「誰にだ?」


「ここの管理人です」


「名前は?」


「そこまでは私も・・・」


 嘘はついていなさそうだ。


「じゃあ、そいつはどこにいる?」


「おそらく、地下室に・・・」


「そこにはどうやったらいける?」


「す、すぐそこのマンホールから入れる」


「そうか。ありがとな。じゃあ、しばらく縛っておく。政府所属の英雄が来たらほどいてもらえ」


 そういって俺は落ちていたロープで狂信者たちを縛っておいた。


「なぁ、昔から思うけどお前の尋問怖くねぇか?」


 外に出るとダルクがそう言ってきた。


「そうか?そう怖くしようって意識はないんだけどな」


「うん。なんていうか、優しさの裏にある怖さっていうか、マジギレさせたらダメな奴だってわかる」


「そうなのか・・・ま、尋問って怖がらせるもんだし別にいいだろ」


 そんな会話をしながら俺たちは外に出た。例のマンホールもすぐにわかった。蓋を開け、はしごを下るとそこにはごく普通の下水道が広がっていた。


「なぁ、ところでダルク」


「なんだ?」


「お前、本気で戦ったらムーンビースト何体まで相手にできる?」


「そうだな・・・入院前提なら十二体かな?」


「いつも思うけどお前本当に情報屋か?」


「そうだよ。それにしては強い方だけど」


 いや、英雄でもムーンビースト一人で二桁相手にできる奴いないぞ?お前、英雄にならないか?


「じゃあ、こいつらお願いな」


 そういいながら俺が指をさした先には、十体ほどのムーンビーストが不気味な声を上げながら立っていた。


「あのね、マイン君。俺情報屋なの。英雄じゃないの。だからさ、こういうのお願いって言われても・・・」


「じゃ、俺行ってくる」


「ちょおい!最後まで話聞け!てかどこ行ってくるんだよ!」


 そう叫ぶダルクの声を無視して、マインはその場を後にした。


「ったく、あいつほんと無茶なこと言うな。一応俺守ってくれよって言ったんだけど・・・ま、何とかならない量でもないか」


 ダルクは、かけてあるネクタイをチョッキから取り出し、バインドエスケープで伸ばして攻撃を仕掛けた。

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